わりとこうアムログ

宇多田ファンだけど結局安室ちゃんについて考えたり調べたりしたことを記録する羽目になった    「宇多田ファンによるアムログ」と同じ

きみアムラー世代じゃなくない?と言われるとイラっとするので反論したい

私(91年生まれ:2018年現在26才)、職場でも安室ちゃん愛をかなりオープンにしていますが、おじさんたちによく言われるのが
でもきみ、アムラー世代じゃないよね?
ということ。「なんで90年代のアイドルを90年代生まれのお前が(未だに)好きなの?」というテイストを感じてモヤモヤしつつ早3年。(入社3年目)

 

そこで見かけたこのニュース。

ついに26年の歌手生活にピリオド、自身が40代でも20代女性に大人気のアムロちゃん | タレントパワーランキング


ほら!やっぱり20代いるんじゃん!おじさんたちがアムロ=90年代の人だと思ってるのは無知故。うちの奈美恵は20歳近く年下の若者にも愛されるべくして愛されているんや……
と謎の自信を得て、改めて考えてみると、20代後半が安室ファンになる要素ってありまくるじゃん、、、と思ってまとめてみました。

 

 

 

-----おじさんたちも知ってる部分-------

 

■~1997年
アムラー真っ盛り時代。社会現象。


■2000~2003年
 安室ちゃん産休中の1998年に浜崎宇多田林檎aikoなど強力な女性ソロがたくさん出て、アムロは世間的には「落ち目」に。

 

-----おじさんたちも知ってる部分ここまで-------

 

■2004~2008年の快進撃

は有名ですが、↓の記事がとっても感動しました。アムラーとして勉強になりました。

note.mu



■2008年、第二の黄金期決定打
60s70s80sヒットからの
ベストアルバム「BEST FICTION」の大ヒット(年間売り上げ1位(か2位))。当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったEXILEのベストと、ほぼ同水準の売上を上げました。

 

BEST FICTIONを引っ提げたライブもすごく、


BEST FICTIONツアーのライブ動員数:50万人

 

50万人を2013年ランキングに当てはめると、年間ランキング10位前後。
(2008年のランキングが見つからなかった…00年代にランキングが発表されてないということは、ライブに重点を置く稼ぎ方というのはやはり10年代にメジャーになったのかもしれない)

 

ただし、国内全体のライブ動員数が


2008年→1900万人
2013年→3000万人
2017年→4000万人

 

2008年は2013年の3分の2だったのですね。2008年における50万人って結構凄かったんだと思います。市場全体の2.5%。

 

※3  安室さんライブ動員の推移については

 

 でもまとめてます。

 

 

なぜこんなに伸びたのか?というと、セルフプロデュースによる音楽性の進化はまず大大大前提として、社会の動き的にも追い風が吹いていたのでは?と、、、


■実はインターネットの申し子説

2004~2008年の世の中を振り返り、音楽業界への影響が大きかっただろうな~と思いつくのはまず

Youtubeの普及
です。

 

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YouTube、国内利用者数が1000万人を突破--平均月間利用時間は1時間15分に - CNET Japan

 


・タイム誌の「Invention of the Year for 2006」に選出された。
・2007年3月、日本国内家庭からの利用者が1000万人を超えたことが発表された。
・2007年にYouTubeが消費した通信容量は、2000年当時のインターネット全体の通信量に相当すると推定された。
YouTube - Wikipedia

 

2004~2008年、まさにYouTubeがめちゃくちゃ伸びている時期ドンピシャでした。

ファッション性とライブパフォーマンスの質が高く、映像需要が多い(※)安室ちゃんさんと上手く合致したと推測できます。
(※)DVDがすごく売れる。上のクロさんのnote参照


2008年に「FASHION, MUSIC, VIDALSASOON」のキャッチフレーズでCMが大量投入されたのもまさに映像需要。

 

YouTube公式チャンネルの開設は2012年だったと思いますが、それより前からかなり動画は上がっていたと記憶してます。そのへんはPerfumeも似てる。

 

②ライブが多い
ネットで映像を見たら生でも見てみたい というのは自然な流れ。
そして安室ちゃんはめちゃくちゃライブをやる。で、ハマる。ライブで興奮したら語りたくなるのが人の性ですが、この時代は

 

③ファンサイト、2chなどの掲示板が当たり前に使われている
2005年に電車男がヒットしたことが象徴的で、こういうネット文化が完全に市民権を得てました。

しかも、マス的には未だに、安室?落ち目だろ?という風潮だったと思われるので、特にネットに流れがちだったのかなという憶測もできます。


Youtube→ライブ→ファンコミュニティのコンボで固定ファンになった人、多いと思いますがどうでしょう。安室ちゃん本人がネットを見ないのとは対照的に、めちゃくちゃネット文化と相性よかった説を推します。

 

テレビだと1アーティストに長時間使えないのでライブパフォーマンスが大きく話題になることはあまりないけど、現場で感動したファンがネットに口コミを書いてくれるのは、ライブに強いアーティストにとって追い風ですよね。


そんな感じで主にネットとそこでの口コミで高評価を得てきたけど、

 

あくまでテレビは出ないトークが苦手だから)ので、
・特に音楽を積極的に探さない
・ネットもそんなに見ない、テレビの方が多い

という層(おじさんたち)に接点がないのはまあ自然、、

 

■ここでファンになったのは誰か

・人が積極的に新しい音楽をきくのは10~20代(※2)

Youtubeネット掲示板を普通に見るのは、たぶん学生・若者

 

というあたりから、


→2004~2008年の新規ファン層
 =2004~2008年に青春時代を送った人
 =だいたい1985~1995年生まれ
 =現在アラサー~20代半ば  が多い
 
ということで最初に引用したニュース記事「20代後半に人気」にはとても納得できます。

 

この世代(勝手にアムラー第2世代と呼ぶことにした)、特に90年代生まれは細眉・茶髪・厚底ブーツのギャルをリアルタイムではほとんど知らないっていうのがミソだと思うわけで。

このねーちゃんハチャメチャにカッコいいと思ったら実は前世が亡国の女王でしたみたいなことですよね。ことなんです。

 

「ねーちゃん」といえば、この時期の安室ちゃんは30歳行くか行かないかの年齢なので、中高生にとっての憧れのおねえさん対象としてはまあまあ適齢期だった…ような気もします。ファッション的にも。

 

 

ということで現在のアラサーがアムラーに多いのにはそれなりの理由があり、安室ちゃんが90年代だけのスターとは言わせねえぞという気持ちなのですが、

問題は同じ平成生まれアラサーでも、男性が全然安室ちゃんに興味ない  という点なんですよね。(経験則 )(もちろん男性ファンもたくさんいるけど)

あんなにかわいいのにほんと信じられない…

 

そのへんの男女の断絶については今後考えてみたいと思います。

 

 

 

 

 (※2)参考

gigazine.net