わりとこうアムログ

宇多田ファンだけど結局安室ちゃんについて考えたり調べたりしたことを記録する羽目になった    「宇多田ファンによるアムログ」と同じ

Finally収録版・オリジナル版聴き比べ大会(Disc2)

 

ursidae.hateblo.jp

 

Finallyって素晴らしいよね、の続き。

セザワ~ラブストです。

 

なおDisc2収録曲に関しては、思い出補正によりオリジナル版がかなり有利です。

 

 

Say the word (2001・23才)

本人作詞&セルフプロデュース1作目ということで、安室さんにしては珍しくメタなストーリー性を大きく含んでいる楽曲。安室史を語る上で絶対に外せない。Disc2の頭に持ってきたのはもちろん意図的だろうね。。

オリジナル版はセルフプロデュースの始まり、Finally版は引退後の人生の始まりの曲、という位置づけになる。どちらも尊いし重い。そういった意味でFinally(曲)も尊く重いのだけど、セザワは曲調の明るさに助けられてまだ爽やかな気分で聴ける笑

個人的に、セザワを「今の安室ちゃん」の声で聴きたいという気持ちが以前からあったので、Finally版推し。

 

I WILL (2002・24才)

こちらも本人作詞で、ファンへのラブレターとも言える楽曲。言葉より行動で語る女・安室奈美恵がこんなストレートに気持ちを吐露するなんて、この時期いろいろ思うところがあったんだろうか。

オリジナル版は…なんだか縋るようなボーカルで、安室ちゃんが弱い一面をさらけ出そうとしている…?当時のファン羨ましすぎるでしょ、、、(実際はヒヤヒヤしちゃいそうだけど)

Finally版はむしろこちらが守られてる感ある。オリジナル版「言葉にできないこの~~~もいを~~」から→Finally版「この~想いを~~」(単語が区切られてる)になってるのが未だに慣れない。

オリジナル版をリアタイで聴いていたファンが正直勝ち組だと思うが、Finally版だったらラブレターの宛先に私も含まれてるんだよね?じゃあFinally版推すしかないじゃない。てかこの曲を収録してくれてほんとにありがとう。

 

SO CRAZY(2004・26才)

個人的に、ファンになったきっかけの楽曲の一つなので思い出深い。

SUITE CHICを経て国産?ブラックミュージックを完全にモノにした安室ちゃんさん。ボーカルもこなれているし、トワエモアからのラップの上達具合がすごい。これ、当時の音楽ファンはざわついたんだろうな。胸熱。

2003~2004年、安室奈美恵さんキャリアの中でそれはもうドチャクソに熱い時期だったとは思うが、私としてはFinally版ソクレのエロさから目が離せない。オリジナル版の尖ったスタイリッシュなセクシーさとはまた違う、湿度の高いエロさ・生々しさ。yabai

 

GIRL TALK(2004・27才)

日本で「ガールズトーク」という単語が普通に使われる原因となった曲だと思ってるんだけど、ファンの欲目かな? まあ、路線変更後最大級に大衆に受け入れられた楽曲ではあるよね。落ち目とか言われることもこの時期にはきっとほとんどなかったはず。

コーラスの重ね方がオリジナル版Finally版で微妙に違うよね。歌詞の世界観的にはオリジナル版の方が合ってるかな~

あ、スピスタのことも好きだからね!

 

WANT ME, WANT ME(2005・27才)

これもFinally版ソクレと同等の理由でFinally版推し推し。あのシャイな奈美恵がoh~ boy~とかどうやってこんな18禁ボイス出すの?アラフォーの奈美恵今までたくさん見てきたけどこんなにエロかったことないじゃん。何かあった??家族のドライブ中にうっかりこのヲンメがかかっちゃったらどうするの?車内静まり返る。教育に悪い。私は成人済みだからいいけど…

 

CAN'T SLEEP, CAN'T EAT, I'M SICK(2006・28才)

当時ソクレ、ガルト、ヲンメでじわじわ気になっていた安室ちゃん、キャンスリを聴いたときにこの人すごいぞ!って確信した。これをJ-POPの土俵でやるなんて。そしてシンプルな衣装がこんなにかっこいい。

コーラスを重ねるクラミチ楽曲全般について言えるけど、年齢によるボーカルの差がよく出てる。どちらが好きかと言われると…オリジナル版??

 

Baby Don't Cry(2007・29才)

キャリア中期の代表曲としてよく取り上げられるが、ガルトやヲンメの功績あってのベビドン大ヒットなのでちゃんとそのへん言及していただきたい。>マスコミ

励まし系ミッドなのにのっぺりした曲調にならず、このスタイリッシュさを出してるのが見事だと思う。この時期のJ-POPじゃあまりなかったんじゃなかろうか。そして安室ちゃんが歌うならストレートな言葉がいちばん響くよねっていうところをちゃんと突いてるNao'ymt先生…

Finally版を聴くと、一人になんてしないって言ったじゃん…嘘つき…というメンヘラ彼女な気持ちにさせられるので減点。

 

FUNKY TOWN (2007・29才)

このPVの安室ちゃん超好き。ドール。そして安室ちゃん本人が「この曲きっかけでPLAYのコンセプト思いついた」と言ってたので超偉大な楽曲。

パリピな楽曲なのでオリジナル版の方がしっくり来るよね(笑)各所に散りばめられてるギミックがなんかもう若い!w

 

NEW LOOK (2008・30才)

若いときの声の方が合ってるかな!笑

でも安室奈美恵さんじゅうきゅうさいがガーリーになりきって歌ってるのは激萌。

疲れてコメント適当になってきた。

 

ROCK STEADY (2008・30才)

バンジージャンプ感はオリジナル版の方があるかも。(若いので)

 

WHAT A FEEELING (2008・30才)

引き分け。

ちなみに当時周りの子の間ではニュル>ロクステ>ワラフィの順で人気だった気がする。ワラフィは今でこそいちばんクールだと思うしダンシングクイーン安室奈美恵に即してる面もめっちゃエモいけど、田舎のJKには洗練され過ぎていたかもしれない。

Finally版はハモリ方でアレ?ってなる部分がある(サビ前の「What a …」× 3あたりなど)。あとフゥ↑でちょっと笑っちゃってごめんね。

でもこの曲は少し毒気の増した40才ボイスが案外合っているような気がする。

 

Dr.  (2009・31才)

切なくメロディアスな部分、ボレロを取り入れた部分、エレクトロ的な部分とごった煮過ぎてもはや本質が分からなくなってくるけど実はめちゃくちゃライブでかっこいいドクター様。(LIVEGENIC演出は神)

Finally版はボレロ部分がより華やかになってるのと、トラックがオリジナルの魅力を損なわずに大胆に変えられてて◎。Naoさんの手が直接入ってるんだっけ?

過去を変えて、時を戻してという歌詞を引退発表後のタイミングで歌うっていうのが粋なのか皮肉なのかわからないけど、そういうメタ的な視点でも味わい深いのでFinally坂に軍配を上げたい。

 

Break It  (2010・32才)

Dr.、WILDという攻め攻めな楽曲を出した直後にしてはわりと月並みな曲だな?と思った記憶がありますすみません。でもライブでめっちゃかっこいいんですよね。

反抗期的楽曲なので若い方が合ってる気はする。んだけど、増えてるんじゃないの不満が募る頻度?となじるような歌詞は、40才の方が攻撃力高い。Dr.同様トラックはFinally版も良い感じ。

引き分け。

 

Get Myself Back  (2010・32才)

思えばブレキ/ゲマバを最後に歌番組に出なくなったね…

安室ちゃんにしてはのっぺりした曲なので歌いやすいかと思いきや、譜割りが斬新でカラオケで最初苦労した。

こちらもFinally版はブレキ以上にトラックが変わった印象。エレクトロ色が強くなったかな。もはや別の楽曲?ということで引き分け。

 

Fight Together (2011・33才)

NAKEDじゃなくてこっち?  って思っちゃってごめんね。おそらく東日本大震災を鑑みてのFT収録かな?(でもNAKED入れてほしかった)

シングル楽曲にミディアムやバラードが多くなってきて、安室奈美恵まさかの路線変更を危惧していた頃だ…(笑)

こちらも大胆アレンジされてるけど、なんとなくオリジナル版の方が好み。

 

Tempest (2011・33才)

NAKEDじゃなくてこっち?(5分ぶり2回目)

とはいえじっくり聴くと安室ちゃんのボーカルの素晴らしさを堪能できる良曲。

ファンタジー性と包容力マシマシなFinally版に1票。特に泥濘に足を取られ~~あたりが大変良い。

 

Sit!Stay!Wait!Down! (2011・34才)

歌詞の遊び心、トラック、安室奈美恵性の高さ全て完璧、ミチクラ様SSWD様。初めて聴いたときはガッツポーズをかましたものだ。

ほどよい気だるさが出ているオリジナル版の方が好みかも。ボーカルディレクションの差もあるのかな?

 

 Love Story (2011・34才)

これはオリジナル版とFinally版の差が少ない…製作陣がんばったんだね。頑張りに免じてFinally版を推す。

 

 

まとめ

後半明らかに文章が適当になった。疲れた。

 

 

こうやって聞き比べてみると、ミチクラ先生は常にその時その時の安室ちゃんの年齢に最適化した曲を作っていた気がする。「〇才前後の女性としてのかっこよさ」の表現というか。

 

一方Nao'ymt先生作品はどちらかという普遍的。女性である以前に人間・安室奈美恵のかっこよさを意識した感じ。歌い手が男性だとしても成り立つ歌詞ではあると思うんだよね。口調や一人称は置いといて。(ミチクラ・Nao'ymt両先生をセットで考える癖をそろそろ治したい)

 

例えばラブストの作詞はTIGERさん(女性)だったりするけど、作詞の男女差という側面で歴代楽曲を捉えてみると面白いのかも。

 

「理想の女性像を表現したい」と言ってきた安室奈美恵を男女のクリエイターたちがどう表現してきたのか、なかなか興味深いテーマだと思うんですけどどうですか?