例によってTVアニメ等も含め鑑賞した映像作品をなるべく全て書き出します。2023年。
1月
- 機動戦士ガンダム 水星の魔女(続き)
全員がよかれと思って取った行動が全て裏目に・・・進めば二つ、じゃあないんだよ - ガールズアンドパンツァー
最初は何だこれ???だったが、後半の戦闘はたしかに面白かった。 - ぼっち・ざ・ろっく!
傑作ではないですか。ぼっちちゃんの陰キャ芸がぶっ飛んでいて面白かったのと、ぼっちちゃんが勇気を出してとった行動がちゃんと報われて、彼女の世界が少しずつ広がっていく様が熱かった。まさかきらら系でこんなに胸が熱くなるなんて思っていなかった。名作青春アニメ「宇宙よりも遠い場所」にも似た観後感 - RRR (IMAX再上映)
やっぱり映画館で観たいよな~ということで再上映に乗っかった。ガチ勢しかいなくて面白かった。 - ODD TAXI
面白かった…まさかあの表現がそういう意味だったとは。ネタバレを避けようとすると何も言えない。
2月
- ナイブス・アウト/ グラスオニオン
面白かった。玉ねぎのごとく多層的なストーリーも面白かったが、ブノワ・ブランがあくまで主役(ヘレン)のサポート役に徹しているのが好きだな。名探偵に知恵・戦略は借りるけど、クソ野郎を最終的にボコすのはあくまでヘレンの勇気なのである。前作でもブランが「あなた(主役(移民女性))の善良さが犯人を出し抜いたんだ」って明言していたので、弱い立場の女性が勇気や正義感で金持ちに打ち勝つストーリーに意識的にしているのだと思う。素敵。 - The FIRST SLAM DUNK
- アントマン・アンド・ザ・ワスプ
- BLUE GIANT
泣いた。王道の青春ストーリー、ジャズの熱く激しいところが好きなんだ、とダイが語る通りの演奏・映像表現にどんどん引き込まれました。すごいもんを観た。スラダンを見た後だとCGが物足りなく感じてしまうけどご愛嬌ね。 - アントマン
- ロストシティ
超豪華キャストにこれをやらせるという面白さがあった。
3月
- エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
最近マルチバースもの増えてきたけれど、エブエブはバースジャンプの設定が面白くて前半は特に笑いながら観てしまった。マルチバース、カンフー、クィア、アジア系女優の躍進、とあまりに令和な作品。後半正直よくわからんかったが雰囲気で楽しめた。(褒めてる) - TAXI DRIVER
スコセッシ作品に向いていないかもしれない。主人公のやることなすことハテナだらけであった。(特にデートのところ)沈黙(サイレンス)は結構好きだったんだけどな。 - リコリコ 2周目
- 進撃の巨人 Final season 完結編 全編
タイトルの付け方下手か。絶望そして絶望…。船や飛行機、科学の力で超自然的な地ならしに対抗するのがなんかいい。実はユミルの民とか始祖がどうこうみたいな設定の部分あんまりわかっていない。でも面白い。
4月
- ジョン・ウィック
- ジョン・ウィック2
キアヌTUEEEEEE系。裏社会と無関係な人から見たら妻と車と家まで亡くした職業不明のおじさんなんだなと思うとなかなかの哀愁。裏社会の雰囲気とアクションがかっこよくてストーリーはそこまでひねりがないので頭空っぽで見れてよい。 - プリンセス・プリンシパル Crown Handler 3
プリプリは本当にストレートに面白いな。スチームパンク・スパイアクション・シスターフッド・ほどよいファンタジーと政治的駆け引きのバランス…王道面白要素がこれでもかと詰まってて好きしかない。今回はアクション要素が薄めだったけど全く退屈しなかった。ほんとよくできたシリーズ。 - 名探偵コナン 黒鉄の魚影
「灰原哀」を完璧に描いてくれた。大傑作。コナンゆるファン歴21年目にして初めて泣いてしまった。原作も全然追ってなかったけど舞い戻りそう。やばい。絶対幸せになれ灰原。 - 水星の魔女 season2
絶対に幸せになれスレミオ。(完結後追記)結婚おめでとうスレミオ - プリンセス・プリンシパル Crown Handler 1(見直し)
- プリンセス・プリンシパル Crown Handler 2(見直し)
5月
- アクロイド殺し('99年 デビットスーシェ版)
これ絶対小説で読んだ方が面白いだろ? - ジョン・ウィック3 パラベラム
よくもまあこんなに暴力シチュエーションを思いつくもんだと舌を巻く。馬だと…。ハリウッドにありがちなトンチキ日本描写が気になるが、4はわれらがリナサワヤマが出るということで改善に期待。日本人設定(???)ゼロのアクションはめっちゃかっこよかった - TAR
難解!見ている間は正直意図が分からず退屈さも感じたが、観終わった後にひょっとしてこういうことだったのか…?と見えてくるものがたくさんあって深みがあった。ケイト様の圧巻の演技たるや。印象深かったのは「音」の不快さ。嫌というか厭というか、リディアが追いつめられる様をよく表現していてすごい。 - ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー1(見直し)
- ロキ(見直し)
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3
- アントマン クアントマニア
6月
- 007 カジノロワイヤル
相変わらずの頭おかしいアクションシーン(クレーン・建設現場の空中戦)最高 - リトルマーメイド(アニメ版)(見直し)
- リトルマーメイド(実写版・吹替)
洋画は当然?字幕派だがディズニー作品に関してはわりとキャスティングを信頼しているので吹替で初見。映像にも集中したいし。結果、豊原江里香さんの歌声が素晴らしすぎた。エリックとアリエルがひかれあう過程がしっかり描かれていてよかったな。ラストのアリエルとトリトンのやりとりも大塚明夫氏のイイ声・演技のせいか泣けてしまったね。ハリーベイリーの歌声も気になるので字幕版も見たい。 - スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース (字幕版)
- スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース (吹替版)
ずるいくらいの傑作!!あの絵を実現させるためのマルチバース設定といいアクションの映像表現といいグウェンの父との確執といいマイルス・グウェンのエモな対話シーンといい…ジュブナイルものとしての良さ、ヒーローものとしての良さ、詰め込まれすぎていた。吹替版については悠木碧の演技が、繊細なグウェンの揺らぎを見事に表現していて本当に天才だった。
7月
今月はひたすらSF小説(三体)を読むことに没頭していたので全然映画を見ていなかった。
君の名前で僕を呼んで(2回目)
数年前に一度鑑賞したときにはなかった「このときにはもう好きだったのか…」という感慨を持って観れるのがよい。ティモシー・シャラメはこの作品で演技を激賞されたらしいけどさもありなん。そして、主人公家族がイタリアで過ごす夏が楽しそうすぎてうらやましすぎてその上シャラメはこんな大恋愛をした才能豊かなリア充で、それに引き換え自分の人生って…と思ってしまうなどした(余談)君たちはどう生きるか
難しかった…考察云々は詳しい人にお任せするけど、生と死のメタファーがこれでもかと詰め込まれていて、夏子さんの下での生まれ直し(≠生まれ変わり)をテーマにしているように感じた。私小説っぽかった。
8月
- カールおじさんと空飛ぶ家
序盤からもう泣ける。良… - ビアンカの大冒険 ゴールデンイーグルを救え
子供の頃、親にリトルマーメイドや101匹わんちゃんのVHSを買ってもらったのだが、その中に予告編が入っていたこの作品。その予告編のことを最近ふと思い出して、ゴールデンイーグルとやらと少年が飛ぶシーンの壮大さを味わいたくなりディズニープラスで観てみた。(こういうのができるのがD+のいいところ)
やはり例のシーンは文句なしに美しかったし、マラフーテはもちろん虫や動物の動きが素晴らしすぎる。それをさらに上回っていたのが密猟野郎のアニメーションの良さ(笑) 密猟野郎はアニメーターにはだいぶ愛されていたのでは…笑 勝利を確信して小躍りしているシーンのヌルヌルさに笑ってしまった。 - RRR (3回目)
定期的に摂取したくなる作品。複数回見ているとだんだんキャラへの愛着が湧いてきてしまっていけない。 - 響け!ユーフォニウム アンサンブルコンテスト
吹奏楽コンクールに絡むメインの話からは少し逸れた、穏やかな小品という雰囲気。久美子の部長としての成長が見えてよかった。黄前部長、麗奈や奏に比べると尖った部分・つよめな部分がなくて、本人もたまにそれを気にしていそうなんだけど「尖ってる組」にはできないことをしっかり意識的にやっていてえらい…。高校生でそれができるのほんとえらい。
あと久美子・麗奈の付き合いたてカップルのようないちゃつきにキュンキュン()した。女子中高生同士ってああいうのあるよねわかる。
けいおん!も然りなんだけど女子高生のちょっとしたおふざけ等高校生活描写の解像度が異常に高くて感心する。女性スタッフがいるからか、取材の賜物か。 - ミッション・インポッシブル デッドレコニング pt.1
特別MIファンってほどではないけど、予告編で見たバイク崖ジャンプのシーンに惹かれたので、あとトップガンでトム・クルーズかっこいいなと思ったのでIMAXを見てきた。
ローマでのフィアット500でのカーチェイス、スリルと爆笑が両立していて最高。スパイ映画のヒロイン(?)が車の運転ド下手だとこんな面白いのか。グレースは凄腕犯罪者が集まる中でかなり人間味が出てていいキャラ。 - ノートルダムの鐘
劇団四季版を観てきたのでこちらも再鑑賞。四季版フロローは聖なるものと自分の欲望の間で葛藤し、そこに打ち勝てなかった弱さをエスメラルダに転嫁してしまうという、悪さというより弱さを抱えている印象(異論は認める)だった。映画版フロローはもう少しわかりやすく「悪」って感じか。 - マイ・エレメント(吹替)
よかった。水が町を流れていくシーン、社会的に恵まれていない階層の人々が水の被害を受けるのはポンジュノ監督の「パラサイト」にも似ていて結構リアルだったな。
9月
- Red, White, and Royal blue
- ジョン・ウィック コンセクエンス
主役3名(真田広之とドニー・イェン)かっこよすぎ。階段のシーンすごすぎる。 - メイド・イン・アビス TVアニメ1期
- メイド・イン・アビス 深き魂の黎明
- メイド・イン・アビス 烈日の黄金郷
1期にてあまりに見事なTHE初見の悲鳴をあげてしまったので載せておきます。
↓
↓ 5分経過
↓
リコさんの腕~!
総合的な感想↓
未知への憧れを肯定する意外と前向きな話であった。ラピュタの痛くてエグい版…?
— ニスタ (@ricky_a_u) September 11, 2023
危険度のわりにかなりカジュアルに12歳の少女を送り出す街の人々、何か伏線とか裏があるのでは?って思ってずっと見ていたけど本当にただのクレイジージャーニー野郎なだけだった笑
10月
- シェイプ・オブ・ウォーター(2回目)
- (500)日のサマー
- ポカホンタス
Colors of Windでジョンスミスを含めたヨーロッパ世界の傲慢を諭すポカホンタス…これ今の時代にもう一度やってほしい。実写リメイクやりまくっていることだしぜひ。(でも真面目にこのテーマをやろうと思ったら賛否両論出てものすごく大変そう) - オデッセイ(The Martian)
原作小説に出てきたドリル壊しちゃった事件やローバーひっくり返る事件は描写されていないのね。ラストの回収シーンがよりドラマチックになっていた。面白かった。 - ターザン
ポカホンタス見た直後なのでなおさら強く思うけど大英帝国は本当にロクなことをしない。ターザンが洋服を着こんでお母さんと別れるシーンは泣けたなあ。アクションシーンすごい。ジェーンさんの行動力すごすぎ。
11月
- 進撃の巨人 The Final Season 完結編 後編(=本当の最終話)
- ゴジラ -1.0
ワダツミ作戦、普通に面白かった。ゴジラにもいろいろタイプの作品あれど、私は本作やシンゴジラのような「人間vsゴジラ」系統が好きなようです。人間が考えだす奇策やそれを段階的に実行するときの団結・希望(・ときに絶望)がたまらなく熱い。とはいえこの作品は日本軍的自己犠牲マインドを礼賛しているように見えてそこがちょっと気になったかな。 - トレジャープラネット
ディズニーファンの中で隠れた傑作のように語られているのが気になって鑑賞。主人公がディズニー主人公には珍しい今時のちょっとスレた少年というのが新鮮。ファッションがかっこいい。そしてなんといってもシルバー。こんなにも欲望と情の間で揺れ動く人間味のあるヴィランがいるかよ。彼がこの作品の魅力の8割くらいを占めている。よかった。
12月
- WISH
音楽はめちゃくちゃいいし絵もきれいだし悪くはなかった…、けど、もう一捻りあっても良かった感。100周年というのにとらわれすぎたのか、アーシャ個人の中身にあまり踏み込めていないように感じた。字幕で見たらもう少し感想変わるかもしれない。 - 白雪姫
ウィッシュを観たらなんとなくクラシックディズニーが見たくなって鑑賞。何気に初。1937年にこの動きを表現していたことに何度でも驚いてしまう。「動かす」ということをやりたくて7人の小人が出てくるこの話を題材にしたのかな~ - ミラベルと魔法だらけの家(再見)
- CyberPunk エッジランナーズ
最終話後に1話のデイビッドを思い出すと彼には幸せになってほしかったと思ってしまう。ルーシーを守れたから幸せだったのかもしれないが…。かっこよすぎるOPに違わず映像やキャラデザがスタイリッシュでかっこよかった。あとルーシーがミオリネさんに似ていてかなり好き(笑) - ジョーカー
ヒットしたのも頷ける傑作。ホアキンフェニックスの表現力に引き込まれるし、終盤のソフィーの一言で、あれもこれも非現実だった?!と気づく構成の巧みさよ。どこまで現実なのか曖昧なのも面白いところ。 - 戦場のメリークリスマス(2回目)
- モアナと伝説の海(2回目)
- タイタニック
まとめ
だいたい60本くらい観てきて特に面白かったものを挙げてみます。 (あくまで自分が2023年に観たものなので旧作も含む。)
ストレートに面白くて万人にすすめられる部門
- プリンセス・プリンシパル Crown Handler 3
- BLUE GIANT
- The FIRST SLAM DUNK
- ODD TAXI
- ゴジラ -1.0
- トレジャープラネット
- 名探偵コナン 黒鉄の魚影
- ナイブス・アウト/ グラスオニオン
- ジョーカー
なおこれらを押さえてぶっちぎりで面白かったのはスパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース 。
アニメでしか表現できない絵画的な表現…という賛辞からはたいていアクションシーンが想起されそうなんですが、本作はグウェン父娘のすれ違いを描いた精神面での重要シーンでもそれが生かされていてよかった。水彩画風(?)になるんですよね。
シリーズの積み重ねがあるからこそ成り立つ諸々のシーン、それをさらに活かしたスパイダーバースという概念も最高。近年大量発生しているマルチバースもの(というかM○U)に若干食傷気味だったけど、後述のエブエブとスパイダーバースに関してはその概念の扱い方が天才的でした。
あと、まどマギ好きの個人的な思い入れを差し引いても吹替の悠木碧が本当に良かった。
難解で一部よくわからなかったけどなんかスゴかった部門
- エブエブ
- TAR
エブエブに関してはなんだかセカイ系…?とでもいえるのかもしれない。前半ではひたすら面白ぶっ飛んでいたマルチバースの設定が、自分の人生に向き合うためのギミックになっている点が巧みでした。ベーグルのくだりがよくわかってないので今から再見します
TAR、リディアが実在の人物なんじゃないかと感じさせるほど現実味のあるケイト様の演技がすごかった。