わりとこうアムログ

宇多田ファンだけど結局安室ちゃんについて考えたり調べたりしたことを記録する羽目になった    「宇多田ファンによるアムログ」と同じ

安室奈美恵引退の日ラジオ特番「未来へ」メモ4【T.kura&michico その1】

全体的に神番組なこのラジオですが、その中でも私がいちばん楽しみにしていたミチクラ夫妻パートです。
 
 
ーーーーーーここから
 
奥村アナ:ここからはスイシー以降のお話に移りたいと思います。早川さんはまさにこの時期のご担当だったそうで。
 
早川さん:悩みながらも楽しんでいた感じがしましたし、ちょうど30歳になるかならないかの時期だったので女性としても深みが増していましたし。特にNao'ymtさん・T.kuraさん&michicoさんの2組と組んだときは、新しい武器を見つけた!というような感じでいつも楽しそうで、キラキラしていました。
楽曲を選んでいくと結果的にこの2組になるということが多かったらしいですね。Queen  of hip-popPLAY がその2組になったのも結果論だっておっしゃってたのが衝撃でした。
 
奥:この2組との出会いがなければ今の安室さんは...
 
早:うん、なかったと思います。...って、こんなこと言っちゃっていいのかな(笑)
 
奥:それくらい安室さんにとって大切な方々なんですけれども、今回特別にT.kura&michicoさんがインタビューに答えてくださいました。なんと安室さんについて語るのはこの番組が初めて!ということで...
 
(・私):えーーすごい!!
 
早:私もぜひ一度お話してみたくて、アメリカにいらっしゃるmichicoさんたちに電話つないでいただきました。
 
M:奈美恵ちゃんはいつも自分でトラックを選ぶんですよね。メロディも歌詞もついていない状態のものを。奈美恵ちゃん自身が選ぶので、最初からプロデューサー目線で選んでいたっていうのは曲選びから伝わっていました。そのあと私が曲に合わせて詞を書いていくと、自然と彼女のイメージに沿ったものができていたのではないかなあと今思ってます。
 
T:安室奈美恵がこれやっていいの?っていうチャレンジングなトラックを選んできちゃうんですよ。例えば4~5曲からトラック選ぶとしたら、いちばん攻めてるやつを
 
M:うん、もう全く守りに入っていなかったですね。

 

♪ヲンメ
奥:仮歌も何もない状態から曲を選ぶっていう。
 
早:そう、いつも感心するんですけど、たぶん想像力が尋常じゃないと思うんですけど、レコード会社の耳の良い人たちが最新の音楽を100曲200曲選んでくるんですね。で、彼女はそれのイントロ3秒くらい聞いて決めるくらいの勘のいい方なんですね。だから安室奈美恵楽曲のイントロはインパクトがあるとか、印象に残るっていうマジックが生まれるらしいです。
 
♪love story インストver
♪Hello
 
奥:攻める女性を表現し続ける、歌詞の秘密についてお聞きします。
 
早:安室奈美恵の中にある攻めてる感じとか強さは、曲の中で表現したいっていう気持ちはあったんですかね?
 
M:はい、ありました。ほんとに美しくかわいい方ですけど、実際に会って、クレバーで気骨のある女性ということを知って、やはり歌詞の世界観もできるだけ広範囲から、いろんな世界のボキャブラリーから表現したいなって。
 
T:それまであまり歌詞に使わないような言葉も使って...
 
M:そうですね、当時いろんな言葉を遣って書いて、それを楽しんで歌っていただいた感じがありますね、常に。

 

早:当時michicoさんは「安室奈美恵に牙を剥かせたい」っておっしゃってたらしいんですけど、同じことを安室さん本人も思っていたらしいんですね。でもどう表現したらいいか燻ってたらしいんです。それをmichicoさんが砕いてくださったと当時おっしゃっていました。
 
奥:そしてお二人が何より驚いたのが、安室さんの仕事に対する姿勢だったそうです。
 
T:潔い、あるいは男よりも男勝りな、というか... ある意味のプロなんですけど、人選に関しても「この人にもう決めたんだからこれで行く」っていう覚悟がすごいんですよ。
最初それがわからなかったんですけど...、録った際のボーカルやコーラスって、CDになった時の音とは違って粗かったり問題があるときもあるので、他のアーティストの場合は不安に思って「これ最終的にきれいになりますよね?」とか確認することも多いんですよね。で、「大丈夫です、編集していい感じになるはずです」とか安心させることを言う場合が多いんですけど、彼女は一切そういうことがなくて。
1回だけ彼女に言ってみたんですよ。「これ、最終的にこういう風になりますよ、ギターを入れようと思うんです」ということを言ったら、「はい大丈夫です、全てお任せしますから」ってあっさり言われてええっ?!みたいな(笑)。そう言われてこちらも身が引き締まるというか。
 
M:ほんとに潔く任せるっていう、プロデューサー視点で人選もされているわけですから、もう何も言わないでおこうという姿勢が感じられましたね。だから全力で出してきてください、というメッセージだと私は受け止めて、全力で挑んで曲を書きました。
 
T:やはり一流アーティストだなと思ったのは、その後録音された楽曲をライブでやるのを見て、幅を広げて演じ切るのを見て、ああそうか、って。こういうことをやるために自分達に依頼してきて、任せて、そうやって出来たものを私これだけ広げたから、っていうのを感じたんですよ。だから、そういうことだったのか、ってライブを見てわかりました。ある意味の超人なのかなと思いますね、安室ちゃんは。

 

早:ご自分でも作詞作曲したいという憧れはあったみたいなんですけど、それがパーフェクトでないのであればプロに任せる、私は歌い手に徹する、そういうスタイルを貫かれたんですね。任せるんだったら全部任せる、その人にだけお願いする、細かい注文するくらいなら別の人。安室さんのそういうところが本当にかっこよかったし、大好きな、いちばん好きなとこです。
 
奥:早川さんもびっくりされたんですね。
 
早:本当に、よほどのことがない限り注文してなかったと思います。
奥:雑誌の記事とかも?
早:そうですね。そうやって任せてもらえるので、こちらとしても、ああ選んでもらっているんだっていう、おこがましいんですけど最高の喜びでした。
 
奥:さあ、T.kuramichicoさんにお話をお聞きしましたけども、このお二人の楽曲で最も多くリクエストいただいたのが2011年11月発売のarigatou。(お便り読み上げ)
 
この楽曲について、お二人にもお話を伺っています。
 
ーーーーーーーここまで
 
  最高のインタビューでしたがarigatou話は後半で。
 
他のパートはこちら。