わりとこうアムログ

宇多田ファンだけど結局安室ちゃんについて考えたり調べたりしたことを記録する羽目になった    「宇多田ファンによるアムログ」と同じ

推しへのクソデカ感情整理

友達と飲んでるときに、あんたにとって安室ちゃんって何なの??ときかれて悩みこんでしまった案件。真剣に考えてみた。

 

私にとっては安室ちゃんとは憧れだ。

がわりと近いだろうか。今のところ。
でも憧れという言葉を口に出すことはあえてしてこなかった。同性に対して「憧れている」というと「安室ちゃんみたいになりたい」の意に受け取られかねないからだ。

 

そうじゃない。なりたいわけじゃない。
ロングヘアーをなびかせてヒールでカツカツ歩く女性は綺麗だと思うが、私自身は髪は短いしスニーカー好きだしどちらかというと邦楽ロック現場とかにいそうな外見(?)だし、それでまあいいと思っている。

それでもなお、憧れという言葉が安室ちゃんへの感情を表すのに比較的しっくり来るのだ。好きとも尊敬ともまた違うニュアンスが「憧れ」には含まれている気がする。この、憧れ特有の成分とはいったい何なんだろう。

安室ちゃんに憧れてる と言うとき、憧れ方には2種類(以上)あると思う。

①安室ちゃんみたいになりたい
メディアによく見られる「安室奈美恵は女性の永遠の憧れ」的な表現はおそらくこちら。安室ちゃんに近づきたい。安室ちゃんと同じことをしたい。コスプレするファンは「なりたい」が強いのかな?と思うけど、私の周りのファンを見た感じ、一概には言えないかも。

②安室ちゃんをひたすら見ていたい
私はこちら。


これを強く実感したのはLIVE STYLE 2014のガイシホール公演を見に行ったとき。
席がアリーナDブロック後方。前の席にも背の高い人が立っていて、正直安室ちゃんはよく見えなかった。普通にチクショーって感じだ。
なのに、その光景にえらくときめいたことを覚えている。安室ちゃんと私との間の40メートルにたくさんの人がいて、みんなが安室ちゃんの一挙手一投足に熱視線を注いでいる。その状況を実感できるあのアリーナ後方からの光景に、なぜか感動したのだ。


・安室ちゃんに熱視線を注ぐ人は世の中にたーーーくさんいて、
・私はそのウン万人のファンの中の一人で、人混みの中に埋もれながら彼女を一方的に見ている。安室ちゃん自身に認識されることもないし私から彼女に干渉できることもない。当然。


ああ、私が好きなのはこの距離感なんだとこのときストンと腹落ちした。

遥か遠い存在に注ぐ視線を憧れと呼ぶのではないか。
憧れの定義に、遠い存在に抱く感情であるという条件は入れてもいいように思う。

 


「理解の反対語は憧れ」という言葉を聞いたことがある。
それにはけっこう同感。

遠い存在に抱く好意が憧れなのだから、憧れ対象のことが理解できてないのは必然だ。理解できていないどころか、私の中の安室ちゃん像を妄想でゴテゴテに作り上げている自信はある。

 

ただし、
私の視線の先にいる安室ちゃんは虚像だと充分自覚しているつもりだ。BEST FICTIONの名の通り。虚像を虚像と分かったうえで全力で楽しんでいる。虚像に憧れている。ミッキーマウスと一緒だ。たまたま実在の人物ってだけだ。


(だから、もし仮に安室奈美恵さんの性格がクソ悪かったり、すっぴんがブサイクだったとしてもファンはやめないと思う。ステージ上の姿が完璧なまま完結したので)
(あと、もし名盤PLAYや_genicの音楽面をプロデュースしたのが実は安室奈美恵本人ではなく別人でした~となっても多分大丈夫。安室奈美恵というブランド・商品を最高に作り上げてくれていることに変わりないから)(この辺はかなり個人差あると思う)

でも、

虚像を成り立たせるため、裏で行われている努力があることは確かだ。虚像のハイクオリティさを見るだけでもそれは明らかだし、各種インタビューなどでも裏付けが取れている。

虚像を作るレンズであるリアル努力やリアル才能に対して、向けているのが「尊敬」というものだと思う。

 

ミッキーマウスを引き合いに出したが、ミッキーと安室ちゃんの違いはここかもしれない。

ミッキーという完璧な虚像を支える屋台骨と言ったら、、、ウォルト・ディズニーやディズニー社、オリエンタルランドとかになるだろうか?憧れのベクトルがミッキー自身を向いているのに対し、尊敬のベクトルはミッキー自身から少し離れることになる。 (というかウォルトとかに向けるのが「尊敬」なのかは不明)


私(たち)の場合、憧れと尊敬の向き先はどちらも安室奈美恵という一人の人間に集約されるのだ。そのせいで感情が渋滞している。

安室ちゃんという虚像がほぼ無条件で好き(憧れ)だし、安室奈美恵という人間の実像の一部も見習いたい(尊敬)。

 

いろいろな気持ちを「好き」とか「エモ」という言葉で代用しすぎているかもしれない。

「憧れ」「尊敬」以外にも、きっとまだまだたくさん種類がある。1日や2日じゃ書ききれないと思う。クソデカ感情、クソデカい。

 

 

※ちなみに「憧れを抱く」を辞書で引いてみたら

ある物事深い味わい覚え、それを渇望すること

あこがれること。理想とする物事に強く心が引かれること。憧憬 (どうけい・しょうけい) 。「―をいだく」「未知への―」「―のまと」 

 などと出てきた。私のと合ってるかな?うーん

好きという字を辞書で引いたぞあなたの名前書いておいたぞ みたいなモーニング娘。の曲なかったっけ…