※2018/8/26、2018年の動員数も含めて追記。
タイトル通り、少し数字を見てみたかったのでついでにまとめてみた。
20thの5大ドームとアジアツアーがほぼ同一内容とすると、ワンマンとしては2426種類のライブを行ってきたことになるでしょうか。
合計公演数:689回 713回
けっこう適当に集計しましたが、FEEL通算500回目公演と計算がほぼぴったりなのでおおよそ正解なはず。すが、公式ヒストリームービーだと740回となっているので間違っていると思います。
ちなみにさだまさしは4000回以上、矢沢永吉は1500回以上だそうです(参考にならない) 通算ライブ回数ってメジャーな統計項目ではないらしくなかなか出てこない。私たちだってFEEL500回のときに初めて意識したもんな…
これを23年間(初ライブ1995年~2018年)で割ると
平均年間公演数:28回 31回
案外普通?とも思うけど100公演や80公演が異常なだけであって多い方なのか?
合計動員数:424万人 503万人
静岡県総人口が380万人、ニュージーランドの人口が400万人らしいです。なおSMAPや嵐は動員数累計1000万人超えているそう。すごすぎ。
こちらも同じく23年間で割ると
平均年間動員数:19万人 31万人
でした。19万人だと2016年動員数ランキング50位相当。
グラフにしてみるとこんな感じ。
ツアー名でなく各ツアー開始年毎にまとめてしまってますがだいたい問題ないはず。(こんなとこまで来る人は年とツアー名対応させられますよね…)
ぱっと見2010年前後の動員数が安定しまくってます。
ドームツアーでなく、近年のアリーナツアーが動員数のメインになってるのは安室奈美恵らしい。やっぱりリピーターが多いのかな?
そして動員数トップ5は
Finally(国内ドーム):75万人
BEST FICTION:50万人
LIVEGENIC :43万人
20thドーム : 34万人
LIVE STYLE2014 :31万人
Concetration 20 :30万人
でした。
Finally半端ないのは当然として、
ベスフィクすごい!(今更) 一つの節目という認識はあったけどこんなに偉大だったとは…。50万人だと、年間動員数ランキング10位前後相当。女性ソロでは歴代1位 2位。初めて知った。ここで安室奈美恵のライブに触れた新規ファンがその後の人気を支えたのかもしれません。私とか私とか
何気に凄いのがオリアルツアーLIVEGENICが動員数2位 3位。50万人で女性ソロ歴代2位なら、5位くらいには入っていそう。話題性という意味ではベスフィク、20thに劣るので不思議といえば不思議。まあ内容がよかったからね(LIVEGENIC大好きマン)
公演数ダントツ1位のLiveStyle16-17は、動員数でいうとLS11のちょっと下で総合7 8位でした。上の表見てるとホールの収容人数の小ささに泣けてくるもんな。今思えば、引退発表前にホール100っていうのも愛だったのか…
気になるのは40~50万人の動員力を持っていながら、基本30万人前後のツアーしかやっていない点。※30万でももちろんすごい 会場・スケジュール・本人の体調・人手不足、、、など何かが制限要因になっていたのかな?お金が足りないってこたないよね。
キャリア前半・後半での変化
ところで、私の中で、安室さんのキャリアを分割して眺めるとしたら絶っ対に2003年が境目だと思っています(諸説ある)。だって音楽性的には絶っ対にSuiteChicが運命の分かれ道だったじゃないですか…何よりセルフプロデュース開始後初のツアーは2003年。
ということでライブについても2003年ソクレツアーで前期(10年間)・後期(15年間)に勝手に分けてみると、
全689 713公演中
前期…104公演
後期…609公演
1年間あたりの数に落としてみると、
セルフP以前…約13公演/年、8万人/年
セルフP以降…約38公演/年、26万人/年
ということで密度にして後期は前期の3~4倍。テレビ露出を抑え、ライブに全てを割いてきたスタンスが数字にも出ていますね。
ちなみに年間28万人動員だと、2017年ライブ動員数ランキング30位前後に相当します。(上位はJ事務所、EX系、アイドル系(以下参考))
■2017年 年間ライブ動員ランキング(総合)1位~30位
[ 順位. アーティスト名/ 推定動員数 (人) / 公演数 / 1公演あたりの平均]
1. 三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE:1,802,976人 / 37公演 / 48,729人
2. BIGBANG:1,076,500人 / 21公演 / 51,262人
3. 関ジャニ∞:989,238人 / 20公演 / 49,462人
4. 嵐:843,714人 / 18公演 / 46,873人
5. Hey! Say! JUMP:823,000人 / 37公演 / 22,243人
6. Mr.Children:792,614人 / 30公演 / 26,420人
7. 東方神起:570,738人 / 11公演 / 51,885人
8. SHINee:558,238人 / 29公演 / 19,250人
9. AAA:541,600人 / 19公演 / 28,505人
10. 乃木坂46:496,758人 / 43公演 / 11,553人11. 桑田佳祐:492,438人 / 20公演 / 24,622人
12. iKON:474,822人 / 35公演 / 13,566人
13. GENERATIONS from EXILE TRIBE:433,056人 / 29公演 / 14,933人
14. EXILE THE SECOND:423,689人 / 38公演 / 11,150人
15. ジャニーズWEST:394,900人 / 31公演 / 12,739人
16. Kis-My-Ft2:380,400人 / 31公演 / 12,271人
17. NEWS:371,900人 / 26公演 / 14,304人
18. ONE OK ROCK:367,700人 / 32公演 / 11,491人
19. GLAY:365,749人 / 43公演 / 8,506人
20. back number:356,636人 / 31公演 / 11,504人
21. ケツメイシ:353,868人 / 29公演 / 12,202人
22. ゆず:351,607人 / 27公演 / 13,022人
23. UVERworld:351,715人 / 61公演 / 5,766人
24. BTS (防弾少年団):346,300人 / 15公演 / 23,087人
25. コブクロ:353,416人 / 31公演 / 11,401人
26. KinKi Kids:339,563人 / 8公演 / 42,445人
27. ももいろクローバーZ:297,421人 / 34公演 / 8,748人
28. RADWIMPS:283,254人 / 21公演 / 13,488人
29. 星野源:280,198人 / 22公演 / 12,736
30. V6:276,000人 / 21公演 / 13,143人
そもそもライブ市場が右肩上がり
日本国内のライブ公演数の推移も調べてみたんですが、
一般社団法人コンサートプロモーターズ協会調べ
公演数、動員数ともに国内全体が右肩上がり。安室さんの公演数が増え気味なのも当然と言えば当然なのかもしれません。
とはいえ、好みが多様化し競合が増えているこの時代に、動員数を増やしていける安室ちゃんがすごい っていうのは間違いないと思います。
そもそもなんでライブ・コンサート市場が成長しているかって考えると、CDが売れなくなったのが原因ですよね。(たぶん)
90年代=もっともCDが売れた時代の象徴だった安室奈美恵が、ライブで稼ぐ時代の幕開けと共にライブアーティストとしての地位を確立していったっていうの、なんかすごいなと思います。
これ、アーティストとして2つの方法で売れる、2つの環境に適応してるっていうわけで、世紀を跨いでも売れ続ける人たちってきっとそれが強みなんでしょうね。これ、そういうアーティストたち(B'z、ミスチル、ラルクなど)の経年変化と比べてみると面白いのかもしれない。誰かやってください。
安室さんは低迷期とか揶揄されてる中でそれをやってきたから本当に凄まじい… なんか、安室奈美恵がこの時代あの場所に生まれてきたの、ほんとうに天に仕組まれたとしか思えなくなってきた涙
※蛇足な続編