わりとこうアムログ

宇多田ファンだけど結局安室ちゃんについて考えたり調べたりしたことを記録する羽目になった    「宇多田ファンによるアムログ」と同じ

安室奈美恵引退の日ラジオ特番 「未来へ」 メモ6【Nao'ymt編その1】

 

安室奈美恵引退の日ラジオ特番 「未来へ」 メモ5【T.kura&michicoその2 arigatou制作エピソード】

の続きの文字起こし。

MCは奥村奈津美アナ、音楽ライターの早川加奈子さん。

 

 

---------ラジオここから

 

奥:2005年発売のQueen of Hip-Pop以来、安室さんのセルフP時代史上最多の!27曲をプロデュース。今日はナオさんことNao'ymtさんをお呼びいたしました。

奥:まずお聞きしたいのは、どのような経緯で安室さんとお仕事をされるようになったのか…

N:先ほどT.kuraさんがおっしゃってたようにトラックという、歌のない曲を集めたCDを作っておりまして。それを自分の名刺代わりに配るのが業界の習慣だったんですが、それがどこでどう回ったのか安室さんに聴いていただいたみたいで。「この曲を安室奈美恵で使いたい」と連絡がきて。もちろんいいですよ!よろしくお願いします!という感じでお答えしたのがスタートで。
当初はトラックしか使わない、トラックメーカーというポジションだと思ってたんですが、曲(メロディ?)のコンペがあるということでせっかくだし…と出してみたら採用されて。それがQueen of Hip-Popという曲でした。それが初めです。

奥:その頃のナオさんの業界での評判というのは…
早:そのときからすごく注目されていて、私もさる敏腕ディレクターから「Nao'ymt君というすごい才能の持ち主がいるんだよ。彼はJineというグループを自分でやっていて、歌もめっちゃいいんだよ!」と聞いていました。それからあれよあれよという感じだったので。
N:こっぱずかしいですね(笑)
奥:じゃあ安室さんがいち早くトラックで見つけたという。

 

N:実は歌詞も書くんですよと言ったら、じゃあできたらぜひ聞かせてくださいと言われて。もう嬉しくて舞い上がっちゃって(笑)、片っ端から聴いてください!って送り付けたら「あ、これもいいですね、これもこれもいいですね!」「え、いいんですかね??」みたいな感じで採用していただいて(笑)。
奥:QoHpでは5曲採用されてますよね。
N:本当に自分でも驚きました。
奥:初めてのお仕事で5曲も…ってどうでした?
N:いやもう、いいのかな?みたいな。もうちょっとこう…ハードルがいくつかあって、それを越えて越えて越えたら安室奈美恵!みたいに思ってたんですけど、スタートしたらそこに安室奈美恵がいた、みたいな(笑)。あれ?!ってw


奥:ここから、安室さんとナオさんだからこそ作り上げられる音楽の世界がスタートするわけですけれども…実は今回最もリクエストが多かったのが、、、べビドン!
N:あら!(笑)
奥:10人に1人はリクエストされてて。全部で400通近くリクエストいただきました。多くの人の愛されていることについて、どう思われますか?
N:この曲について今までもインタビューされてきて答えたこともあるんだけど、その当時自分の中でネガティブな感情が積もってて、その思いを吐き出したらすぐできた!っていう話を何回かしてきたんですけど。そのすぐできた!の「すぐ」の感覚がどんどん減ってってきてる気がして。最初は「30分で出来た」って言ってたのに最近「10分で出来た」とか誇張が激しめに(笑)  気を付けようっていう話…(笑)
奥:(笑)  本当はどのくらいだったんですか?
N:べビドンの話いただいて、キーボードの前でレコーダー回して弾き語ったら出来たんですよ。何分だったのかはちょっとわからないんですけど。
奥:悩まずポンと出てきた曲?
N:そうですね。
N:世の中に苦しいことや悩みがあって、落ち込んで立ち止まって…弱い感情になってしまったときに、人間って感情が豊かな生き物だから、それに立ち向かう感情もあると思うんですよ。感情対感情というか。理性とかじゃなくて、感情に対する感情。そういう強さがあるから大丈夫ってことを伝えたかったんですよ。きっと大丈夫って。で、この曲が自分にとって、音楽を作る上ですごく大事だったんだなってことに改めて気づいたんですよね。


奥:続きは曲を聴きながら伺いましょう。曲振りはナオさんにお願いします。いちばん好きなアレンジで。
N:はい、ではセルフプロデュース後初、2008年発売のベストアルバム"BEST FICTION"より、"Baby Don't Cry"お聴きください。

 

♪Baby Don't Cry

 

N:べビドンがリリースされてしばらく経って、車で家に帰るときに、今日はちょっとしんどかったな~と思うことがあって。そのときにふとべビドンを聴いたら自分の作った曲なのになんかすごい感動したんですよ。それって何だろう?って思ったら、これが安室奈美恵が歌うってことの凄さなんだなって気づいて。言葉に力を宿す力?っていう能力というか…それが安室さんは凄いなと思って。もちろん今まで結果を残して来られたからだと思うんですけど。安室さんに「散々でもきっと望みはあるから」って言われると、あるよな~!と思うんですよ。
(・私):思いますよね。
N:で、それ以降その人にしか歌えない歌を、自分にしか作れない曲で表現しようって、それをきっかけに強く思うようになりましたね。

 

奥:(おたより読み上げ(べビドン聖地巡礼のエピソード))
奥:みんなここ(代々木公園)行きましたよね~!(笑)
奥:(おたより読み上げ(「考えてもわかんないときもあるって」に励まされたエピソード))

 

早:安室さんはナオさんのことを本当に全面的に信頼されていて、どうしてですか?って聞いたら、「ナオさんは私のライブを見てくださっています。だから、私の伝えたいことをわかってくださってると思います。」って。
奥:話をしながら曲作りというよりは、ナオさんが感じ取ってるもので作ってるような?
N:そうですね。具体的なリクエストはなく、「元気の出る曲を」みたいな(笑)。それはそのときの安室さんのライブを見たりして感じ取ったものを作っていくような。

 

♪PINK KEY

 ~ニュース~

 

---------ラジオここまで

 

個人的に、「感情対感情」の話がぐっときました。言葉に力を宿す力のくだりは過去のインタビューでもちょこちょこ触れられてましたね。

ナオさんにはなんかこう出家でもしてるのかな?みたいな浮世離れした雰囲気を感じてたんですが、インタビュー受けてるのを聞くとわりと普通の人っぽくって(もちろん雲の上の人ですが)少し身近に感じられます笑

 

 

参考:

■ 2017年8月(安室ちゃん引退発表の1か月前)のラジオにナオさん出演したときのインタビュー

ursidae.hateblo.jp

  

ursidae.hateblo.jp

 

 ■Nao'ymt好きが高じて書いてしまった記事があるので興味あったら読んでみてね

ursidae.hateblo.jp