わりとこうアムログ

宇多田ファンだけど結局安室ちゃんについて考えたり調べたりしたことを記録する羽目になった    「宇多田ファンによるアムログ」と同じ

安室奈美恵引退の日ラジオ特番 「未来へ」 メモ8【野田晶】

続き。

 

奥→奥村アナ

早→ライターの早川さん

N→Nao'ymt

 

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奥:(HOSSYのインタビューを受けて)2か月かけてベストなセットリストを考えていくということなんですね。早川さんはセットリストについて何か聞いたことはありますか?

 

早:養成所時代から、自分で曲間をつなぐということを手作業でやっていたらしくて。ピッチとか曲間の長さなどにこだわりがあるらしいですね。この曲の次にこの曲は歌えない、たとえピッチが合っていたとしても、っていう歌詞の世界観に引きずられるというところがあるらしくて、曲順というものにすごくこだわりがあるっておっしゃてました。

あと、どの曲も大好きだからアルバムにしているので、大切に、何回も歌いたいっておっしゃてました。

 

奥:ナオさんはライブの中で意識することはありますか?

N:楽曲ってその中に起承転結があるじゃないですか。でもライブはライブでの起承転結があるじゃないですか。で、ライブの1曲目は「起」の中の「起」なので、1曲目はものすごく気を付けて作っています。それがDO ME MOREという曲なんですけど。

(・私):ほう…

 

N:本当にあれはライブ、特にライブの1曲目を意識して作りました。

奥:リスナーからも、DO ME MOREを聴くとBEST FICTIONツアーを思い出すというコメントがとても多かったです。

 

奥:ギリギリまでセットリストも振付もこだわっているという話でしたが、衣装に関しても、ツアーが始まってからも、変更されていくということで、ツアー初日と最終日で衣装が違っているという話をこの方からお聞きしました。ライブやPVの衣装を2011年から担当されていた、野田晶(あきら)さんです。野田さんは2017年紅白のあの白い衣装も担当されている方です。その野田さんにライブ衣装の秘密を伺ってきました。

 

野:やっぱりあれだけ踊り倒しているので、汗の量も、リハーサルと本番で照明が当たって120%でパフォーマンスしている時とでは全然違うんですよね。もう戻ってくると衣装がプールに落ちてきたみたいになっているという。  衣装、全部洗えるんですよ。


奥:そうなんですか?!
野:はい、ダンサーのものもご本人のものも全て洗えるようにしてます。自分が最初に担当したとき、ワードローブをずっと担当されてる方にお聞きしたんですが、安室さんの衣装はただの衣装ではない、アスリートみたいなものだということで、全部洗える衣装じゃないとこの現場の衣装は無理です。と。「洗いますので」ってことで最初から発注されてます。


あと、フィッティングしていて思うんですけど、例えばデザインによってスカートの長さが違ったりとかがあるんですね。いろんな衣装をフィッティングしてこれくらい前の長さを短くしてください、ということでやったりするんですけど、ああしましょうこうしましょうってペン入れて、で、持って帰って実際に全部短くすると、前の長さが全部同じになってるんですよ。


奥:え?
野:多分、いちばんきれいに見える丈っていうのをわかってらっしゃるんですよね。なので基本的にライブ衣装はみんな同じ丈っていう。それが踊りやすいんですよ。それが干渉されずにダンスに専念できる丈、という。
奥:はああ~~(嘆息)


野:ねえ?普通の人ってあります?いつも同じ丈になるって。脚に線も入ってないのに…(笑)
奥:それだけ研ぎ澄まされてるんですね。
野:本当にぴっっったり同じ丈ですからね。

 

奥:まさにアスリートだなっていう…いちばん踊りやすいスカート丈を感覚で覚えているっていう。

 

早:雑誌のグラビアのときもあるらしいです。ここが私のベストの丈っていうのが。

で、こだわりがライブ衣装にもあって、例えば「暑くない」とか。暑くなりすぎないように出せるとこまで出す、っていうのをおっしゃってました。最後まで踊り切れるように会場の温度も低く設定されてて、ノリノリで見ている人たちは気付かないかもしれないんですけど、私みたいにライターとしてレポしてるとすごく寒いですね~。

 

奥:そうだったんですね!

N:そう言われると確かにそうですね。

 

奥:なんと…。ファンは気づけないですね、これは(笑)

N:ひんやりしてますよね。

早:はい、多分他のアーティストと比べてもかなり低く設定されているので、奈美恵さんは優しいので「上着を1枚持ってきてください」とおっしゃってくださいました(笑

 

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他の人のインタビューパートになってもずっといてくれてるNao'ymt御大ありがとう。

 

真冬の公演にも関わらずライブ会場のドアが開けっぱなしで、会場スタッフに閉めてくれと頼んだら「(ステージ上が)暑いので…」と言われ、どうぞ開けといてくださいとなった

というファンのツイートを見かけたことがありますが、裏付けが取れてしまいましたね。

平成令和またぎGW旅行4-2019/4/30-5/1サハラ砂漠編

■4月30日

夜行バスにて、砂漠の街メルズーガに到着。朝6時。

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こういう家、どういう構造なんだろう。。
 
宿のオーナーいわく、ラクダの駐車場。
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 今回の夜行バス、ずっと音楽流してるやついるわでかなりしんどかった。ひょっとして運転手の眠気防止用だったりした?

 
 
ここで予約していたリヤドは、日本滞在歴のあるオーナーが経営しているとのことで一安心。

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砂漠ツアー(昼)+砂漠ツアー(夕方+翌朝)というスケジュールを組むことにした。最初は夕方のツアーだけのつもりだったんだけど、オーナーが商売上手。
 
昼の砂漠ツアーは4WDでサハラを巡れるものだ。
 
サハラはやはりこの旅行のハイライトだと思っているけど、ちょっと旅行記全部書くのがめんどくさくなってきたので、写真で済ますことにする。
 
・砂漠の湖とフラミンゴf:id:ricky_au:20190602202959j:image


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民族音楽ツアー
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すごい、絵に描いたような砂漠が広がっている。
鳥取砂丘とは訳が違うのである。(行ったことないけど)
 
たまたま同じ場所で写真を撮っていたスペイン人のおじちゃんたちはなんと自転車で走っていた。
 
ちなみに気温は30℃前後、湿度は低いので日本の夏ほど不快ではない。ストールがお土産屋さんでたくさん売っているので、それらを身に付ければ大分らくに過ごせた。しかもそこそこの品質のものが1000円~2000円で買えるのだ。
 
いろいろ回らせてもらって昼ツアーは終了。
 
さてメインイベントの砂漠キャンプだ。
 
ラクダに乗ってサハラ砂漠をぶらぶらするという最高な内容。ラクダくんに乗る際は、ラクダに一度座ってもらって背中にまたがる→ラクダに立ち上がってもらうという手順だが、ラクダが後ろ足から立ち上がるときの傾斜がすごい。結構腕で踏ん張ってないと落ちてしまいそうである。そんなのも含めてアトラクションとして楽しめた。
あとこいつら、立ち上がるときに息をするようにウンチするので、便秘女としては羨ましいかぎりである。
 

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雨に降られたりしたが、雨宿りでしのげる程度のものだった。
 
 
夜は砂漠内のキャンプ地でごはん食べたりキャンプファイヤーしたり。
 

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キャンプファイヤー、みんなと一緒に踊ることを半ば強要される。まあそれはいいんだけど、踊れ!歌え!というくだりが想像を絶するほど長くてだいぶウザかった。(笑) このツアー自体は日本人4割程度+欧米のお客さん という人数比だったのだが、やはり日本人はシャイだしダンス文化もないので、not sing,tomorrow ノー ラクダ~と深夜まで責められ続ける地獄の業火ならぬキャンプファイヤーであった。(ちなみに私たちはさっさと歌ったし踊ったのに、他の日本人の巻き添えを食らった形)
 
欧米のお客さんはみんなそれぞれスペインやイタリアから来ているグループが複数いるようだったけど、お互い英語で雑談をしていて日本人というか自分の異文化コミュニケーションのなさを噛み締める。日本人は英語を話せないのもあるし、それ以前に知らない人に話しかけるっていうスタンスもあまりないよね。まあそれは良い悪いの話ではないけど。
 
責め苦が終わると、今度はガイドが星空を見に行かせてくれた。天の川は見れなかったがサハラ砂漠に横たわって星空を見上げるスペシャル感はなかなか味わえるものではない。
ちなみに友人の一人は、ガイドの一人に口説かれていた。(笑)(LINE交換してしまったらしく、彼のアプローチは砂漠を離れてからも続いた)
 
キャンプ地ではテント+一応ベッドで寝れるのだが、すごい柄だった。

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■5月1日
早朝、砂漠に再度繰り出して日の出を見に行くこととなる。現地時間で5月1日の日の出なので、令和の初日の出ということになる。国外だけど。

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 令和、明けましておめでとう。

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日の出を見たらメルズーガの街に戻り、次の町、ワルザザードに向かう。グランタクシーという大型のタクシーで、一人旅で来ていた女の子や2人組日本人女子と相乗り。
 
・トドラ渓谷

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なんとなくナルトに出てきそう。写真では伝わらないけど、すごい絶景。このとんでもない絶壁でロッククライミングしている人も見かけて、(地上40メートルくらいを登っているように見えた...)マジでたまげた。

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荷物のやり取りや行き先についてドライバーと認識の齟齬が発生しており、ワルザザードでまた一悶着となった。こんなんばっかかよ笑  ※ドライバーさんはいい人。英語しゃべれなさそうだったので話はほとんどできなかったが、こちらが会話して盛り上がっていると、たまにウフフ...と一緒に笑ってくれてほっこりした。
 
 
ワルザザードは、次のマラケシュまでの中継地点として一泊するだけだが、宿のみなさんのおもてなしが素晴らしすぎてもう一泊したかった。

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フランス系のご家族で経営している、と言っていたかな?Rose Noirというリヤド。ドアの立て付けが悪かったのはご愛敬。
 
なお、この夜からみんながお腹を壊し出す。
 
 
この夜のご飯はむしろ今までよりも安全そうなレストラン(モロッカンに飽きそうになってきたのでちょっとお高いイタリアン)↓

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 に行ったんだけどな。モロッコは北部と南部で水質もけっこう違うと聞いたことがあるので、水のせいかも?
 

平成令和またぎGW旅行3-2019/4/28-29迷宮都市フェズ編

前回のあらすじ

  • ロッコに着いた。カオス。
  • 青い街シャフシャウエンで映える写真を撮りまくる
  • 詳細は下記

  

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4/28続き 迷宮の街フェズに着く

さて、バスで数時間、迷宮都市として知られるフェズに到着した。
かつてはイスラム国家の都として栄えたところで、日本でいうと平城京が残っているようなものだろうか。

ただ、碁盤の目の平城京とは異なり、要塞機能のあったフェズ旧市街は文字通り迷路である。車も通れないほど狭く曲線的な道が複雑に絡まりあっており、グーグルマップもあてにならないという。迷子になって日没なんぞ迎えてしまったら最後、目も当てられない。生き馬の目を抜くような世界が広がっているのだ…

 

観光地の洗礼

とりあえずタクシーに乗って宿(迷路の内部)に向かう。
ところが道の構造上、タクシーは宿まで着けないので迷路の外側で降りろという。まあそれは覚悟していたのでOK。ところが降車地点では客引きの嵐。運ちゃんと客引きたち、グルなのでは、、、?と疑いつつがんばって振り切って宿に歩き続けた。

 

すごい、やっぱりこの街並みワクワクするね。まさに迷路。
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徒歩数分したところでちょっと達者な日本語で話しかけられる。

「どこ泊まるの?!〇〇だったらその道からじゃ行けないよ!!
スクーターに乗った兄ちゃん2名が後ろから追いかけてくる。怖いんですけど…。道はいちおう調べてあるのでNoThankYouとあしらって歩いていても
「俺の奥さん日本人!ヒロコ!!」
「アフリカ初めて来たんだったら怖いのわかるヨ!!でも俺の言うこと信じて!!どうして信じてくれないの!!」と半ばキレ始めるのでさらに頑張って振り切ろうとしてたらやっとあきらめてくれた。本当はいい人だったのかもしれないけど怖いっす。。

シャフシャウエンでは出会うことのなかった圧力にすっかりビビり、さっさと宿に向かう。
10分くらい歩いたら着いた。


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「その道じゃ行けないよ!」ってのやっぱ嘘やないか!

 

リヤドがすごい

気を取り直して宿に入ります。

・・・?
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宮殿か????

 

これとか王の風呂じゃん。f:id:ricky_au:20190527214301j:image

召使いに体洗ってもらうところじゃん。終末のイゼッタで見た。


リヤドという、かつての豪族(?)の邸宅を改装した宿なので、まあ豪華なのはわかっていたけどここまでとは。

 


こういう柄、

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柄、

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柄、


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一面にめぐらされているけどちゃんと彫刻やタイルの組合せなわけよ。どれだけ手間がかかっていることか。

 

夜の迷路探検(こわい)

いったん休んだ後、夕方になったので徒歩で夕食に向かうことにする。またあの迷路の中を歩くのである。スキを見せたらまた変な客引きに声をかけられるのか。しかももうすぐ日没。5人の中で私がいちばん小心者かつ、バルセロナでスられたのも私なので異国の狭くて暗い道を迷いながら歩くなんて恐怖でしかない。

背後で物音がするたびにビビりまくりながら、目的のレストランに到着。だが満員御礼で追い出されてしまった。どうする?と話していたら「レストランまで案内してあげるよ!」と少年に声を掛けられる。ひぃ、、、と思ったが、地球の歩き方に乗っているレストラン名だったのでまあ大丈夫か?と半信半疑でついていった。非常に細~い暗~い道を案内されていく。エクストリーム迷路。本気かこれ。変なところ連れて行かれたらどうしよう。ちゃんと目的地に着いたとしても自力で帰れるのだろうか。。。

心配しているうちに着いた。

 

うむ。欧米の人たちもいるのでやはり観光客向けのちゃんとしたレストランなようだ。

 

料理は普通にうまい。

 

 

会計時、私たちが会計をごまかしているのではという疑惑をかけられ一悶着。ウェイターとレジのおっちゃんの情報伝達がうまくいってなかっただけのようで、解決したけどたいへんだった。

そして今から、すっかり日の暮れた夜の迷路を歩いて帰らなければならない。スリも普通にいるだろうし日本人の女グループなんていいカモだ。最悪、暴力沙汰に巻き込まれなければよしとしよう…。他の4人はなんとかなるっしょ!と割とどっしり構えている中、私はひとり悲痛な決意を抱いていた。

なんなら、モロッコ来なけりゃよかった…とまでこの瞬間思っていたのは内緒。

 

案の定、迷いながらさまよう羽目になった。しかもちょっとでも迷ったそぶりを見せると、そのへんで遊んでいる少年たちがニーハオ~コニチワ~などと半ば小馬鹿にしながらガイド料をたかってくる。まあ命の危険を感じるほどではないが、こうやって気をそらせて盗みを働く気では?!とこちとら気が気ではなかった。私のあまりのビビりようにみんなが殿(しんがり)役を買って出てくれる始末である。(本当に海外旅行向いてないと思う)

デジャヴとMAPS MEを頼りになんとか宿にたどり着いたあの安堵感は忘れがたい。

 

王の風呂、実は冷水しか出ないなどの災難を乗り越えて、なんとか眠りについた。

 

 

4/29 明るい迷路観光

この日は昼のフェズ観光。昨夜の恐怖に比べればなんぼのもんじゃい!といきなり元気になったので、喧噪の街中に出てみた。

 

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これはいい迷路。

「草原」という存在、日本に暮らしてるとほぼ見ることなくない?それがこんな密度の高い街のすぐ外に広がっている光景、すごいなあ。

 

中心街に出ます。
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お土産やさんは全体的に色合いが良い感じ。革製品をよく売っているんだけど、ハンドメイドだしデザインも普通にかわいいのも多い。何か買えばよかったかなあ


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シャウエンよりも少し、イスラムの空気が濃厚だ。

 

 

 

イスラムの神学校にも入ることが出来た。

 


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こんな緻密な細工が、こんなにふんだんに使われている。


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どれだけのエネルギー(カネも精神的なものも)がこの宗教にはあったのだろう。という、サグラダファミリアでも感じた感覚に再度圧倒される。

 

日本の神社仏閣もすごいものはすごいけど、イスラム建築は幾何学模様メインなせいかより組織的に造られているイメージがあり、大人数=凄い労力という印象に繋がってしまう。

 

 

たまたま入ったclocks というカフェではたまたま一番高い(物理的に)テラスに通してもらえて、アラジンの気分を味わえた。ディズニーのアラジン、こんな景色の見えるところに住んでたイメージ。


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旧市街の塀の向こうに見える草原が、進撃の巨人を彷彿とさせてワクワクしてしまった。

 

 

そしてモロッコって意外とご飯にクセがなくておいしい。タジンもすでに数回食べているけど、優しい味だし具材もある程度選べるので飽きない。マイルドなカレー味って表現が近いだろうか。



アボカドミルクなるジュースも飲んでみたんだけど案外うまいぞ。


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地元の人たちの好みが私たちと似ているのか、観光客向けに開発されてる味なのかよくわからないけど。

 

移動に次ぐ移動ということで、早めに帰って次の街、メルズーガに備える。

今頃日本では、平成最後の日を迎えているはずだ。

 

次回:砂漠の街メルズーガ

 

平成令和またぎGW旅行2-2019/4/27-28モロッコ到着シャウエン編

前回までのあらすじ:

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4/27 バルセロナ→モロッコへ飛ぶ・カオスフライト

バルセロナでの観光を終え、スペイン対岸の国・モロッコへ飛ぶ。

その飛行機がまあ~カオスだった。

 

早朝7時のフライトのため、4時起きし無事(スリもなく)空港に着いた。

搭乗口に着いてみるとやはりイスラムっぽい外見の人たちが多く、当然ながら私たちは思いっきりマイノリティである。なんならアジア人、私たち5人だけじゃないか?

その5人はまとまった座席を取ることができず、1・2・2くらいで分かれて座ることになった。ジャンケンにて1人で座ることになったのが私である。つい昨日サイフをスられた私が???嫌な予感だ。

 

客の機内持ち込みキャリーが棚に入りきらなかったようで、その処理でだいぶ(くそ寒い外で)待たされた。このフライトせいぜい90分だぞ。前から疑問だったけど外国の人ってなんでこんな荷物多いんだろう…

 
機内の出来事

①搭乗して座席に行くと、まず見知らぬおばちゃんが勝手に座っている。チケットを見直したが、どう考えてもそこは私の席だ。

チケットを見せながらソコワタシノセキ!アンタの席何番??と片言英語で伝えてもどく気配なし。知人と隣に座りたいからこの席に座ってるんだ~みたいなことを言われた。
え?それってありなの???ていうかそれを全員がやったら搭乗時大混乱になりません?
…席替わるのはまあいいんだけど、なんか私の方が気の利かない奴みたいな雰囲気になってしまったのが気に食わない、、、

(そして気の弱い日本人の私はおとなしく席を替わった)


②席を替わってとりあえずおばちゃんの元の席であろう場所に座ったら、
顔の濃い(※この飛行機の中では標準的な濃さ)おじさん2名に挟まれる形となった。
そしておじさん2名が私を挟んでしゃべるしゃべる…
ついに片側のおじさんAが私と席替わってくれと(多分フランス語)で言ったので、
そこは私も快諾した。

 

③離陸してから30分間ほど経ったころ、乾燥した機内で私はペットボトルの水を
ちょびちょび飲んでいた。
そしたらおじさんA
「その水ちょっとくれない?」

 

?!今私が口つけて飲んだの見てたよね??そしてあんたこのボトル直で飲む気か???さすがにイヤ過ぎる…
と考えてたら
「俺の手に水を注いでくれ!」

直で飲まないなら大丈夫か?(???)
いやでも意味わかんねえなもうどうでもいいやと思ってちょっとだけ注いであげてしまった。
そしたらおじさん、その水をパシャアっと自分のスキンヘッドに叩きつけたのである
まさかのシャワー用?

その後、はぁさっぱりした~^^みたいな顔をしていたのでまあさっぱりしたかったんだろうが、ウェットティッシュなどの選択肢をすっとばし、見ず知らずの女性の飲用水でそれを行うとは、日本だったら事案である。

 

世界3大ウザい国として知られるモロッコ、やっぱりカオス…と不安しか感じないフライトであった。

(なお私以外の4人の周りもわりとカオスだったらしく、友人の一人は隣の席の赤ちゃんのため、ミルクを作る手伝いをさせられたらしい(笑))

 

人生初アフリカ大陸到着

ロッコ・タンジェ空港到着後、次の目的地に向かうためタクシーに乗る。
まず値段交渉が必要ということで最初から不安いっぱいだったのだがさっそくやられた。最初は100DHと言っていたのに、お前らのスーツケース運んでやっただろ!と言われ50DH追加させられた。
まあ50DH(500円程度)くらいいいが、あからさまにカモられてる感は不愉快である。。


警戒した私たちは、タクシーが本当に目的地(CTMの長距離バスターミナル)に向かってくれているか
走行中もGPSでチェックしていたのだが、なんだか雲行きが怪しい。どんどん道を反れていく。

さすがにヤバいと思い、ドライバーのにいちゃんに「こっちじゃねえよ!」と言い続けるが
ドライバーに 心配いらないよ~(笑) と返されるばかりでキレそうになる。

確かにバスターミナルっぽい場所に着いたが、これ本当に私たちの目的地なのか??と怪しんだため
じゃあ確認してやるから俺についてこい(怒)
と言われついていくと…
合ってた。(笑)

 

タンジェにはCTMのターミナルが2つあるらしく、私たちが目的地を取り違えていただけのことだった。
すみませんでした…コミュニケーションが不完全だとこういうことが起こる。。

ドライバーにすまん、ありがとう!と伝えるとさわやかに去っていった。
いい人じゃん…。

 

ロッコ旅行を通じて、モロッコの商売人は基本的にウザいというか商魂たくましすぎるのだが、こちらがきっぱりNOと振り切っても、最後は笑顔で後味よく別れてくれる人が多かった。それは見習いたいところ。

 

青の街 シャフシャウエンへ

そしてCTMバスに乗り、モロッコ山間の町シャフシャウエンに向かう。
(こちらのCTMバス(座席全指定)でも基本的に現地の人は指定を守らず、たいへん混乱させられた。比較的しっかり指定を守る観光客(欧米・中韓日)VS 自由な現地人でたまにギスギスする場面はあった気がする。まあ郷に入っては…なのだがCTMの座席指定だって郷のルールじゃないのですか…)


シャフシャウエンで予約した宿をグーグルマップで調べるとなんと「閉業」と表示されており、またもや不安に駆られながらバスに揺られること数時間。この間バスの車窓から見える風景に、異国情緒を感じることができた。


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日本がいかに山と森の国なのかがよくわかる。こんな絵にかいたような草原・丘って本当にあるんだ…と感動した。

 

15時ごろにシャフシャウエンに到着。

 

宿に向かうと、バリバリ営業していた!よかった。
しかもなかなかに最高な宿。

 インテリアもとてもきれいだし、オーナー・スタッフは物腰柔らかな紳士といった趣で安心して過ごせそう。モロッコの洗礼を受けてきた私たちにはオアシスのようだった。

 

▼Dar Elrio(という宿)

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これで日本円6000円程度である。もっと払ってもいいよ?(なお、モロッコの物価は日本の3分の1程度。(※観光客向けの店では日本並みの価格も多い))

 

▼この宿のみならず、モロッコの至るところで出されるのがミントティー
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紅茶(中国茶に近いかも)+ミントという組み合わせだが意外とクセが強くなくスッと飲める。おかげさまで、アムラーな私は滞在中の脳内BGMがずっとMintであった。

 

そもそもシャフシャウエンが何かというと、一言でいうと「青い街」。

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元々はイスラム教徒の隠れ家のような性格を持ち、宗教カラーである緑色で塗られていたらしい。そこから青一色になったらしいが、なぜ青なのかは諸説あるそう。街並みが主な観光資源で、世界遺産的な建築物・観光スポットがあるわけではない。

 


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猫がたくさん歩いていたが、道路に魚の頭が捨てられているのをたくさん見たので、町民みんなで飼ってるような感覚なのかしら。

 

また、お店の客引きにビビっていたが特に強い客引きはされずに安心。

 

ごはんもおなか一杯食べてひとり数百円ですんだ。タジン鍋、オムレツ、丸いパンが主流なよう
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▼あまり人の顔が映ってない写真を選んでいるのでイマイチだが、映えがすごい。

 結婚写真を撮っている日本人カップル(夫婦)もいらっしゃった
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何気ない街角もはちゃめちゃに映えるのでとにかく撮りまくる。バルセロナ集合をキメるたくましい女5人だけどそこはミーハー
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 各メンバーそれぞれアー写風味で撮ったりしつつしっかり楽しんだ。

 

以上、シャフシャウエンを満喫したら次の街フェズへ。

 

次回:迷宮の街フェズ編

ursidae.hateblo.jp

 

平成令和またぎGW旅行①-2019/4/25-27バルセロナ編

出発するまで

この旅行、羽田を発ったのは4/25だが、戦いは1月からすでに始まっていた。

 

友人たちと旅行に行こうと正月に決めたのは、

  • 友人たちに結婚ラッシュが来ており、みんなと予定が合う残り少ないチャンスかもしれない
  • 炎上中のお仕事が4月上旬に納期を迎える。つまりGWは確実に休める

という理由からだった。

フライトを取ったのが1月15日前後。


そしてその3日後、

炎上お仕事の納期延期(6月初め)が決まったのである。
ん?5月?GW??休めるのか???

 

とはいえフライトのキャンセルはできないし後には引けない。

ぜってー予定通りに終わらすという強い気持ちで数カ月仕事をしなければならぬ。

 

GW開始の2日前から有給をもらうことについては仮病で休むか事前に正直に言っておくか悩んだが、後者を選んだ。
そのときの上司「モロッコにもPC持ってってね^^」

^^^^^
(社内有数の悪採算プロジェクト)


ということでそこそこ頑張って働き、なんとか旅行出発日からのお休みを後腐れなく(PCは持って行かず)もらうことができたのである。やったぜ。
よく考えたら海外に業務用PCを持っていくのは会社規約的にNGな気がするので、上司のセリフは冗談だったのかもしれない…

 

旅行のルート
  1. 羽田発
  2. バルセロナで1日観光
  3. ロッコ(スペインの対岸の国)で約7日間
  4. 中部空港へ帰国(羽田着は航空券がバカ高かった。6万くらい違う)

 

4/25(木)
バルセロナでの犯罪巻き込まれ発生

意気揚々と日本を発ち、事件はいきなりバルセロナで起きた。

 

バルセロナの宿では先に到着している友人たち(世界一周中&一人新婚旅行中(サラっというけどアクティブすぎてスゴい))が待っている。友人たち、わりとたくましめで自由なので日本から一緒に行くという発想がない。

バルセロナ空港到着後、ホテルに向かう途中、通りかかった飲食店から何やら怒声が。ケンカ?と思い足早に通り過ぎようとするが、お店の人たちがこちらに近づいてくる。

 

「これ君たちのやつじゃない?(英語)」

 

差し出されたのは私のパスポートと財布であった。

??????!??

 

つまり私はいきなり財布とパスポートをすられ、スリ野郎から取り返してくれていたのがお店の人たちだったのだ。その間わずか10秒ほど。

 

エストポーチ的なものに入れていて、自分の体の前方に装着しているから大丈夫!と思っていたらまさかの、、、である。暗い路地裏、人2人がやっとすれ違えるくらいの歩道、スーツケース転がして迷ってる旅行者丸出しの私たち…ということで狙いやすかったのでしょう。反省。お店の人たちの反応の速さから察するに、あの路地裏はきっと犯罪多発地帯なのだと思われる。

 

ドジっ子常習犯の私(※ロンドンでも財布スられた過去あり)も今回ばかりは警戒していたつもりだったのに、いきなりの洗礼にテンションがドン底となる。もうやだ、私のようなバカは海外に来ちゃいけないんだ…帰りたい………

 

もはやスペイン人全員に対して疑心暗鬼になりながら、死んだ魚の目で宿にたどり着いた。(疑心暗鬼状態の私たちに、道を教えてくれたおじさんとかありがとう)

 

その後、宿では合流した友人たちに死んだ魚の目すぎて爆笑され、真剣な一大トラブルを爆笑されたことによりさらに目が死んでいく私という負のスパイラル地獄ができあがった。ちったぁ心配せい

 

まあ気を取り直して、明日はバルセロナ観光だ。さっさと寝よう。

 

4/26(金)バルセロナ観光

グエル公園

翌朝はグエル公園から。地下鉄とバスを乗り継いでバルセロナを見渡せる高台へ。

 

ゴシック建築っぽい。

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▼建設中のサグラダファミリアが見える


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▼チケ完売で入れなかった有料エリアを恨めし気に見つめるの図


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テラコッタの街に魅せられて(←※この旅行のバズワードとなる)、ランチをしにグラシア通りに向かう。日本でいうと銀座だね。

 グラシア通り

カサ・ミラ

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▼CATALANA というお店のランチ

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うまい!

 

 サグラダファミリア

そして本日のメイン、サグラダファミリアへ。

当然ながらすげーでかい。f:id:ricky_au:20190511020549j:image

21世紀の東京都民が今更高層建築になんて驚かないと思うじゃん。ちがうんだわ。本当に壮観なんだこれが。

 

しかも2020年までに塔の数が倍増するらしい。ガウディも強欲・・・f:id:ricky_au:20190511020646j:image

 

建築に100年以上かかります!ということを幼女の頃に知って 嘘でしょ?と思っていたが、これは100年かかっても無理はないと思える。大きさもさることながら、この装飾性。

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どう考えても手作業である。製作の繊細さ×作業しないといけない面積を単純に考えても、目の回るようなエネルギーが懸けられていることは想像できる。

 

サグラダファミリアは教会であり、聖書をその体全体で表しているという。

私は典型的日本人で無宗教だ。そんなハチャメチャなエネルギーを動員できてしまうキリスト教(宗教)っていったい何なんだろうと思う。(まあ巨大建築には政治的意図とかもいろいろ絡むんだろうけど、)信仰心というものが興味深いし、なんだか羨ましい気もする。

いろいろな宗教建築を見るたびに思うことだが、サグラダファミリアはその極致という感じがした。

 

かなり本格的なセキュリティチェックを終えて、中に入るとまた予想以上にすごい。f:id:ricky_au:20190511020839j:image

中の写真って案外見る機会ないよね。

 


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こんなに上下に広い空間ってあるだろうか。ノートルダム大聖堂もすごかったけど。

 

夕方の光のステンドグラス、朝の光のステンドグラス、樹を模したような柱、とある意味わかりやすいモチーフで作られていた。f:id:ricky_au:20190511021100j:image

 

 

 

 

そして何気に念願だったパエリアを食べに行く。

 


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うmmmっま!海鮮のダシがめちゃくちゃ効いてて本当においしい。わかんないけどいわゆるうま味というやつがたくさんありそう。語彙力が足りない。日本人の味覚と相性いいのかもしれない。地中海って素晴らしい。

 

そして予想外においしかったのがオレンジジュース。注文したら厨房からガガガ、、、という機械音が。オレンジ絞ってるのが見える。わざわざ果実から?!すげえ。。

 

 

 

明日は早朝にモロッコに発つ。バルセロナへの未練を残して就寝。

 

 

ursidae.hateblo.jp

 

安室奈美恵引退の日ラジオ特番 「未来へ」 メモ7【Nao'ymt/HOSSY】

 

 MCは奥村奈津美アナ、音楽ライターの早川加奈子さん。

最初からまとめて読みたい方はタグ <20190916_NHK安室特番>から辿ってください。

 

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♪Get Myself Back(20thライブver.)

奥:安室さんのライブについてお届けしたいと思います。

奥:このGet Myself Backもナオさん制作ということで、どのように作られたんでしょうか?
N:いつも曲を作るときはまず、映像が浮かぶんですよ。その浮かんだ映像に曲をつけるというのが毎回必ずやってることなんですよ。そのときはこう海が浮かんできて、その海に太陽がだんだん沈んでいって、空が段々暗くなっていって、星が見えてきて、明るいときは見えなかったものが見えてくる…というものでした。

さっきも言った、安室さんの「言葉に力を宿す」っていう力で、「大丈夫きっとすべてはうまくいく」という言葉を安室さんの口から自分に言ってほしいと(笑)。自分にその言葉をかけてほしかった(笑)。素直にストレートに。

奥:(お便り読み上げ:この曲聞いてオリンピック金メダル取ります!とのお便り)

 

奥:さあ、この時間帯は安室さんが大事にしてきたと語るライブをテーマにしています。朝のニュース番組でのインタビューをお聞きください。

 

できるだけ1曲でも多く、みんなに好きって言ってもらえる曲に出会えるように、毎回頑張りたいって思ってライブをやっていました。ファンの皆さんが今楽しめる楽曲、今の自分も自信を持って歌いたい、見せたいという楽曲を選んでやっているので。全てはライブを見に来てくださる皆さんになんかわかんないけど楽しかった!っていう一言をもらうために全ての仕事があるので…皆さんが最終的にライブに華を添えてくれてる、いちばんの華はファンの皆さんなので。それで一緒に楽しめる空間があるっていうのはすごく幸せだなって思います。

 

奥:コンサートがファンとの共同作業だったっていう、ファンとしては嬉しい一言ですね。
N:嬉しいですよね。

 

早:ナオさんはどのように見てるんですか?
N:僕は音を出す席で、純粋にライブを楽しむというよりは「仕事」って感じで見ちゃいますけどね。(※聞こえづらかったのでこういうニュアンスだったかあまり自信がないです)

奥:MCなし、ノンストップで歌い踊り続ける、アスリート顔負けのライブ。それを支えてきたのが実力派揃いのダンサー軍団なんですよね。12年に渡ってバックダンサーを努めてきたHossyさんにお話を伺います。

 

HOSSY氏インタビュー

ダンサーから見ても踊りはうまいなと思いますね。振りの覚えが凄い早いです。
僕とかダンサーが2時間やって覚えるところを早くて15分、20分くらいで1曲丸々覚えちゃうんですよ。で、じゃあみんなで合わせてみようか~って言って。で、移動とかポジションもすぐ覚えてしまって。

多分、集中力が半端ないんだと思いますね。休憩するときは休憩する、やるときはやるでオンとオフをはっきりつけている。そういうところはすごく尊敬しますね。

やっぱりダンスのクオリティもやっぱり上がってきているし、新たに流行っているジャンル、ダンスというものもすんなり覚えたりするし。それを自分らしく踊れる・魅せられる。それはやっぱり”持ってる”ものなのかなという。

ひとつポージングするだけでも、止まってるだけでも沸くのが安室奈美恵なんだなっていう。 そこはもう教えてどうにかなるものではないので…。さすが奈美恵さんっていう。

 

早:HOSSYさん、ダンスだけじゃなくて声もイケボですよね。聞きほれちゃいました(笑)

奥:1曲15分っておっしゃってましたけど、つまり3回くらい踊ったら覚えてしまうということなんですかね。

 

早:安室さんは本当に察しのいい方で、雑誌インタビューでPV撮影の失敗エピソードを訊くんですけど、全くなくて。すごく優秀なんですけど、取材はとても困りました。(笑)

 

奥:リスナーからの質問です。新しい曲を安室さんが自分の中に取り込むときに、ナオさんがすごいなって思う瞬間ありますか?

 

N:いつもレコーディングするとき、私がディレクションをやるんですね。普段は最初僕が歌った仮歌が入ってるんで、それを安室さんに聴いていただいて何となくニュアンスを掴んでもらいます。その後実際に安室さんに歌ってもらったときに、「ここはもう少し強く歌ってほしいな」とかあるじゃないですか。そういうとき、「ここもうちょっと強く歌ってもらえますか?」と頼みますが、その強さって人それぞれじゃないですか。3を4にしたいときに、普通は3.1、3.2、、、みたいになるか、3から8みたいな、そのどっちかなんですよ。いやそこは4なんですっていう、その調節ダイヤルみたいなのが安室さんはすごくて。3がいきなり4に行くんですよ。あ、それそれ!みたいな。


奥:ナオさんが思ってる通りにってことですか。
N:そうなんです。そのとき僕は特に具体的にディレクションしてるわけじゃないんですよね。なのに「強くしてください」と言ったときにこちらの欲しいように4~4.1にしてくれる。その精度が、まあ勘の良さなのかなと。

 

奥:なるほど、ダンスだけでなく歌の方でも勘の良さが…。HOSSYさんには、そんな安室さんのセットリストへのこだわりについても伺いました。

 

H:セットリストの紙が貼り出されるんですよ、最初に。それを見ながらこういろいろ考えてはいくんですけど、いきなりセットリストにあった曲がなくなったりとか、あ、曲替わったね、とか。


奥:いきなり替わるんですか。

H:はい、それまで振りとか覚えていろいろやってるんですけど、う~ん、違うね、ってなるんだと思います。それでそこに違う曲が入ってきたりとか。順番も結構、替わりますね。リハーサルがだいたい2か月くらいで、毎年同じ曲でも振りが違うので、同じ曲を何パターンか覚えて、それを忘れてまた覚えて…あ、これにしよっか。みたいな。
何回もやっていくうちに奈美恵さんの中で「この流れでこういう曲が来てるからこういうダンスの方がいいよね」というのがあるので。楽曲だけじゃなく振付も、流れを考えてやっているので、(最終決定までが)長いのだと思いますね。

 

奥:2か月かけてベストなセットリストを考えていくということなんですね。

 

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>ひとつポージングするだけでも、止まってるだけでも沸くのが安室奈美恵なんだなっていう。

…それな!!!!

安室奈美恵引退の日ラジオ特番 「未来へ」 メモ6【Nao'ymt編その1】

 

安室奈美恵引退の日ラジオ特番 「未来へ」 メモ5【T.kura&michicoその2 arigatou制作エピソード】

の続きの文字起こし。

MCは奥村奈津美アナ、音楽ライターの早川加奈子さん。

 

 

---------ラジオここから

 

奥:2005年発売のQueen of Hip-Pop以来、安室さんのセルフP時代史上最多の!27曲をプロデュース。今日はナオさんことNao'ymtさんをお呼びいたしました。

奥:まずお聞きしたいのは、どのような経緯で安室さんとお仕事をされるようになったのか…

N:先ほどT.kuraさんがおっしゃってたようにトラックという、歌のない曲を集めたCDを作っておりまして。それを自分の名刺代わりに配るのが業界の習慣だったんですが、それがどこでどう回ったのか安室さんに聴いていただいたみたいで。「この曲を安室奈美恵で使いたい」と連絡がきて。もちろんいいですよ!よろしくお願いします!という感じでお答えしたのがスタートで。
当初はトラックしか使わない、トラックメーカーというポジションだと思ってたんですが、曲(メロディ?)のコンペがあるということでせっかくだし…と出してみたら採用されて。それがQueen of Hip-Popという曲でした。それが初めです。

奥:その頃のナオさんの業界での評判というのは…
早:そのときからすごく注目されていて、私もさる敏腕ディレクターから「Nao'ymt君というすごい才能の持ち主がいるんだよ。彼はJineというグループを自分でやっていて、歌もめっちゃいいんだよ!」と聞いていました。それからあれよあれよという感じだったので。
N:こっぱずかしいですね(笑)
奥:じゃあ安室さんがいち早くトラックで見つけたという。

 

N:実は歌詞も書くんですよと言ったら、じゃあできたらぜひ聞かせてくださいと言われて。もう嬉しくて舞い上がっちゃって(笑)、片っ端から聴いてください!って送り付けたら「あ、これもいいですね、これもこれもいいですね!」「え、いいんですかね??」みたいな感じで採用していただいて(笑)。
奥:QoHpでは5曲採用されてますよね。
N:本当に自分でも驚きました。
奥:初めてのお仕事で5曲も…ってどうでした?
N:いやもう、いいのかな?みたいな。もうちょっとこう…ハードルがいくつかあって、それを越えて越えて越えたら安室奈美恵!みたいに思ってたんですけど、スタートしたらそこに安室奈美恵がいた、みたいな(笑)。あれ?!ってw


奥:ここから、安室さんとナオさんだからこそ作り上げられる音楽の世界がスタートするわけですけれども…実は今回最もリクエストが多かったのが、、、べビドン!
N:あら!(笑)
奥:10人に1人はリクエストされてて。全部で400通近くリクエストいただきました。多くの人の愛されていることについて、どう思われますか?
N:この曲について今までもインタビューされてきて答えたこともあるんだけど、その当時自分の中でネガティブな感情が積もってて、その思いを吐き出したらすぐできた!っていう話を何回かしてきたんですけど。そのすぐできた!の「すぐ」の感覚がどんどん減ってってきてる気がして。最初は「30分で出来た」って言ってたのに最近「10分で出来た」とか誇張が激しめに(笑)  気を付けようっていう話…(笑)
奥:(笑)  本当はどのくらいだったんですか?
N:べビドンの話いただいて、キーボードの前でレコーダー回して弾き語ったら出来たんですよ。何分だったのかはちょっとわからないんですけど。
奥:悩まずポンと出てきた曲?
N:そうですね。
N:世の中に苦しいことや悩みがあって、落ち込んで立ち止まって…弱い感情になってしまったときに、人間って感情が豊かな生き物だから、それに立ち向かう感情もあると思うんですよ。感情対感情というか。理性とかじゃなくて、感情に対する感情。そういう強さがあるから大丈夫ってことを伝えたかったんですよ。きっと大丈夫って。で、この曲が自分にとって、音楽を作る上ですごく大事だったんだなってことに改めて気づいたんですよね。


奥:続きは曲を聴きながら伺いましょう。曲振りはナオさんにお願いします。いちばん好きなアレンジで。
N:はい、ではセルフプロデュース後初、2008年発売のベストアルバム"BEST FICTION"より、"Baby Don't Cry"お聴きください。

 

♪Baby Don't Cry

 

N:べビドンがリリースされてしばらく経って、車で家に帰るときに、今日はちょっとしんどかったな~と思うことがあって。そのときにふとべビドンを聴いたら自分の作った曲なのになんかすごい感動したんですよ。それって何だろう?って思ったら、これが安室奈美恵が歌うってことの凄さなんだなって気づいて。言葉に力を宿す力?っていう能力というか…それが安室さんは凄いなと思って。もちろん今まで結果を残して来られたからだと思うんですけど。安室さんに「散々でもきっと望みはあるから」って言われると、あるよな~!と思うんですよ。
(・私):思いますよね。
N:で、それ以降その人にしか歌えない歌を、自分にしか作れない曲で表現しようって、それをきっかけに強く思うようになりましたね。

 

奥:(おたより読み上げ(べビドン聖地巡礼のエピソード))
奥:みんなここ(代々木公園)行きましたよね~!(笑)
奥:(おたより読み上げ(「考えてもわかんないときもあるって」に励まされたエピソード))

 

早:安室さんはナオさんのことを本当に全面的に信頼されていて、どうしてですか?って聞いたら、「ナオさんは私のライブを見てくださっています。だから、私の伝えたいことをわかってくださってると思います。」って。
奥:話をしながら曲作りというよりは、ナオさんが感じ取ってるもので作ってるような?
N:そうですね。具体的なリクエストはなく、「元気の出る曲を」みたいな(笑)。それはそのときの安室さんのライブを見たりして感じ取ったものを作っていくような。

 

♪PINK KEY

 ~ニュース~

 

---------ラジオここまで

 

個人的に、「感情対感情」の話がぐっときました。言葉に力を宿す力のくだりは過去のインタビューでもちょこちょこ触れられてましたね。

ナオさんにはなんかこう出家でもしてるのかな?みたいな浮世離れした雰囲気を感じてたんですが、インタビュー受けてるのを聞くとわりと普通の人っぽくって(もちろん雲の上の人ですが)少し身近に感じられます笑

 

 

参考:

■ 2017年8月(安室ちゃん引退発表の1か月前)のラジオにナオさん出演したときのインタビュー

ursidae.hateblo.jp

  

ursidae.hateblo.jp

 

 ■Nao'ymt好きが高じて書いてしまった記事があるので興味あったら読んでみてね

ursidae.hateblo.jp