わりとこうアムログ

宇多田ファンだけど結局安室ちゃんについて考えたり調べたりしたことを記録する羽目になった    「宇多田ファンによるアムログ」と同じ

平成令和またぎGW旅行3-2019/4/28-29迷宮都市フェズ編

前回のあらすじ

  • ロッコに着いた。カオス。
  • 青い街シャフシャウエンで映える写真を撮りまくる
  • 詳細は下記

  

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4/28続き 迷宮の街フェズに着く

さて、バスで数時間、迷宮都市として知られるフェズに到着した。
かつてはイスラム国家の都として栄えたところで、日本でいうと平城京が残っているようなものだろうか。

ただ、碁盤の目の平城京とは異なり、要塞機能のあったフェズ旧市街は文字通り迷路である。車も通れないほど狭く曲線的な道が複雑に絡まりあっており、グーグルマップもあてにならないという。迷子になって日没なんぞ迎えてしまったら最後、目も当てられない。生き馬の目を抜くような世界が広がっているのだ…

 

観光地の洗礼

とりあえずタクシーに乗って宿(迷路の内部)に向かう。
ところが道の構造上、タクシーは宿まで着けないので迷路の外側で降りろという。まあそれは覚悟していたのでOK。ところが降車地点では客引きの嵐。運ちゃんと客引きたち、グルなのでは、、、?と疑いつつがんばって振り切って宿に歩き続けた。

 

すごい、やっぱりこの街並みワクワクするね。まさに迷路。
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徒歩数分したところでちょっと達者な日本語で話しかけられる。

「どこ泊まるの?!〇〇だったらその道からじゃ行けないよ!!
スクーターに乗った兄ちゃん2名が後ろから追いかけてくる。怖いんですけど…。道はいちおう調べてあるのでNoThankYouとあしらって歩いていても
「俺の奥さん日本人!ヒロコ!!」
「アフリカ初めて来たんだったら怖いのわかるヨ!!でも俺の言うこと信じて!!どうして信じてくれないの!!」と半ばキレ始めるのでさらに頑張って振り切ろうとしてたらやっとあきらめてくれた。本当はいい人だったのかもしれないけど怖いっす。。

シャフシャウエンでは出会うことのなかった圧力にすっかりビビり、さっさと宿に向かう。
10分くらい歩いたら着いた。


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「その道じゃ行けないよ!」ってのやっぱ嘘やないか!

 

リヤドがすごい

気を取り直して宿に入ります。

・・・?
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宮殿か????

 

これとか王の風呂じゃん。f:id:ricky_au:20190527214301j:image

召使いに体洗ってもらうところじゃん。終末のイゼッタで見た。


リヤドという、かつての豪族(?)の邸宅を改装した宿なので、まあ豪華なのはわかっていたけどここまでとは。

 


こういう柄、

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柄、

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柄、


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一面にめぐらされているけどちゃんと彫刻やタイルの組合せなわけよ。どれだけ手間がかかっていることか。

 

夜の迷路探検(こわい)

いったん休んだ後、夕方になったので徒歩で夕食に向かうことにする。またあの迷路の中を歩くのである。スキを見せたらまた変な客引きに声をかけられるのか。しかももうすぐ日没。5人の中で私がいちばん小心者かつ、バルセロナでスられたのも私なので異国の狭くて暗い道を迷いながら歩くなんて恐怖でしかない。

背後で物音がするたびにビビりまくりながら、目的のレストランに到着。だが満員御礼で追い出されてしまった。どうする?と話していたら「レストランまで案内してあげるよ!」と少年に声を掛けられる。ひぃ、、、と思ったが、地球の歩き方に乗っているレストラン名だったのでまあ大丈夫か?と半信半疑でついていった。非常に細~い暗~い道を案内されていく。エクストリーム迷路。本気かこれ。変なところ連れて行かれたらどうしよう。ちゃんと目的地に着いたとしても自力で帰れるのだろうか。。。

心配しているうちに着いた。

 

うむ。欧米の人たちもいるのでやはり観光客向けのちゃんとしたレストランなようだ。

 

料理は普通にうまい。

 

 

会計時、私たちが会計をごまかしているのではという疑惑をかけられ一悶着。ウェイターとレジのおっちゃんの情報伝達がうまくいってなかっただけのようで、解決したけどたいへんだった。

そして今から、すっかり日の暮れた夜の迷路を歩いて帰らなければならない。スリも普通にいるだろうし日本人の女グループなんていいカモだ。最悪、暴力沙汰に巻き込まれなければよしとしよう…。他の4人はなんとかなるっしょ!と割とどっしり構えている中、私はひとり悲痛な決意を抱いていた。

なんなら、モロッコ来なけりゃよかった…とまでこの瞬間思っていたのは内緒。

 

案の定、迷いながらさまよう羽目になった。しかもちょっとでも迷ったそぶりを見せると、そのへんで遊んでいる少年たちがニーハオ~コニチワ~などと半ば小馬鹿にしながらガイド料をたかってくる。まあ命の危険を感じるほどではないが、こうやって気をそらせて盗みを働く気では?!とこちとら気が気ではなかった。私のあまりのビビりようにみんなが殿(しんがり)役を買って出てくれる始末である。(本当に海外旅行向いてないと思う)

デジャヴとMAPS MEを頼りになんとか宿にたどり着いたあの安堵感は忘れがたい。

 

王の風呂、実は冷水しか出ないなどの災難を乗り越えて、なんとか眠りについた。

 

 

4/29 明るい迷路観光

この日は昼のフェズ観光。昨夜の恐怖に比べればなんぼのもんじゃい!といきなり元気になったので、喧噪の街中に出てみた。

 

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これはいい迷路。

「草原」という存在、日本に暮らしてるとほぼ見ることなくない?それがこんな密度の高い街のすぐ外に広がっている光景、すごいなあ。

 

中心街に出ます。
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お土産やさんは全体的に色合いが良い感じ。革製品をよく売っているんだけど、ハンドメイドだしデザインも普通にかわいいのも多い。何か買えばよかったかなあ


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シャウエンよりも少し、イスラムの空気が濃厚だ。

 

 

 

イスラムの神学校にも入ることが出来た。

 


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こんな緻密な細工が、こんなにふんだんに使われている。


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どれだけのエネルギー(カネも精神的なものも)がこの宗教にはあったのだろう。という、サグラダファミリアでも感じた感覚に再度圧倒される。

 

日本の神社仏閣もすごいものはすごいけど、イスラム建築は幾何学模様メインなせいかより組織的に造られているイメージがあり、大人数=凄い労力という印象に繋がってしまう。

 

 

たまたま入ったclocks というカフェではたまたま一番高い(物理的に)テラスに通してもらえて、アラジンの気分を味わえた。ディズニーのアラジン、こんな景色の見えるところに住んでたイメージ。


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旧市街の塀の向こうに見える草原が、進撃の巨人を彷彿とさせてワクワクしてしまった。

 

 

そしてモロッコって意外とご飯にクセがなくておいしい。タジンもすでに数回食べているけど、優しい味だし具材もある程度選べるので飽きない。マイルドなカレー味って表現が近いだろうか。



アボカドミルクなるジュースも飲んでみたんだけど案外うまいぞ。


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地元の人たちの好みが私たちと似ているのか、観光客向けに開発されてる味なのかよくわからないけど。

 

移動に次ぐ移動ということで、早めに帰って次の街、メルズーガに備える。

今頃日本では、平成最後の日を迎えているはずだ。

 

次回:砂漠の街メルズーガ