わりとこうアムログ

宇多田ファンだけど結局安室ちゃんについて考えたり調べたりしたことを記録する羽目になった    「宇多田ファンによるアムログ」と同じ 推し引退後はミュージカルや映画・旅行の感想を書きがち。何でも書く。

【読書メモ】Dr.Stone 27巻まで

Dr.Stone 27巻まで

🔖 概要・動機

  • ゆる言語学ラジオおよび各所でおすすめされていたので。

🧠 メモ

  • ハマりすぎて1人でいる時間ほぼこれを読んでいた。1週間くらいで全巻読破。
  • 科学の知識がどうこうというより、人類の積み重ね・前進・継承を感じて胸が熱くなる。知ること自体に興奮するという精神をカッコよく書く、というのが若者にいい影響を与えるといいと思う。稲垣理一郎つながりでいうとアイシールド21も面白かった。肉体で劣る主人公が知で戦うというコンセプトをはっきり押し出しているのがとても好き。
  • 知的キャラって昔の少年漫画だとサブキャラ、酷ければ負けキャラなことが多かったイメージだが、近年は「チ。」などもあるし隔世の感がある。こういうのが流行する世の中になったのはいい動きだと自分では思う。
  • ストーリーの都合上仕方ないが、物理・化学・工学系の知識がメインだった。農学部出身者としては生物学系の話も入れてくれると嬉しい・・・と思うが、ストーリーの都合上入れにくい=ヒトの役には立たせるのが難しい のだなと実感。それが生物学のいいところでもある。損なところでもある。

SIX 2025年日本キャスト編

SIX日本キャスト版、前情報ほぼゼロで観に行ったのですが、もう夢中になってしまい、いつか絶対に再演してほしい、するはず、したらまたこの気持ちを思い返して観に行きたい!と思って記録しておきます。 このメモ、2025年に書いたみたいですが2026年2月現在、発掘されたので上げておきます。

観劇前

2024年6月にロンドン旅行に行ったとき、たまたまウエストエンド総出のイベントがやっているタイミングでした。そのイベントがウエストエンドのめちゃくちゃたくさんあるカンパニーが順繰りにロンドン中心で無料ライブをやるという豪勢すぎる内容だったのですが、そこにSIXもラインナップされていました。ロンドンには半ば観劇目的で向かったものの、当時はSIXを知らずその印象的なビジュアルに目を惹かれたのみでした。

でもなんとなく、まさにビジュアルからして強い女たちの話っぽい?とピンときて、調べたらヘンリー8世の妻たちの話と聞いて面白そう!と思ったのでした。6月はそこで終わります。

数か月後…

そして数ヶ月後、SIXの日本公演があるというではありませんか。

あのとき気になっていたSIXとやら、ぜひ観てみたい+日本キャストはクラシックTVで私からの好感度がカンストしてる鈴木愛理氏、ほか豊原江理佳氏(リトル・マーメイド吹替が良かった)、斎藤瑠希氏(ミラベルの吹替が良かった)が出ているということで1公演のチケットを取ったのでした

知人が一足先に来日版を観劇していたので、動画を見せてもらって期待を高めつつ

なんと最前列

バンドメンバーも女性で、侍女の体なんですね。あんなゴリゴリのサウンドを無表情で奏でていたのが少しシュールで面白かった。マリア、などの名前で呼ばれていたのでこれは実在した侍女たちの名前かな?

divorced,beheaded,,,,と一人ずつ登場するだけで会場のボルテージが段階的に上がっていくのが最高でした 冒頭から客席も叫んでいるのたいへん助かる。

当たり前すぎるんですが6人の声が重なった時のパワーだけで白飯が食えますね。一般的なミュージカルでのアンサンブルの方々による重厚な裏コーラスも大好きですが、プリンシパル6人が重なることによる、戦隊モノのような熱さがたまらない。アベンジャーズとかヒーロー物が好きな人もこういうの好きなのでは。多分…

歴史的な人物をキャラクターにしていることでみなさんご存知の!ヨッ!!的様式美みたいものが加わっており、ヒーロー物というのは案外外してない表現なのではという気がします。

これはこの6人を常識として当たり前に知っている英国人がいちばんニュアンスを楽しめそうで羨ましい。 (私が無知なだけで日本人的にも常識なのかもしれないが…

Ex-Wivesでガッチリ掴んだ後、間髪入れずにキャサリン・オブ・アラゴンのNo Wayが始まりますが、彼女(今回はソニン様)の長女感、なんか隠せない真面目さがかわいかった。No no no no no no no way を ありりりりりえな〜い と違和感なく訳してるのもウマい。観劇後、いちばん耳に残ったのはここのフレーズだった。

次はアン・ブーリンなんですが、キャサリン・オブ・アラゴンとはたしかに相性悪そう笑なきゃぴっとした末っ子キャラにしてるのも面白い。

アヴリルをイメージしたキャラ造形、という情報をどこかで読んだのですが、たしかにGirlfriendあたりを彷彿とさせますよね。

史実ではアン・ブーリンは打首にされたということで、頭という単語をちょこちょこ使った歌詞も面白かった。英語版ではまんまDon't lose your headというタイトルで笑ってしまいました。ここまでストレートなニュアンスを訳すのはなかなか難しい…なんとかねじ込んだのが「頭、頭冷やして」なのね。

ジェーン・シーモアはまさかのド王道でびっくりした。絶対曲の後半で劇的転調からのアゲアゲ展開が来ると思っていた。というそれを期待していたのだが、どストレートに歌い上げていくのを見ているうちに普通に入り込んでしまい普通に感動してしまった。

妻として・息子を持つ母としてという側面がけっこう強調されていたので、(ビジュアルから受けていた印象とは違い)こういう古典的な曲もやるんだな?という印象

Haus of Holbein・・・何が始まったかと思った笑 アナ雪でヒュッゲが始まったときくらいびっくりした笑 中世イギリステイストと現代のパーティカルチャーを混ぜるのがウマすぎる。サイケな襟をつけて無表情で煽ってくる6人の姿、面白すぎる。天才。

エリアンナさん、日本人にはちょっとノリにくいあのGet downをモノにしてるのはさすがだと思いました。線が細いとこの曲はサマにならないよね。

ハワードはブリトニーっぽさを意識していると思う。恋多き女性でややアン・ブーリンとかぶる?

ここで一転させるのがキャサリン・パー

裏の主役でヘンリー八世を浮き彫りにさせている、という感じがしてなんかもったいないな〜と思いながら観ていたのですが、まさにこの思いをフックにして話を反転させてくれたのがキャサリン・パーでした(イギリス、キャサリンとうい名前の人多すぎ問題)

まさに大団円!

あと◯分だけで〜 とカウントダウンしていくのが、クイーンたちもこの時間を惜しんでくれている感じがして尊かったです。

いや~よかった。

読書ログ 2026

天幕のジャードゥーガル トマトスープ

知恵で帝国を動かした奴隷の女の子、というのがかっこよさそうで購入。ウズベキスタン旅行で中央アジアに親近感を持ったのもきっかけの一つ。

ババヤガの夜 王谷晶/2023

面白い。秒で読めた。

私たちが光の速さで進めないなら キムチョヨプ/2024

短編集。最初のちょっと長いエピソードはピンとこなかったが、感情を鉱物にする話・表題作あたりが好き。

ガールクラッシュ

友人激推し作品。主人公が冷静タイプでちょっとスレてる・策略家(策略がうまくいくかはおいておいて)のが従来の少女漫画っぽくなくて面白い。そつなくこなすタイプゆえに中間管理職っぽい役割に置かれがちなのが響けユーフォニアムの久美子っぽい。

IndifferenceEngene 伊藤計劃/2012

敵味方の民族の差異を区別できなくなるよう脳手術を受けた兵士。ウガンダ内戦(フツ族ツチ族)を思わせる。

新・怖い絵 中野京子

Dr.Stone 1~27巻 稲垣理一郎Boichi

  • 2026年1月頃 ハマりすぎて1人でいる時間ほぼこれを読んでいた。1週間くらいで全館読破。 科学の知識がどうこうというより、人類の積み重ね・前進・継承を感じて胸が熱くなる。知ること自体に興奮するという精神をカッコよく書く、というのが若者にいい影響を与えるといいと思う。稲垣理一郎つながりでいうとアイシールド21も面白かった。肉体で劣る主人公が知で戦うというコンセプトをはっきり押し出しているのがとても好き。 知的キャラって昔の少年漫画だとサブキャラ、酷ければ負けキャラなことが多かったイメージだが、近年は「チ。」などもあるし隔世の感がある。こういうのが流行する世の中になったのはいい動きだと自分では思う。 ストーリーの都合上仕方ないが、物理・化学・工学系の知識がメインだった。農学部出身者としては生物学系の話も入れてくれると嬉しい・・・と思うが、ストーリーの都合上入れにくい=ヒトの役には立たせるのが難しい のだなと実感。それが生物学のいいところでもある。損なところでもある。

女友達ってむずかしい?

ありす、宇宙までも

ジャードゥーガル、ドクターストーンと知を身に着けて現状を打破する系の話にハマったのでこちらを購入。セミリンガルという概念があるのか。今のところまだ2巻。

ハーモニー 伊藤計劃/2008

再読。

楽園のカンヴァス  原田マハ/2012

再読。

ウズベキスタン・トルコ旅行⑦イスタンブール・アヤソフィア

今までのあらすじ

シルクロードに憧れて、ウズベキスタンとトルコを旅行しています。 ursidae.hateblo.jp

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帰国日前日・イスタンブール

最終回・イスタンブール編です。イスタンブールから帰国します。

帰国日の前日、カッパドキアからイスタンブールへ飛びました。 イスタンブール着は夜。 地下鉄で市街へ向かい、その後バスでホテルに向かいます。 ホテルはアヤソフィアやブルーモスクの徒歩圏にあります。

やろうと思えばトラムでホテルに行けた気もするのですが、まあこれも体験ということであえての路線バス。ちなみに立体交差のある場所だったというのもありバス停がわからなくて右往左往…最終的になんとか見つかりました。

トルコってムスリム国のような、でもヨーロッパのような、この国の人の帰属意識はどちらなんだろう…と不思議でした。実際歩いてみると、街並みはヨーロッパに似ていると感じました。写真だけパッと見たら日本人はみんな「ヨーロッパだね」と言うと思います。

街並み

トルコの位置

でもEUには入っていないしモスクもあるのよね。通貨もトルコリラ。 まさしく「文化の交差点」感があります。

帰国日・アヤソフィア

そんな「交差点」を実感できる最たる場所としてぜひとも行きたかったのがアヤソフィア

「元々キリスト教の聖堂だったが、ある時点からイスラム教のモスクとして改修された」

という興味深すぎる場所です。そんなカオス、トルコ以外で起こり得る?!
(と思ったけど日本も仏教と神道がごっちゃになってたりしますね。とはいえこんなにテイストの違う宗教が同じ場所で?!というのはやはりすごい)

イスタンブールはヨーロッパ側とアジア側に分かれているのですが、アヤソフィアはそのヨーロッパ側にあります。

イスタンブール。真ん中がヨーロッパ・アジアの境目たるボスポラス海峡

こうやって地図を眺めてみると、地名がもうヨーロッパとは別世界の感があります。道路の看板などを見てもそう。

気になって調べてみると、トルコ語はテュルク語族なので起源はやはりアジア側ですね。ちなみに主語→目的語→動詞 という日本語と同じ語順らしいです。

そんなイスタンブール、世界史を習った方はおそらくご存じでしょうが、ざっくり歴史をまとめておきます。(以下Gemini君より)

イスタンブールの歴史ざっくり

イスタンブールの歴史は、その地政学的な重要性から、数々の帝国の興亡とともに歩んできました。大きく分けると以下の4つの時代に区分されます。

1. ビザンティオン時代(紀元前667年頃〜紀元330年)

イスタンブールは、紀元前667年頃にメガラからのギリシャ人入植者によって「ビザンティオン」として創設されました。創設者ビザスは、ボスポラス海峡に面したこの地の戦略的な優位性をすぐに見抜いたと言われています。当初は黒海貿易の拠点として繁栄しました。

2. コンスタンティノープル東ローマ帝国時代(330年〜1453年)

330年、ローマ皇帝コンスタンティヌス1世が都を移し、「コンスタンティノープル(新しいローマ)」と改称しました。以後1000年以上にわたり、キリスト教世界の中心地、そして絹や香辛料が行き交うシルクロードの西の終着点として栄華を極めました。

  • ラテン帝国による占領(1204年〜1261年): 第4回十字軍によって街が略奪され、一時的にカトリックのラテン帝国が成立しました。この際、多くの至宝がベネチアへと持ち去られました。

3. オスマン帝国時代(1453年〜1922年)

1453年、メフメト2世による征服によってオスマン帝国の首都となりました。アヤソフィアがモスクに転用されるなど、イスラム教の拠点へと変貌を遂げます。16世紀のスレイマン1世の時代には、天才建築家ミマール・スィナンによってブルーモスクやスレイマニエ・モスクなどの壮麗な建築が築かれ、多文化が共生する黄金時代を迎えました。

4. トルコ共和国時代(1923年〜現代)

1923年のトルコ共和国建国にともない、首都はアンカラへと移されましたが、イスタンブールは引き続き経済・文化の中心としての地位を維持しました。1950年代以降、アナトリア地方からの急速な人口流入と工業化が進み、現在では人口1,500万人を超える世界有数のメガシティへと成長しています。

現在は、古代ギリシャ、東ローマ、オスマンという3つの帝国の遺産が重なり合う「生きた歴史の博物館」として、世界中から人々を引き寄せています。


ということで、キリスト教の中心地だった期間がざっくり1000年、その後イスラム教が支配的だったのが約500年、という都市だったようです。京都とかより全然歴史が長い感あります。(都市の歴史の連続性をどう考えるかにもよるが)

ちなみにこの歴史教材のサイトがほどよく詳しく解説してくれています。 www.y-history.net

それに合わせてアヤソフィアキリスト教の大聖堂→モスクと姿を変えました。というか建築されたのが6世紀ということで今回のウズベク~トルコ旅行でもいちばん歴史の長い建物です。(サマルカンドの主な建築物は15世紀、ギョレメは8世紀)

トルコ共和国になってから無宗教の博物館として利用されていた時代がありましたが最近(2020年)再びモスクになっています。モスクとしたのはエルドアン大統領ということですが、この是非はまた複雑なところですね。

現在、全体としてはモスク、一部を博物館エリアとして公開しているという形です。

さて、アヤソフィアに入っていきます。

なお、金曜日は礼拝日(イスラム教の)ということで若干入場に制限があるかもしれません。行かれる方は事前に調査しておいてください。

アヤソフィア外観

2階部分から入場します。やはり最初に感動するのはドームの大きさ。

ドーム  すでにキリスト感とイスラム感が混在

天頂部

高さ55mあるらしいです。17~18階建てのビルくらいでしょうか。

下手すると現代日本の田舎を凌駕しているのでは…と思い調べてみると鳥取県の最高建築物が県立病院の 55.5m らしいです。6世紀のビザンツ帝国鳥取

なお、あくまでモスクなので女性はスカーフをかぶって見学しましょう。ゆるいと言えどイスラム圏だしこんなこともあるだろうとサマルカンドで買っておいたのナイス。

女性はスカーフ全員かぶる

壁面の大理石の板は、開いた本のように左右対称に配置される「ブックマッチング」という技法で貼られています。

壁の大理石 ブックマッチング

天井

なおこういった天井の紋様がビザンツ由来なのかオスマン由来なのか、どっちともとれるな~と気になったのですが、Geminiによるとこれはオスマン由来らしいです。AIなので信憑性が微妙ですが、そういわれればたしかにイスラム幾何学模様っぽいか…?

でもこういった箇所

を見ると、少なくともこの模様はなんかビザンツ由来っぽくねぇか?という気もします。ていうか手描き感すごいね。後述のモザイク画と比べると素朴です。

などとこれはどちら由来だろう?と考えながら回るのが楽しくておすすめです。

アヤソフィアの見どころの一つは、ビザンツ時代のモザイク画です。モスクに転用された際に漆喰で覆われましたが、一部が修復されています。

モザイク
2階部分はこのような廊下が続く

キリストの顔

ビザンツ美術って、ルネサンス美術と対比する形で「人間味はあまりなく宗教的」と言われたりしますが、それでも記号的表現に留まらずにこんなに繊細に表情を描いているんですね。頬の赤みのグラデーション、顔の血色がタイルで細かく鮮やかに表現されていることに驚きます。よく見ると陰影も細やか。

モザイク画って色付きのタイルを敷き詰めて絵にしているイメージだったのですが、こんなに細かいということは敷き詰め後に着色しているのでしょうか。

聖母子に建物?領地?を捧げる偉い人の図

この施設ならではのポイントとして、1階のイスラム教徒礼拝エリアから見えるキリスト教の絵画に目隠しの布がかかっていました。なるほど…。

布をかけられる(多分)マリア様

ちなみにこのような謎モチーフもたしか礼拝エリアから見える位置にあったと思うのですが、布はかけられていませんでした。

エヴァに出てきそうなビジュアルですしキリスト教の何らかの天使だと思ったのですが、違うのでしょうか。顔出ししてないからいいってこと…???

さて、そんな感じでアヤソフィアを去ります。 イスラム教とキリスト教のせめぎあい・配慮・絶妙な距離感を感じられ、興味深かったです(当事者は面白くないでしょうが…)。

フライトの時間が迫っているため、ブルーモスクは遠目で見るのみに留めます。

ブルーモスク
イスタンブール、さすがに半日でおさまる観光地ではないのでまた来たいです。

ブルーモスクは行けませんでしたが、ドンドゥルマ(トルコ風アイス)はやっぱり買っておきます。

ドンドゥルマ

ちょっと歩くとボスポラス海峡が見えますのでふらっと散歩しました。

ボスポラス海峡

さて、ウズべキスタン・トルコという謎の取り合わせの旅もこれにて終了です。

広州経由で帰国します。

旅のまとめ

今回、AIのお導きによりたまたまウズベキスタン・トルコの2か国を回ったのですが、イスラム建築を持つ2か国を回ったことでそれぞれの国の建築の違いもわかりましたし、案外いい組み合わせだったのではないかと思います。ウズベクでは共産圏の香りも嗅げましたし。

ウズベク・トルコともに様々な民族・宗教が入り乱れた歴史を持つというのがとても興味深かったです。今回、ユーラシア大陸の真ん中に位置するということがいかに大きな意味を持つのかを少し理解できた気がします。

イギリス・フランス・スペイン・モロッコ・中国などは旅行したことがありそこそこ行っている方だと思っていたのですが、思えば全て大陸の端っこですよね。全然ユーラシアを知らなかったことに気づかされました。

最近たまたま「銃・病原菌・鉄」を読んだのですが、「大きな陸塊に生まれた文明の優位性」について書かれていました。
様々な知恵や信仰が衝突・融合・伝播していく過程が人類の歴史を変化させていて、その化学反応のいちばん多いところはやはり地球最大の閉鎖環境であるユーラシア、そしてその真ん中にある中央アジアなんだなと思います。(ゆえに争いも多いのですが)

日本が「極東」「ガラパゴス」と表現されることがよくありますが、そこにも今までよりもう一つ深い納得感を得られました。

面白かったです。また行きたい。

ウズベキスタン・トルコ旅行⑥ギョレメ野外博物館

今までのあらすじ

ウズベク・トルコ旅行シリーズ ursidae.hateblo.jp

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カッパドキアの定番観光地・ギョレメ野外博物館

昨日の気球+地形・地下都市ツアーに引き続き、この日はカッパドキア観光の最もメジャーどころの一つ、「ギョレメ野外博物館」に行きます。

この博物館はギョレメの街の中心地からは若干離れているのでタクシーで移動します。タクシーならさらっと到着。

ギョレメ野外博物館の歴史

ざっとここの情報をまとめます。

この場所は単なる観光地ではなく、かつては「修道僧たちの教育・共同生活の場」でした。

始まり(4世紀頃): 初期キリスト教の聖者バジルが、この地で修道院生活を推奨したことがきっかけとされています。

避難と隠れ家(8世紀〜11世紀)ローマ帝国の迫害や、後のイスラム勢力の侵入から逃れるため、キリスト教徒たちは柔らかい凝灰岩(火山灰が固まった岩)を彫り、隠れて信仰を守りました。

最盛期(10世紀〜12世紀)ビザンツ帝国時代に文化・芸術が花開き、現在見ることができる色鮮やかなフレスコ画の多くはこの時期に描かれました。

その後: 1920年代の住民交換によってキリスト教徒がこの地を去るまで、信仰の場所として機能していました。

ということで、昨日のカイマクルなどの地下都市に引き続き「隠れて生活する場所」のキリスト教色が特に強い版、とでもいえばよいでしょうか。地下都市とどういう関係だったかはわかりませんが、まあほぼ同じような要因でカッパドキア地方に来たんでしょう。

フレスコ画はたしか卵白とか使って描くものだったと記憶していますが、なかなか保存が難しいはず。1000年も屋外(?)(洞窟内なので屋内か?)で保存されているのがかなり貴重なことかもしれません。

野外博物館のある場所はこのような感じ↓の洞窟がたくさんあり、それぞれの洞窟の中が小さな教会になっていたり生活場所になっていたりします。

野外博物館の入り口近く

その集合体で構成されているといった感じです。 観光客が入れる洞窟が10~15か所くらいあり、特に有名(豪華)な教会が2つあります。

  • トカル・キリセ(ブローチの教会)
  • カランルク・キリセ(暗闇の教会)

これらの内部は劣化防止の観点から撮影禁止のため、ここで載せられる写真はないので頑張って文章で表現してみます。笑 (写真はググれば出てきますので、傍らに見てください)

参考: 

allabout.co.jp

博物館の周辺は昨日見たカッパドキアの地形と変わらず、乾燥した土でできた山・丘が連なっています。大きな山が一つあり、その斜面上や麓に子分のようなタケノコ状の山がポコポコとくっついているようなイメージでしょうか。

入口は駐車場やお土産店が並び、割と俗っぽい雰囲気。お土産店などを抜けて歩いていきます。

観光客向けのうさんくさいラクダ

博物館エリアの本体からは切り離されている「トカル・キリセ」の方に最初に向かいました(わけも分からず進んだらここに着いたという方が正しい)。 この洞窟は上から見て十字型になるように掘られています。十字型の足に当たる部分が入口になっています。入っていくと天井の高さも体感4mほどありかなり大きな空間です。そのうえ地下にも空間があります。

1階部分には時を経て剝がれている部分はあるものの、フラスコ画が隈なく描かれています(いました)。なお行ったときは修復工事をやっており足場も組まれていました。

西洋美術をかじっている方なら「フラスコ画の感じ」はなんとなくわかると思いますが、まあアレです。無表情のキリストや聖人が細長いシルエットでニョロっと立っています。大きな空間に縦に長く描いているので大きな存在に見つめられているという感覚はたしかに持つことができます。 少なくとも現代のわれわれからは淡い色に見えますが、鮮やかにしようとしていた当時の思いが汲み取れます。なんか絵の背景が全体的に青かったので、顔料にかなりコストがかかっているのではないでしょうか。隠匿生活の中でこれだけのものを作ろうする気合たるや。

修道女のようなグループやガチのクリスチャンの方もたくさん来ていました。信仰心ゼロで来ちゃってすみません…

このような洞窟内部の教会がいくつかあり、トカルキリセのにあるような豪勢なフレスコ画から赤い原料で象徴やシンプルな絵を描いただけの比較的簡素な教会まで点在しています。やはり内部の撮影は禁止なので写真はないのですが。

外側のどうでもいい写真でごまかしてみる

やはりダンジョン感がすごい

すごく嫌な看板

バルバラ教会の入り口

イスラム教徒に襲撃された歴史もあるので、偶像崇拝を嫌った彼らにより顔部分が削り取られていたり、見つからないようにあえてキリスト教のモチーフをズバリ描かずにほのめかしたり、といった日本の隠れキリシタンのような生活も垣間見ることができます。モチーフの中にブドウがあった記憶は微かにあります。たしか幾何学模様もありました。

確か聖ゲオルギウスの絵とかがあったような…。ドラゴンを踏みつける人ですね。たしか。 しかし西洋のドラゴンと東洋の龍の扱いの真逆さよ。("リュウ"という同じ音の名前をやめた方が正しい気もする)

ダヴィンチ・コードのラングドン教授みたいな人には涎モノでしょうね。

洞窟の傍らで寝てたいぬ

また、宗教施設だけでなく厨房・食堂のような洞窟も。

生活スペース 煤けているから厨房か?

このような大机で大勢で食事をしていたそうな。

食堂のテーブル 保存状態がいい

ハリポタの大広間のイメージがわりと近いか。40人くらい座れそうです。

食堂から外を見るとこんな景色

豪華なフラスコ画の残る教会の一つ、林檎の教会にも行きました。ここは確か別料金だった記憶です。

林檎の教会の入り口近く

隈なく幾何学模様

林檎の教会の入り口近く

先ほどのバルバラ教会の中の内装は↑この画像のような絵柄が近いです。素朴な幾何学模様。 顔が削られているのもわかると思います。

林檎教会の内部のフレスコ画は、尾田栄一郎も唸る書き込み密度で凄かったです。モチーフも受胎告知なや東洋3賢人など、私でも知っているシチュエーションが多かった気がします。この詳細は残念ながら写真がなく語りにくいので他のWebサイトなどで…。


ギョレメと「住民交換」の歴史について

さて、こんな感じでひっそりと信仰を積み重ねた教会群ですが、あるとき「住民交換」なるものでいきなり歴史が断絶されます。解説を見てわりと衝撃的だったので以下Gemini君の手を借りて概説します。

カッパドキアキリスト教文化が終わりを迎えた、歴史的に非常に重要な出来事です。

1. 「住民交換」とは何か?

1923年、第一次世界大戦後の混乱を経て、トルコ共和国ギリシャ王国の間で結ばれたローザンヌ条約」に基づく公的な合意です。

  • 目的: 混ざり合って住んでいた両民族を「宗教」によって強制的に分け、それぞれの国に住まわせることで、将来的な民族紛争の種をなくそうという政治的な決断でした。
  • 基準: 言語ではなく「宗教」が基準となりました。
  • トルコに住むギリシャ正教ギリシャ強制移住
  • ギリシャに住むイスラム教徒 → トルコへ強制移住

2. カッパドキア特有の悲劇(カラマンリの人々)

ギョレメを含むカッパドキアには、かつて数万人規模のキリスト教徒が住んでいました。その多くは「カラマンリ(Karamanlides)」と呼ばれる人々でした。

3. 去った後の村や教会の姿

キリスト教徒たちが去った後、彼らが1000年以上守り続けてきた岩窟住居や教会は、主を失いました。

  • ゴーストタウン化: カッパドキア周辺の村々(現在のムスタファパシャなど)は、一時的に無人の町のようになりました。
  • 再利用と保護: 残された教会の多くは、後にトルコへやってきた移住者によって、「鳩小屋」や「貯蔵庫」として使われるようになりました。
  • 皮肉な功績: この「鳩小屋」への転用(入り口を塞ぎ、フンが壁を覆ったこと)が、結果として美しいフレスコ画を外気や日光から守り、現代まで鮮やかに残す要因となりました。

まとめ: 1924年を境に、カッパドキアの深い谷に響いていたキリスト教の祈りの声は途絶えました。現在私たちが目にするギョレメ野外博物館は、その「かつて生きていた信仰の街」の最後を物語る貴重な遺構なのです。


ということで、さすが文化の交差点トルコというべきか。モザイク具合が災いし、まさかの強制移住ということが起きたようです。確かに、現代のトルコにキリスト教のイメージはそんなにないです。

ということでじっくり見ようと思えばいくらでも見れると思いますが、この日はフライトもあるので切り上げます。 この後はイスタンブールに行きます!

ウズベキスタン・トルコ旅行⑤ カッパドキアへ

今までのあらすじ

2025年6月、新婚旅行でウズベキスタン~トルコのシルクロードを巡る旅をしています。

ウズベキスタンの王道観光をしてきました。今からトルコに向かいます。

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カッパドキアに行くよ

ウズベキスタンを離れトルコはカッパドキアへやってきました。

という感じで丸一日移動デーを挟んだ翌日にカッパドキアといえば…ということで気球ツアーに行ってきました。 その後もカッパドキアの不思議な地形を巡るツアーなどもあり目いっぱいの一日。

まずはイスタンブールからカッパドキアの宿までの移動についてさらっと。

イスタンブール空港で4時間ほど潰したのちにカイセリへのフライト。 トルコ人、彫りが深くてみんな美形に見えます。

カッパドキアへ向かう飛行機より。結構集合住宅多い

到着後は、あらかじめ予約してあったギョレメへの送迎バスに乗り込みます。到着ロビーに名前を持ったお兄ちゃんが立っているので、そこについていく感じ。マイクロバスのような車体に乗り込みます。 私たち以外にも観光客が10名ほどかな。おそらくみんなヨーロッパ人でした。マイクロバスの座席に対して足が長すぎて大変そう。ちんちくりんでよかった。

なかなかの速度でぶっ飛ばすマイクロバスにやや不安を覚えながら1時間ほど揺られ、ギョレメの街に着きます。夜でしたが、カイセリ~ギョレメまでは窓の外が真っ暗。多分農地か乾燥した砂漠(?)のような土地がずっと続いてたと思います。

ギョレメというのはカッパドキア観光のためのホテルやお店が密集している丘のエリア。傾斜を利用して洞窟ホテルや洞窟レストランがたくさん建っています。構造的に、昔訪れたモンサンミッシェルを思い出しました。

ギョレメの街 白地の箇所でおよそ500~600m四方というところか

航空写真で見るとこんな感じ。乾燥地帯に現れるギュギュっとした街

傾斜がきつい上に細くてくねくねした道を通ってマイクロバスがホテルまで届けてくれました。22時ごろ。

ホテル いい感じ
※参考 : Vintage Cave Hotel というホテルです。 トルコの人、英語の癖が強くて日本人にとっては結構聞き取りにくいかも。自分のリスニング力の問題もあるんですが。 部屋はこんな感じです。

テキトー写真すぎるけど洞窟であることが伝わってくれ

全貌はまた明るい時間帯に。

とりあえず寝て、明日の気球ツアー(4時起き!)に備えます。

気球に乗る

~5時間後~

ということでツアーです。これも Trip Adviser で予約した気球ツアーにホテルまで送迎に来てもらいます。 ホテルを出たらフライトが終わるまでトイレがないのでしっかりします。

なおカッパドキアの気球ツアー、死ぬほど数がありますが、どこを選んでも1人3万円くらいします。私も一瞬ヒエ~と思いましたが、なんといっても空を飛ぶので安全確保のお値段と考えればまあ妥当な値段かと…(ヨーロッパ人は軽い気持ちで払える値段なんだろな涙)。安いところを探そうとしてもあまり意味がないので素直にパパっと選びましょう。

送迎バスの中から。

眠い目を擦りながら揺られていて、車窓からこれが見えてきたときのワクワク感がおわかりいただけるだろうか。

ホテルから20~30分ほどでフライト地点に着きます。

フライト開始地点。気球の赤ちゃん(?)がたくさん横たわる

ここから私たちが乗る気球の準備が始まります。

準備中

着火

倒した状態から熱するんですね。

20分ほど待機。結構寒いので夏とはいえ上着は必要。

いよいよ乗り込みます。 バスケットはだいたい20人くらいが乗れるサイズ。乗客が偏らないようにするためか、内部が2~3人分のスペースごとに仕切られています。私たち二人と、元ギャル感のあるスペイン系のおばちゃんと同じスペースでした。ちなみに乗り込むときは普通にバスケットの縁をえいやっと乗り越えます。

乗り込んでからも充分熱せられるまでしばし待機。

準備中。燃料ボンベが大量に

いよいよ1時間の気球飛行の始まり。国籍様々ないい年の大人たちが童心に返る瞬間。

おお…

おお~っ  飛んでる!(そりゃそう)

地面から離れてきたのでチーズ

左の丘(?)の斜面に沿ってどんどん昇っていく

上昇しきったところ。圧巻

ここからこの隆起した丘部分の(多分)南→北側に渡ります。

地層の境界線がよくわかる
このようなはっきりと境界のわかる地層はカッパドキアの特徴…とガイドさんが言っていた気がします。

よその気球を眺めるのもかわいい

このような感じで1時間ほど空中をフワフワします。

すごい地形

まさに奇岩 そりゃ世界遺産にもなる

空から見た街並み 街の中に岩がニョキニョキ立つ、というか岩の合間で人が暮らしている

朝日に輝くウチヒサル城。良すぎる

気球パイロットのおいちゃん

1時間後、フライト開始地点とは違う場所に着地しました。着地、かなり細かく調整できるっぽく、トラックの荷台にすとんと着地させていた機体も見ました。

着地

気球畳み中

いや、めちゃくちゃ良かったです。高所恐怖症などでなければ一生に一回は味わうべき体験だと思いました。そんなおこがましいことを思わせる体験は自分の人生では2回目です。(1つ目は昔訪れたサグラダファミリア

降車(?)後、ノンアルシャンパン(つまりジュース)を飲みながらパイロットたちからの挨拶を受ける時間があります。

そこでワイワイしてたら白人のご婦人に「日本から来たの?」と英語で声をかけられました。YESと答えると、いきなり流暢な日本語で「私、新潟に住んでたの~」と教えてくれたのです。日本で英語教師をやってたらしいニュージーランド人の彼女(そういえば中高時代、ニュージーランド出身のTAさんとか多かった気もする)、新潟生活経験のある夫とローカルトークで盛り上がっていました。

という思わぬ出会いもあり、たいへんよいツアーでした。

ギョレメの街と宿

ホテルに戻ります。8時頃だったでしょうか。

ホテル近くの道

ギョレメの道はこんな感じで狭いです。

ホテルは明るいところで見るとこんな感じ。植栽や調度品がみんな気が利いてていい感じ。

フライト完了証書とホテルで撮影

ロビー

ホテル屋上より

パズーがラッパ吹いてそう(?)

ここも含めてですが、傾斜があるので小さい土づくりの建屋が連結されてできている施設が多いです。 こういう高低差のある建物、ダンジョンっぽくてワクワクしますね。ついついジャンプで跳び移れないかと考えてしまうゲーム脳

ホテル屋上のいぬ

いぬ  かしこいので人の朝食取ったりしない

朝食

いい景色

レッドツアー(?)に参加

少し仮眠をとった後、11時ごろからカッパドキアの見どころを回るツアーに行きます。気球後、ゆっくり寝たかったので普通の団体のレッドツアーではなく時間の融通が利くプライベートツアーにしました。意外と値段が変わらなかったです。 Trip Adviser様様。

ちなみに、カッパドキアの観光を探すとかなりの確率で「レッドツアー」「グリーンツアー」なるものが検索に引っかかると思います。どこかの企業がやっているパッケージツアー(固有名詞)ではなく、カッパドキア周辺の観光名所を巡るモデルコース的なものに総称としてこういう名前がついているようです。 レッドツアーはだいたいギョレメ野外博物館を中心とした比較的近いスポットがラインアップされていて、グリーンツアーはもう少し遠くで自然の中を歩くコースが多いようです。まあ正式に各々のツアー名を冠しているものに参加したわけではないので、あまり詳しくはないのですが。

逆にこういったツアーに参加せず自力で観光スポットをまわるのは、車を運転できない限り結構厳しいと思います。素直にツアーに参加するのがいいと思います。

気球ツアーと朝食、仮眠を終えた11時ごろに迎えに来てもらってガイドさんの車に乗り込みます。我ながら元気。

なおガイドさんはトルコ人ですが我々とは英語でやり取りしてもらいます。私はあまり英会話が得意ではない+トルコ訛りが聞き取りにくいのですが、なんとか中学レベルの英語で食らいつくしかありません。

上述の通りプライベートツアーなので我々夫婦+ガイドさんのみです。 行ったのは以下の場所。

  • ギョレメ パノラマ
  • 鳩の谷
  • 地下都市カイマクル
  • 陶器工房

 鳩の谷(ピジョンバレー)

まずは鳩の谷(ピジョンバレー)に向かいます。

車窓より。カッパドキア地方は基本こんな景観

鳩の谷(ピジョンバレー)

ここ、本当に鳩に縁があるようで、小さな穴や無数の鳩小屋(鳩の巣)を人工的に掘り、鳩を住まわせていたらしいです。鳩の糞を肥料として使っていたそう。 たしかにそれっぽい穴が。

たしかにこのあたりを歩いてみると、崖の素材は岩というより砂・土っぽく、穴を掘るなどして人間が加工するのに都合がよさそうに見えます。土っぽく表面がズルズル崩れやすいおかげで、夫が見事にコケてズボンを破いたというのもその証左ですね。(???)

見るからにズルっとしそうな土の質感(とこけないよう必死な私)がおわかりいただけるだろうか。

こはちょっとお散歩して終わり。

カイマクルの地下都市へ

次は楽しみにしていた地下都市。カッパドキア観光でもメジャーであろうカイマクルの地下都市に行きます。

ちなみに地下都市はカッパドキア周辺にいくつかあるみたいです。

移動中にガイドさんに聞いた話+帰国後に調べてみた話をさらっとまとめてみると…(いでよchatGPT)

大きくなったのは ローマ末期〜ビザンツ初期(4〜7世紀)

キリスト教徒がローマから」集団避難するために使われていたみたいです。 先ほどのピジョンバレーでの実感通り、やはり掘削しやすいこの地質が都市を形成するのに都合が良かったんだとか。 長期滞在を前提に 教会/台所/ワイン・油圧搾所/共同生活空間 が整備され、地下5階(うろ覚え)ほどもある大空間に。

最盛期:アラブ・ビザンツ戦争期(7〜10世紀)

カイマクルが最大規模に発展した時期。 このときはイスラム勢力(ウマイヤ朝アッバース朝)からキリスト教が隠れるために使われていたみたいですね。 このときは8層以上、深さ約60m、推定居住人数:数千人 。機械もない時代に手で掘り進めていったとするととんでもないスケールです。

連結と分業(中世)

カイマクルはデリンクユ地下都市と地下通路で連結され、危機時は相互避難・分散が可能でした。 こんなに大きい地下都市が一つあるだけでもとんでもないですが、それが複数ありつながっているというのも面白すぎます。

なお、地下都市の人々はワインを飲んでいたようで、地上でブドウを耕作したりもしていたよう。隠匿生活してるのに、ブドウなんて育ててたら敵に見つからんか?とガイド氏に訊いてみたところ、うまいこと周りの植物で隠し、農作業は夜にやっていたんじゃないか…とのこと。 隠匿生活なのに呑気にワインかよ!と一瞬思ってしまいますが、キリスト教徒にとってはやはりイエスの血ですから、多少のリスクがあっても持っていたかったのかもしれないですね。

ヨーロッパに来るとよく思いますが、宗教が人を動かすパワーがデカすぎる。

ウズベキスタンサマルカンド)を巡った時も、宗教や国家の境界線が入り乱れるという歴史を新鮮に感じました(島国の日本が珍しいだけで大多数はそうなんでしょうけど)。が、トルコはそこにキリスト教やローマなど西の要素がより濃く入り交じり、まさに文明の交差点という感じがします。

というかよくこんな地下都市が見つかったよな~ みたいな話をしたらガイドさんが経緯を話してくれたのですが、比較的最近(20世紀・たしか戦後)見つかったもので、しかも偶然だったとか。(うろ覚え。。。)

そのことからも、「隠れて暮らす」という都市の機能がかなり高度であったことが窺えます。まあ、地図を見てわかる通りこのあたりあまり人が住んでいないっていうのもあるとは思いますが。


さて、入場料を払いいよいよ入っていきます。平日でも結構混んでいました。 校外学習っぽいトルコ人学生(10歳前後)がたくさんいました。めっちゃコンニチワ~と言われた。(昨今のアジア人蔑視する欧州人ムーブを警戒してしまうがまあよし)

トンネル

身を屈めて歩いていきます。

あまりいい写真がないのですが、道がひたすら奥に伸びていくだけではなく、ロビーのような広がりのある空間もそこここにあり、そこからまた複数の廊下が伸びているという感じです。意外と「面」的な広がりもある立体的な構造をしているなと思いました。

地下60m(!)に人が大勢暮らすための生命線、空気穴が残っていました。地下の各階層を貫いています。

空気穴

空気穴 上を覗く

こんな感じの部屋が無数にあります。

各部屋にある小さな窪みや平らなスペースから、当時暮らしてた人々の姿をなんとなく身近に感じられます。ここに収納スペース欲しい!と思ってダイソーや無印に行く感覚で窪みを掘ったりしていたのかもしれない。

部屋

この窪みだらけの岩、ちょっと記憶に自信がないのですが料理をする際に使っていたもの…だったような?食材を擦り潰すための穴だったかしら。

厨房の岩

結構有名な円形の扉。

円形の扉
転がして扉を閉めていたそうです。中央の穴が空いていますが、これが内側にしかないから、内側からしか操作できなかったんだそう。敵から襲われることも考慮して作られた都市だったんですね。

外敵から身を隠すには地下都市ほどに素晴らしいものはなかったんでしょうが、内部で裏切者が出たり争いが起きたりしたらとんでもない地獄になるのでは?とも思います。狭く入り組んでいるので待ち伏せなんてし放題ですし、人の行き来を物理的に断絶させるなんていともたやすくできたでしょう。 空気穴に悪さをする奴なんていたら目も当てられない結果になるのではないでしょうか。

そう思うと、ここに住んでる人々はかなり良好な関係性を築いて暮らしていたのかもしれません。ハードウェア的な工夫だけでなく、制度や習慣、統治方法などにも地上にない工夫があったのではないでしょうか。しらんけど。

ただ、ここは調査の歴史が浅いこともありそこまで研究が進んでいないようで、わかっていることはまだ少なそうです。まだ存在を知られぬ地下都市もあるだろうとのこと。まだこんな冒険の余地がこの世に残っているなんてワクワクすぎます。

地下都市の周辺はしっかり観光地化しているので、手搾りオレンジジュースを飲みました。1000円くらいしたような…

オレンジ

パノラマ

パノラマポイントに連れて行ってもらいました。カッパドキアで「パノラマ」といえばここだということで通じるっぽい。

その名の通りカッパドキアの地形を見渡せるポイントです。

地層がくっきり見えて凄い。赤っぽい層と白い層があるのがよくわかります。

遠景

ガイド氏いわく、火山灰が堆積した後に川など水の力で削られてこんな姿になったとのこと。

それにしたってこんなタケノコ状になるのは不思議。タケノコ状に残った箇所=ちょっと固い とかなのかしら。

このようにくびれている形状から、確かに水に浸食されたんだろうなというのを生々しく感じられます。

明らかに層状になっているのおもしろいですよね。

この地形も地下都市も、削られやすい地質というのがものすごく大きな影響を持ってきたことがよくわかります。

カッパドキアのそこここにこの魔除けが

ちなみに通りすがりのお母さんと小さい男の子に一緒に写真撮ろう!と言われました。平たい顔族が珍しかったのカナ?

おまけ:陶器工場

ガイドさんにおまけと言って連れていかれた陶器工場。誘客にハマったっぽいですが、まあしっかりもてなしてくれたのでご愛嬌とします。

とんでもなく日本語上手なトルコのイケオジ(なんでこんな日本語知ってる人多いのか)に陶器制作過程の解説やろくろパフォーマンスをされた後、やはり陶器を買わされました。※別に圧をかけられたわけではなく、陶器ショップに連れていかれたので素敵だと思ったものを買いました。でも空気読まされた感はある。(笑) 日本人の性質をよくご存じで…

ろくろを回してくれたおいちゃん。

ろくろ

着色前の陶器。これは焼いた後?かな?

着色前の陶器

この後手描きで着色されてこうなります。普通に素敵。塗りの職人さんたちが数人いらっしゃいました。

完成品

ミャクミャクみのある皿
これももちろん手描き。

カッパドキア地方は見てきた通り特徴的な土が豊富にあり、昔から陶器業が盛んなのだそう。つくづく土で成ってる土地ですね。

食事

陶器工房を最後に15時くらいにギョレメの街に戻りました。ガイドのお兄ちゃんとはここでお別れ。楽しかった。 ガイド氏に教えてもらったレストランに行きます。

いい感じ

前菜
トルコ料理ってケバブくらいしか知らないのでこういうのは新鮮ですね。お酢を使った料理が多いのかな…?

おすすめされた壺ケバブ

アツアツの壺が出てきます。

それを割って肉が出てきます。

うまい!

早朝から動きまくってさすがにヘトヘトなので、あとは宿でだらっとして就寝!

ギョレメの宿から

明日はギョレメの野外博物館に行きます。

読書ログ 2024~2025年

ここ2年間くらいで読んでいた本を書き留めていますが、前過ぎて忘れているものもあります。歯抜けだけど載せちゃう。作者名と刊行年はAIに書いてもらったので、ぱっと見でわかるものは直したけどまだ間違っているかもしれません。


虐殺器官 伊藤計劃/2007

言語というものが精神に入り込んでいく。その恐ろしさ

ただしい人類滅亡計画 品田遊/2021

反出生主義というものの存在を知った本。自分も、「幸せを増やすより不幸を減らすことの方が優先されるべき」というのはよく考えるので、反出生主義というリスク回避の極致の考え方に共感するところは少しある。生きること・生まれることはリスク。私は無宗教だが、そんな考えが根幹にあるであろう仏教にも親近感はある。 すこしベクトルが違うかもしれないが、不老不死や長寿を輝かしいものとして捉える価値観が私には意味不明だ。

わすれなぐさ 吉屋信子/1932

耽美百合。

儚い羊たちの祝宴 米澤穂信/2008

面白かった。こちらも耽美百合。

十角館の殺人 綾辻行人/1987

おもしろかった。登場人物たちの口調がいかにも昔のミステリ小説。わざとかナチュラルか。 オチの1行、えっ?!と思いすぎてページを何度もめくり返すという典型的なリアクションをした。

オペラ座の怪人 ガストン・ルルー/1910

劇団四季オペラ座を観るための副読本として借りた。図書館になぜか英語のサブリーダーとしてしか在庫がなかったのでそれを読んだ。高校生の英語力で読めるように簡易化されているのでフルの魅力は味わえていないと思う。

長沢芦雪竹内栖鳳河鍋暁斎

日本画に興味が出てきた図書館で借りてきたもの。(各画家1冊) (各画家の生没年:長沢芦雪1754–1799/竹内栖鳳1864–1942/河鍋暁斎1831–1889)

ナイルに死す アガサ・クリスティー/1937

とりあえず古典的名作ミステリを読んでみようとおもったシリーズ。正直あまりピンとこなかった…

ロスト・シンボル ダン・ブラウン/2009

まあまあ面白かったけど、アメリカの歴史を純粋に輝かしいものと捉えてばかりの語り口がこの時代(2000年代?)の限界という感じがする。

はなとゆめ 冲方丁/2013

「ひかる君へ」にハマっていたので購入。清少納言中宮定子の人生を清少納言目線で描いたもの。枕草子の誕生については大河と同じく主従のエモさがあり、よい。(ひかる君への枕草子爆誕回で大号泣した人)

裏世界ピクニック9・10 宮澤伊織/2024

空魚と鳥子の関係も来るとことまで来た。

生のみ生のまま 綿矢りさ/2023

百合小説ばっかり読んでるな…

イギリス史 上

2024年6月。 ロンドン旅行に備えてちゃんと(?)山川出版社の歴史本を買ってみた。なお2025現在読破できていない。読破できていないなりに、カンタベリ大聖堂って本当に権威なんだな、とか案外大陸側から攻め入られてるな…などが知れてよかった。おかげで旅行でもカンタベリ大聖堂やドーバー城を楽しめた。

8050 林真理子/2021

80歳の親と50歳の子供(引きこもり)の問題を8050問題というらしいのだが、それに警鐘を鳴らす作品。といっても主役の親子はまだ8050ではなく。5020くらい。20代の息子が引きこもりになったことで父親がそれを解消しようと奮闘する。父親のデリカシー(共感性?)のなさと、とはいえ現実的な問題に対し真剣に対処しようとする姿がリアル。うちの父親もあんな感じである。

娘が母を殺すには? 三宅香帆/2024

(基本的には関係は悪くないと思うが)若干自分の母との関係に思うところがあり買ってみた。理想的なキラキラした母娘関係でなければならない、ということもないんだろうな…とやや肩の荷が下りた。

サピエンス全史 上下 ユヴァル・ノア・ハラリ/2011

2020年ごろの本だと思っていたけど原語(イスラエル)版は2011年に出版されていたのか。面白かった、けどかなり作者の思想に沿って物語化されてるとも感じた。こういう壮大なテーマを一般読者に読ませるためには致し方ないのはわかる。ハラリ氏は人類史の専門家でありイスラエル出身だけど、今の世界に何を思うのだろうか。

銃・病原菌・鉄 上 ジャレド・ダイアモンド/2000

なぜ欧米が世界を支配しているのか?という禁断の疑問に対し「大陸の形が技術の発展に有利だったから」という物理(地理)的環境を結論においており選民思想的でない答えがほっとした。でもこういう倫理的に正しい答えが出てくるとなんか結論ありきで書いてないか?という疑問がなくもない。福岡伸一の利他概念にも思うけれど、そこはかとなく「〜する(しない)べきだ」という倫理的メッセージ(それにつながりかねない結論)を科学に含めることの危うさは思うところあり。

なぜ働いていると本が読めないのか 三宅香帆/2024

三宅氏はタイトルの付け方が煽情的(褒めてる)。このタイトルの疑問に直接アプローチするというよりは日本人の読書カルチャーについて掘り下げた一冊。終盤のタイトルに対するアンサーを述べている章はちょっと個人的に物足りなかったかな…。

妄想古文 三宅香帆/2023

「光る君へ」の副読本的に購入。清少納言と定子様、だよなあ

源氏物語の作者を知っていますか

「光る君へ」の副読本的に購入。

エンジニアリング組織論への招待 広木大地/2018

職場の人に勧められて購入。ITエンジニアに限らず、チームである程度大きな一つのものを組み上げる、というのには使える本だと思う。

月と日の后  冲方丁/2023

「光る君へ」の副読本的に購入。こちらは紫式部と彰子様。

ケミストリー世界史 近藤洋逸/2023

ねじまき鳥クロニクル1~3 村上春樹/1994–1995

長くても文体のリズムでなんだかサクサク読めてしまう村上春樹。100分名著で取り上げられていたので高校生のとき以来の再読。

文化系のための野球入門 野球部はクソを解剖する 中野慧/2025

基本的に高校野球アンチなので買ってみた。特に強くもない野球部のために貴重な休日をまるっと潰して応援に行かされた高校時代をまだ根に持っている。 運動といえば武道だった時代から、野球というものが知られスポーツという概念が日本に渡来した、そんなところから始まる。やはり野球界隈が野球を日本から消さないためにあえて日本軍スピリットを取り込んだというのに同情の余地はあるが、やはり高校野球(という高野連的な思想)は嫌いである。

好きを言語化する技術 三宅香帆/2022

性格が悪いとはどういうことか 小塩真司/2024

漢字と日本人 高島俊男/1991

徹頭徹尾筆者の主張がはっきりしていて良い。漢字をヒエラルキー上位だと思ってありがたがるのはアホ、ということらしい。

ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー ブレイディみかこ/2019

日本も階層社会と言われるが、英国はまた違う階級社会。日本はなんたかんだその人がどう振る舞うかで階層化されてる感がある(※階層が再生産されてないわけではない)が、さらにシビアに生まれを見られてる感。

プロジェクトヘイルメアリー アンディ・ウィアー/2021

手が止まらない系のエンタメ。三体とは真逆の異文化コミュニケーションのあり方。

茨木のり子詩集

根府川の海をなぜこんなに好きなのか。前半が寂しく不穏、ノスタルジックなのに対し、後半でそれを乗り越えた強い女性が浮かぶからか。その強さは生き残った者の傲慢かもしれないと思いつつ、ある程度傲慢さを抱えて生きるのもまた強さだなと思うなど。

Butter 柚木麻子/2017

最近海外で話題と聞いてミーハー心から購入。カジマナの思想に影響される記者の里佳。女性をケア要員として見てくる男たちはしょうもない。 ただこれ系の作品、あまり男性にケア要員ぽく扱われたことがない自分の経験と照らし合わせて若干違和感があった。これは、私がものすご~く恵まれているのだと思う。あまり女らしくない性格だしそれが外からもわかるので、お前はどうせそういうキャラじゃないよね~で回避できてきたと思われる。戦略的にそうしてきたわけではないが、大学生あたりでこのキャラ得かも?と気づいた記憶がある。そういえば。ということは、やはりそういう特殊なキャラ造形でもしないとフィルターを通して見られる世の中ってことか。 バター食べたくなる。 →2026年1月、母もこの小説を読んでいて話題に挙がったこともあり、エシレの高~いバターを買ってみた。素で食べてみると確かに違いがあることがわかるもの、たらこパスタに使ったりトーストに塗ったりすると正直差がそこまでわからず・・・。バカ舌なのかもしれない・・・

天国大魔境 石黒正数/2018~

おもろい!世界崩壊後を彷徨うというよくあるSFといえばそうなのかもしれないけど、答え合わせの過程が抜群に面白い。久々にストーリーが気になって手が止まらない系のエンタメ。

砂の女 阿部公房/1962

インモラル。汗と砂にまみれる。有形のような無形のような、砂という物質の底知れなさ。

女が死ぬ 松田青子/2021

物語や男主人公を動かすための舞台装置としての女性、を描く表題作が面白かった。全体的に不思議。

屍者の帝国 伊藤計劃円城塔/2008

伊藤計劃が結構好きなので購入。なんだかストーリーが難しかった。有名キャラが多く出てきてFGOっぽい。おそらく機械技術のかわりに屍者(まあ、ゾンビ)を動かす技術が発達した世界。でもコンピュータのような概念がゾンビ素材で実現している設定が面白い。 有名な「生命は性行為で感染する致死性の病」という台詞はこの本だった。でもいまいち説明になってない気がする。

言語の本質

オノマトペって面白いよね→オノマトペの特徴は事象をそのまま写し取ること→赤ちゃんもオノマトペだと動きを理解できる というくだりが面白かった。ガヴァガーイ問題。AならばXである、それならXならAである、という過剰な推論をして人間は言葉を理解している、というくだりもそこが分水嶺だったのか!という面白さだった。最近読んだ中でも結構良かった。 読んだ:2025年10月

翻訳書簡 『赤毛のアン』をめぐる言葉の旅 上白石萌音・村岡美枝/2023

私が日本語の文章を書くときに気をつけていることも含め、心を動かす文章の書き方がわかりやすく述べられてて面白い。プロってすごいと思う。 読んだ:2025年10月

話が面白い人は何をどう読んでいるのか 三宅香帆/2025

コンテンツの比較・抽象化……たしかにと思う反面、noteの再掲とかが多くてもう少し書き下ろしがあっても良かった感。 読んだ:2025年10月

対岸の彼女 角田光代/2004

森絵都のあとがきがいい。30代女性、こんなに世知辛い人間関係ばっかりなんだっけ?というのはちょっと個人的なリアルからはかけ離れていた。子育てを始めると違うのか。 読んだ:2025年10月

The Confidence Code なぜ女は男のように自信が持てないのか キャティ・ケイ/クレア・シップマン/2014

面白い。女性は自信がない!と執拗に繰り返されるので、じゃあもう少し自信を持っていいのかな?という気になってくる。確かに男性はねぜあんなに自信があるんだろうとは思う。自分は炎上案件など経験して覚醒はしたと思っているのでなんとなく自信を持てない→持てるようになる過程についてもそれなりの納得感を持って読めた。 読んだ:2025年10月

銃・病原菌・鉄 下

だいたいずっと同じこと言ってるな…となって下巻後半からちょっと飽きていました。すみません。

街とその不確かな壁 上下

正直よくわからんことも多いが、文体のリズム感でついつい読んでしまう。ハードボイルドワンダーランドに似てるなと思ったら本当につながりがあるの作品とのこと。

誰が駒鳥逃がしたの

ツイッターで流れてきたものに惹かれて買ってみたら非常~によかった。女性版ホームズが活躍する探偵もの?のような顔をして「燃ゆる女の肖像」と同じ栄養分を感じる上質すぎる百合。幼馴染のお互いを大事に思いながらズルズル大人になり、そして仄暗いものを抱えながら隠しながら、たまに隠さずにじりつく(特にロビン)・・・たまらない。 完結していないので続編がとっても楽しみ。何気に2025年ベスト読書かもしれない。 よい百合。よい仄暗さ。

ハンチバック

帯か何かに書いてあった露悪的ということがなるほどと思う。

海と毒薬 遠藤周作/1957

遠藤周作遠藤周作は現代の目線から見ると女性蔑視も若干感じるがこういう人間の罪の意識をほじくり返すもの得意すぎるでしょう。(「沈黙」と「深い河」は読んだことある) 海の表すものは何なのだろう?

街とその不確かな壁 上 (文庫版) 村上春樹/2025

正直よくわからんかったが、やっぱり文体が良くて読んでしまう ハードボイルドワンダーランドに似てるなと思ったら本当につながりがあるの作品とのこと。

誰が駒鳥逃がしたの・嵐と6ペンス 長篠もき/2025

ツイッターで流れてきたものに惹かれて買ってみたら非常~によかった。女性版ホームズが活躍する探偵もの?のような顔をして「燃ゆる女の肖像」と同じ栄養分を感じる上質すぎる百合。幼馴染のお互いを大事に思いながらズルズル大人になり、そして仄暗いものを抱えながら隠しながら、たまに隠さずにじりつく(特にロビン)・・・たまらない。 完結していないので続編がとっても楽しみ。何気に2025年ベスト読書かもしれない。

ハンチバック 市川沙央/2023

露悪的…という評を観たが割とそれがしっくり来ている。

東京リベンジャーズ

ヒナを助けたいというタケミっちはともかく、ずっと抗争してるヤンキーの行動原理がいまいちわからず途中で離脱気味。面白いけど。

夜明けのすべて 瀬尾まいこ/2023

映画がよかったので原作を読んでみた。映画にあったプラネタリウムのくだりはなかったが、良かった。世界に優しくなれる(クソ感想)

物語化批判の哲学 難波優輝/2025

政治や推し、現実の物事を見るときにオタクはついつい物語としてとらえてしまうが、それって結構危険なのでは?と常々思っていたので手を出した。 人が現実を捉えるときについつい適用してしまうフレームワークとして「物語」「ゲーム」「パズル」「ギャンブル」「おもちゃ」が挙がっていた。おおむね自分の抱いている危機感と通じていた。「ゲーム」「パズル」「ギャンブル」「おもちゃ」に関してはあまり自分で意識していなかったのでなるほどと思った。自分の人生にギャンブル要素はないと思っているが、ゲーム・パズルはわりと思い起こせばあるなと思う。生活や仕事のふとした場面で自覚的にゲーム・パズルになってるな、と思う場面が増え、自分の生活に影響を与えている一冊。

ときときチャンネル 宇宙飲んでみた 宮沢伊織/2025

SFエンタメ。どんどんおかしなスケールになっていく。裏世界ピクニックに通じる、好奇心×レイヤーの違う別次元からの参照・介入。明るいテンションなのがすごい。