わりとこうアムログ

宇多田ファンだけど結局安室ちゃんについて考えたり調べたりしたことを記録する羽目になった    「宇多田ファンによるアムログ」と同じ

アムラー時代をスルーした平成生まれにも安室ちゃんとの思い出を語らせろ

 

引退発表から数日経ち、ワイドショーや新聞を不思議な気持ちで眺める日々です。たいへんしんどい。

 

いろんなメディアでおよそ好意的に取り上げられるのは嬉しいけど、気になるのはどいつもこいつもCAN YOU CELEBRATE?やらドンワナやら…

いや、もちろんそのあたりの曲も好きよ?沖縄で普通に泣いたりカラオケで感極まったりするよ?

 

ただ、90年代の偉業ばかりを褒め称えて00年代をスルーされるのは悔しくない?

いきなりアムラー世代出てきて「私たちの安室ちゃん」みたいなこと言っててズルくない?

 

アムラーより一回り年下の私たちが好きになった、00年代の安室ちゃんも語らせろい!

 

ということで個人的な(本当に個人的な)安室ちゃんとの思い出を綴ってみた。

 

---------------------------------------------- 

 

①楽曲を好きになる 

 

2005年当時中学生の私にとって、正直、安室奈美恵は過去の人でした。

アムラー」「厚底ブーツ」の人で、すごく有名で、そういえば妹がお遊戯会でNEVER END演奏してたかも…とかそれくらいの認識だった。

 

当時の中学校の教室ではオレンジレンジBUMP OF CHICKENが大流行で、ギャルっぽい女の子はあゆを聴いていた。私はそういった歌手に加えてDefTechやBENNIE K宇多田ヒカルBlack Eyed PeasBoAなど。今思えば聴きやすいブラック系ミュージック、みたいなのはこの頃から好みだったみたい。

 

地元では女子中学生の遊びなんてカラオケかボーリングかプリクラくらいだったので、私も例に漏れず友達とよくカラオケに行っていた。

 

ある日、カラオケに行くと友達(ダンスとか習ってるオシャレ系ギャル(※浜松基準))が安室奈美恵を歌っていた。多分SO CRAZYだったかな?

そのとき、全然NEVER ENDっぽくないじゃん!と思ったのが安室楽曲を初めてまともに認識した感想だったと思う。PVもなんだかチョイ悪だし、ヒップホップっぽいし、思ってたよりカッコイイ路線なんだ~へ~。 くらいだけど。好感度はちょっと上がった。

 

ところがその友達とカラオケに行くとけっこう頻繁にWANT MEGIRL TALKを聴かされるのである。どれもこれも新しいし、聴きやすい。モッタリしてない。

そのうち安室奈美恵、ひょっとして普通にカッコイイのでは??」と興味が増し、中3の夏にQueen of Hip-Popを借りてしまったのである。

 

Queen of Hip-Popで受けた衝撃を一言で表すと「しっくり来る」かもしれない。

 

「しっくり」と「衝撃」って相反するようだけど、「しっくり来る加減」が尋常じゃなかった。楽曲のテンポ・スピード感、それでいてほどほどのメロディアスさ、日本語と英語のマッチ具合、ハモリの重なり方、全てがほどよい。そんな曲が安室ちゃんのクセがなく安定した歌声でまとめられていて、ゴリゴリすぎずモタモタすぎず、かゆいところに手が届く?みたいな感じ。

 

この時から、安室奈美恵は「私の好きなアーティスト」というカテゴリに入った。

 

その後STYLEも借りてみたけどQueenほどはピンと来ず(笑)。(今は大好き) でもPut’em UpIndy LadyNamie's Styleはよく聴いていて、めちゃくちゃクールじゃん!というイメージはさらに強くなった。

 

それでもQoHP以降のシングルはチェックしていて、しかもどの楽曲もかっこいいなあ、おしゃれだなあ、と思ってYouTubeで見ていた。(YouTubeが当たり前のように使われ出すのはこのあたりの2006年前後だった気がする?)

 

シングルは買わないものの(すみません)安室ちゃんブランドへの信頼感はどんどん大きくなっていき、PLAYの発売シーズンを迎えるのでした。

 

②パフォーマンスに興味を持つ

 

2007年、高校1年生になった私はPLAYの宣伝でTV出演する安室ちゃんをチェックしていた。PLAYを買うかどうか、TVを見てから決めようと思っていたため。

当然買いたいとは思っていたんだけど、月4000円の小遣いでCDアルバムを買うというのはなかなかの一大決心…でもMステのHIDE&SEEK、うたばんでのHELLOを見たらもう買うしかねぇ!!とあっさり購入決定。

やっぱハイシーの衣装と曲のマッチングが素晴らしすぎたんですかね。Sっぽさを前面に出したハードなカッコよさ、いっぽうHELLOのスマートさにもやられた。

そしてこのあたりから、安室ちゃんは目で楽しむものなんだという意識が出てくる。

 

PLAYを買ったときも歌詞カードを舐めるように読みながら延々リピート。QoHPで感じたしっくり来る感はそのままに、さらにキラキラしていて素敵だった。ベビドン→ピンキーの流れにどれほど感動したことか

 

PLAYツアーも行ってみたいと思ったけど、安室ちゃんのライブってなんとなく敷居が高そう…と思い諦める。人生最大の過ち。

 

そういや当時PLAYジャケ写を見た母に「この人ムチとか持ってるけど大丈夫?」と怪しまれたことを思い出す(笑)いったい何だと思われたのか 

 

60s70s80sがリリースされた頃は、うちの高校でも安室ちゃんかわいいね!かっこいいね!という認識が共有されていたように思う。ヴィダルまじ感謝。

隣のクラスのAちゃんやBちゃんも安室ちゃん好きらしいよ!という情報を私もなんとなく把握したりされたり。

 

③ライブに行く

 

そんな中でBEST FICTIONの発売。

 

今度こそライブに行きたい!と思いファンクラブにも入れないながらも必死にエコパ公演をゲット。だが非情にも、公演当日の日曜日に練習試合が入ってしまい涙にくれる私と友達(テニス部同期・音楽の趣味が合う)。今思えばサボりゃよかったのにムダに真面目…

いや、土曜公演のチケットを取れば大丈夫だ!とビビりながらもチケ〇ト流〇センターで取引し、土曜のチケットをゲット。やった行けるぞ!ということで日曜のチケットは上記のAちゃんBちゃんに譲る。

 

そして忘れもしない2008年11月15日ベスフィクツアー静岡公演当日。

あと〇時間!とか昼の部活中大声でカウントダウンする私たち。普通に迷惑です。テニス部ジャージを着たまんま会場に向かったり、チケット忘れてないか何度も何度も確認したり、特に急ぐ必要ないのに愛野駅から走っちゃったりね。若い~

 

そして開演。Do Me Moreのイントロで、幕が開くときのあのドキドキですよ。ヒトって本当にドキドキすると呼吸乱れるんだって知ったよね。

幕が開いてからも、とにかく魅了されっぱなしだった。花道を歩いてくときのかっこよさも、ニュルやホワライでのありえんかわいさも、トプシクでの圧倒的激しさも。今まで見てきたコンサートとは別格。

あまりに踊りすぎるから、見ているこっちがハラハラするんだよね。あんな緊迫感のあるショーは生まれて初めて。

 

余韻がすごくてすごくて、エコパ公演明けの月曜日は、学校の廊下でAちゃんBちゃんも含めて4人で語り合った思い出。

今思えば「安室ちゃん=かわいい」と強く意識しだしたのもベスフィクツアーだった気がする。遅ぇよ

 

そしてその後ファンクラブに入ったりファンサイト巡りをしたり、どんどん安室奈美恵ファンとなっていくのでした。

壮絶な人生とか、ストイックな性格とかを知るのもファンになった後だったな。

 

そういえば安室ちゃんって90年代も活動してたんだった、と気づいていろいろ漁るのはその後のこと。しかもその時はTK曲聴いても全く良いと思わなかった(すみません)。

昔の安室奈美恵さんは、私の好きな安室ちゃんとは別人だと思うようにしていたのである…

 

 ----------------------------------------

 

こう思うと私が好きになった安室ちゃんとは、「時代を背負う歌姫」である以前にただただ単純に良い楽曲の提供者であり、ビジュアル含め素晴らしいライブパフォーマー

 

「むちゃくちゃCDが売れた」「女性の生き方に影響を与えた」、ワイドショーでいろんな現象について伝えているけど、それはただの結果であって、私にとって(&きっと安室ファンの何割かにとっても、)安室奈美恵の根本は音楽性の優れた良質なアーティストっていうそれだけなのだと思う。

 

「時代を背負う歌姫」の座が宇多田・浜崎に移っていた時代でもその要素はずっと変わらなくて(むしろこの時に強まったのかも)、そのおかげで私(たち)は安室奈美恵に気づくことができた。

 

沖縄のあの感動ももちろんアムラー時代あってのものなんだけど、なんというか、00年代に離れた元アムラーより私たちの方が安室ちゃんのことわかってるんですけど?! という感じで張り合いたい。(?)

 

何が言いたいかわからなくなってきたけど、とりあえず、

もっと00年代の曲取り上げてください>マスコミ