「1998年の宇多田ヒカル」読んだ
祝・宇多田ヒカル新アルバム9/28発売決定!!!!!
いや~いろんなライフステージの宇多田ヒカルの音楽聴きたいよね!本当~~~~に楽しみ。絶対発売日まで死なない。
ところで宇野さんの「1998年の宇多田ヒカル」読んだ 。
印象に残ったのは
椎名林檎氏「2020年の東京オリンピックが決まった時、浮かれた気分と同時に『開会式、大丈夫なのか?』という不安が湧きあがってきたでしょう?こんな風になってほしくないなという国民共通の想いってあるでしょう?Jポップというものを作っていい立場にあるその視点から、絶対に回避せねばならない方向性を毎日考えています。」(要約)
というセリフ。
このインタビューの根底に「ヒカルちゃんがいてくれたら」という林檎さんの想いを汲み取ってます。
また、浜崎あゆみについてもあゆの歌う「Movin’on without you」から原曲に対するリスペクトが伝わってきたのはこういうことだったのか~と納得させられました。
→宇多田ヒカルって日本の皆のものであり、そのカムバックは「Jポップ」を塗り替えていくもの、だと林檎さんや周囲(私たち)は認識しているんですね。
私は宇多田・安室のファンなのでこの2人を対にして考えてしまうんだけど
・小室帝国が崩れて安室奈美恵が女王の座を空けたとき、宇多田浜崎がその座をあてがわれて音楽シーンが変わったこと
・宇多田ヒカルが6年間Jポップシーンからいなくなったとき、JポップをAKBやジャニーズ、EXILEが独占したこと
って似てるのかなと感じます。ただし現在は、寡占状態のわりに老若男女が共有できる音楽がない、という特殊な状態ですが。
安室ちゃんは再び女性ソロトップの地位に帰ってきたけど、「みんなのもの」ではなく「興味のある人は聴いてね、見てね」のスタンス。本人は海外デビューを狙う気はなさそうなんだけど(「私のフィールドは日本」みたいなことを言っていたような)、Jポップのメインストリームを引っ張る立場ではない。ファンの数も多いし年間ランキング上位にも食い込むけど、「安室ちゃん」は「女性の憧れ」であってきっと老若男女が口ずさむ、国民的な楽曲ってものを作る人ではないのだと思う。
全方位型かつ誰もが認めるハイクオリティのJポップが不在の今、NHK朝ドラ主題歌というまさに日本のみんなのうたを皮切りに、宇多田ヒカルは帰ってきた。それはまさに宇野さんのいう「日本の(現在の)メインストリームの延命装置を外す」ってことになるのかもしれません。
と同時に不安があるのは宇多田ヒカルを知らない、興味ない世代がけっこういること。
社会現象時にものごころついていた人はどう考えても20代以上。活動休止以前に音楽を自分の意志で聴いてた人もおそらく高校生~大学生以上。中学生以下の世代に結婚、離婚、再婚、出産を経た宇多田さんの、影が濃い、でも慈愛に満ちた楽曲は伝わるのかな・・・
安室の産休と宇多田の人間活動をなぞらえるなら、売り上げの低迷の可能性だってあるし、そしたら林檎さんが期待するようにJポップを変えることは難しいのかもしれない。
・・・とか言ってたらなんと安室ちゃんがNHKのオリンピックテーマソングに決まり(笑)、宇多田朝ドラ(NHK)・安室オリンピック(NHK)とか(このブログ的に)ドラマチックすぎる構図になってしまった・・・・・・・
安室宇多田を対で考えちゃう悪癖は当分終わりそうにありません
ガラパゴスの理由について調べてみた感想
GDが前に 自分が良い音楽を作って大衆に聴かせて大衆の音楽センスを育ててそこからまた良い音楽が生まれる、みたいなこと言ってて震えたけどその機能が完全に死んでるよな日本
— Scarlet (@scarlettts25) 2016年7月6日
この役割、宇多田さんならやってくれるんじゃなかろうかと考えてるんだけどそれはまた後日。
このツイート(フォロワーではない方ですが・・・)をきっかけに、そもそもなんで日本の音楽市場はこんなにガラパゴってるのか?調べてみた。
■予想
・ふつうに言語の壁
・宣伝に流されやすい国民性
・地理的に海外歌手がPRで来にくい
・能力が低いことを可愛いと愛でる独特の感性。(←推し説)ちいさきものはみなうつくし。by清少納言
・オーディオ機器メーカーがレーベルを立ち上げる傾向が強い→豊富な資金力でどんどん宣伝
■方法
ま、ガラパゴスにもいいとこはあると思うんですけど(笑)、ガラパゴスに至る経緯についてはわかりやすかった。
オタク化のあたり納得。「萌え」が市民権を得たことで音楽の聴き方にも影響はあったと思う
自分の身を振り返ってそれな・・・と思うのは
日本のヤンキーの音楽文化の頂点のひとつに、矢沢永吉の音楽があると思うのだが、その矢沢自身がいうように、
「コンサートは、音を聴くだけのとこじゃない。何か気持ちをもって歌ってる男に、会いに行くものなんだ」
といった具合で、音楽以上に、音楽性とは異なる価値が称揚されている。
私生活あんなんでもバカ売れしてるJustinBieber、日本だったらありえないもんな笑
考えてみれば日本人って、ビジネスの場にも根性論・精神論を持ってきがち。明らかにスキル貧弱なアイドルたちでも、頑張ってる姿やグループの絆に感銘を受けてしまうっていうのは大いにあるんじゃなかろうか。
漫画アニメ等に関しては、作者の「努力してる姿」が直接見えず、比較的冷静に作品自体を評価できる。一方で、近年最も売れたアニメの一つ、ラブライブ!は声優さんが努力する姿を見せることによって紅白出演までいけたわけだ。(すみませんラブライバーで)
日本人って音そのものの芸術性を単独で愛でるのではなく、他のものと抱き合わせで好きになる傾向が強いのかも。
そういえば宇多田さんが全米デビュー(EXODUS)時の対談で、日本語詞の特性について言ってたなあ、、、と引っ張り出してみると
言語によって言葉の作用の仕方が違うんですよね。日本語だと言葉自体が最初に来て、意味もすごく強烈で。英語の方は言葉の音とかバランスとか並びとか全体の印象が「ほわっ」と来て、意味は後から続く。
歌詞の意味先行で音楽を聴くことが、歌手のキャラクターに対する想いを深めてしまうのかもしれない・・・・などとおもいました
1998年~2004年頃の安室さんと歌姫s
安室ちゃん好きなんです!というと「黄金期が2回あるからすごいよね」と返されることがたまにあるので、第二の黄金期(ベスフィクの爆発的ヒット)に至るまでの過程を他の歌姫と並べてまとめてみた。
私はタイトル通り宇多田ヒカルについてもファンですが、「時代」との関係性においてはファッションアイコンとしての側面も強い安室ちゃんの方が掘り下げやすいと思い、安室ちゃんメインでまとめました。浜崎さんも掘り下げたら絶対面白いと思うんだけど、彼女のことはあまりよく知らないのでさらっとw
※宇多田浜崎両名については年間ランキング10位以内のものだけ抜粋。
■1998年:産休
この時期を狙ったかのように宇多田ヒカル・浜崎あゆみの登場。載ってないけど椎名林檎やaikoも1998年のデビューですね。実際各レコード会社は狙ってたんでしょうね・・・産休があまりのも突然過ぎて少し間が空いてるけど(笑)
ちなみにこの時代の年間シングルトップ10を見ると
あゆ:1999年~2003年くらいまで
宇多田:1999年~2003年くらいまで
複数枚ランクインさせてます。もろかぶり。この2人のファンって仲悪いイメージがありますが(笑)、それってうまく棲み分けていたことの裏返しなのかも。
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安室さんのライブのハードさを定量化しようと試みて失敗した話
安室ちゃんのライブを形容するのによく使われる、
「2時間半ノンストップ」「踊りっぱなし」というフレーズ・・・
たしかにだいたいずっと踊ってるけど・・・
それなりに緩急付けてますよね?ライブ見てる最中は興奮しちゃってよくわかんないけどどうやって体持たせてるんだろう?という思いつきで、
実際どのくらいダンスしてるのか?曲ごとにダンス量をざっっっっっくり分けてみることに・・・
サンプル:
たまたま見ていた安室奈美恵LIVEGENIC2015ブルーレイ本編
方法:
①時間の測定
1曲あたりどのくらい踊っているかを観測する。(階段昇降、アムロウォークなどステージを移動してる時間もダンス時間に含める)
②ダンスの激しさの測定
「踊ってる」とみなした時間における運動の激しさを観測する。
※全て目分量
※私の好みによって過大・過小評価がある
※鉄棒とかヌンチャクとかジャングルジムとかダンスの範疇を越えてるものはSとする予定
「安室ちゃんのライブはスゴイ 」ということを大前提とします。
ツッコミどころ満載だけどとりあえずGo!
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安室オタ(もしくはw-inds.ファン)におすすめしたいフェアリーズ
■ダンススキルの高さがわかるPV
・なんといってもBLING BLING MY LOVE
フェアリーズファンの中でも圧倒的人気を誇るこの楽曲。楽曲やコレオのカッコよさ、本人たちのビジュアル、PVとしての華やかさは言うまでもありませんが驚くべきは生パフォーマンスでもこのクオリティで踊ってくれること。
■楽曲がかっこいいPV
・Mr.Platonic
w-inds.先輩にも好評な、レトロでちょいファンクなポップ
先輩のInLoveWithTheMusicやFantasyに通じるものがあるかも
・Hero
こちらも上記MrPlatonicと似た路線ですね。
■ライブパフォの凄さがわかる映像
・ 2014年のツアーSummerPartyダイジェスト
初っ端からダンスで魅せる気満々なのが素晴らしい
・2015年のツアーKissMeBabeはこちら
2014年より歌が安定しているのが素晴らしい
見てくれこの運動量を・・・!
このダンス量をぶっ通せるから本当にすごい。
ただし2015年は衣装が残念。(笑)
■先輩たちからのべた褒め
お世辞抜きでフェアリーズのパフォーマンス良かった。
— KEITA (橘 慶太) (@Official_KEITA) 2016年5月5日
確実にまたスキルを上げてた。
まだ18歳辺りであれはキテるね。
この先が益々楽しみ。
しかし本当にうまかった。
さすがチームライジング。
リハで久しぶりに生フェアリーズ見たけど…やっぱいいな。彼女たちのパフォーマンスは見てて気持ちいい👍
— 牧野アンナ annamakino (@lovejunx210) 2016年6月5日
KEITA先輩に至ってはフェアリーズの楽曲(WildBaby)わざわざLIVE用にリミックスしてあげるという入れ込みっぷり
ビジュアル・ダンス・たまに楽曲のレベルがこんだけ高くて現状(いわゆる)ドルオタばっかりに売り上げが支えられてるのはもったいない・・・!ってことで安室ファンのみなさんに見ていただきたく作文した次第です。
今挙げた映像に何か感じた方はワンマンライブを見ることを本気でオススメいたします、よろしく
2016年春に読んだ本
■単行本・文庫新書
・カルチャロミクスー文化をビッグデータで計測する
/ エレツ・エイデン、ジャン・パティースト=ミシェル
結構かいつまんだ本だったけどめっちゃ面白かった。
集団的な人の心、世間の関心を単語の発露で定量的に追えるのはすごく画期的・・・
名声の定量化、一思想や学問分野の栄枯盛衰・変化、など。
・教科書でおぼえた名文 / 文芸春秋 編
読み途中。金田一京助の序文が良かった
文章上手くなりたい
・文豪たちが書いた耽美小説短編集 / 彩図社文芸部編
「刺青」とか好きなのでつい・・・
人間椅子とかは老若男女みんな好きだろって感じだけど、もっと若い時に読んでたら良さが分からなかっただろうなと思うのは岡本かの子「過去世」。
■マンガ
・あさがおと加瀬さん
有川浩あたりのベタ甘ラブコメが好きでかつ百合厨ならたぶん好き。童貞系イケメン女子最高
・やがて君になる
ハイスペック不器用女子最高。Perfumeのセラミックガールっぽい。
・あの娘にキスと白百合を④
いやもう瑞樹さんと萌さんで本当に禿げた。童貞系イケメン女子とそれを振り回す美少女最高
・推しが武道館いってくれたら死ぬ
女アイドルを追う女オタ(えりぴよ)が主人公と言う時点で買い。ドルオタ文化の描写の細かさと会話のリアルさが好き。面白いのはえりぴよさんの健気さいじらしさかわいらしさもちゃんと描いてくれてるとこ。私だってフェアリーズちゃんが武道館行ってくれたら死ぬ
■ムック系
・神社とは何か?お寺とは何か?pen Books
先日伊勢神宮に行ったので勢いで買った。たぶん伊勢神宮に行く前に買った方が良かった。後者は見た目のわりになかなか詳しくてわかりやすかった
2015年ベストプレイリスト
- いつかの、いくつかのきみとのせかい/ fhana
- Hello,星を数えて /星空凛、西木野真姫、小泉花陽(飯田里穂、Pile、久保ユリカ)
- Killer Whales / Small Pools
- 念には念(念入りver.)/ こぶしファクトリー
- クピドゥレビュー / 悠木碧
- B who I want 2 B / 安室奈美恵 feat. 初音ミク
- Pick Me Up / Perfume
- It / 安室奈美恵
- Unlock / 三浦大知
- Photogenic / 安室奈美恵
- Fever / 三浦大知
- In Love With the Music / w-inds.
- Mr.Platonic / フェアリーズ
- Scream / 安室奈美恵
- STAR TRAIN / Perfume
1年に一度、1年間に曲単位で(←重要)好きになったものを集めて、
曲順も熟慮しつつプレイリストを作るのが好き・・・
アーティスト単位で好きにならないとオリアルまるっと1枚聴くのちょっと億劫だったりするんですがこうしとくとアクセスしやすいところに好きな曲を置いておけて便利だから3年分くらい作ってる・・・
爽やかに始まって~、クピドゥBwhoあたりでちょっとキッチュな感じにして~、フォトジェからScreamにかけてのレトロな世界観でクライマックスを迎えてからSTARTRAINでフィニッシュ!
とか一つのアルバムみたいに順番を考えるのが楽しい
半年ごとに作ってもいいなぁ