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(MC:奥村奈津美アナ、ライター早川加奈子さん)
の続きになりますが、ボンバー中澤のパート以降(TK時代中盤~終盤)を少しすっ飛ばして、セルフプロデュース時代のパートから文字にしました。(大量すぎて疲れた) 悪しからず。
TK時代のパートもいずれテキストにしたいとは思っています。
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♪Say the word
奥:楽曲、衣装、ジャケットも全て自分で手掛けるようになります。その第1作目がsay the wordです。息子さんのために安室さん自身で作詞しています。(お便り読み上げ)
安室:セルフプロデュースを始めて本当に数年間手探りで、歌手の安室奈美恵っていうのがわからなくなる時期がやっぱりあったので...。そのときどうしたらいいか誰も教えてくださらなかったし、誰かに相談することも出来なかったので、もう落ち込むばかりでしたね。あ~今度は何がダメだったんだろう...っていう。考え付くことはやってみたりしていたんですけど、しっくり来るものがわからなかったので...
奥:当時そんなに思い悩んでいたとは気づかなかったんですけど、それを脱するきっかけになったのがSUITE CHICだったんですよね。
早:そうですね。当時海外でポピュラーだったR&BやHIPHOPのスタイルにチャレンジしたい、という気持ちは安室さんの中にあったみたいなんですけどやり方がわからないっていう状況で。そのときHeroの作曲も行った今井了介さんたちが、安室さんを日本のジャネットジャクソンというイメージにしてやってみないかという話をオファーしたらしいんですね。で、安室さんがこれはチャンスだ!と思って始まったのがSUITE CHICだったんですね。
安室:(SUITE CHICのとき)本当に楽しかったんですね。なんでこれを忘れてたんだろうって。あまりにもああしなきゃいけないこうやらなきゃいけない、ってなっていて、楽しむということを忘れていたときだったので。そうか!って。自分が好きなことは好きだって胸張って楽しまないとそりゃいいものは作れないなってなって。とにかく今自分が好きなものを胸張って堂々とやればいいんだ っていうときに、いろんな迷いやプレッシャーが消えて次のステージに行けたっていう感じですね。
(ZEEBRAインタビュー)
奥:じゃあそのタイミングで安室さんとコラボっていうのは...Z:もうドンピシャ。ベストタイミングだったと思います。ブラックミュージックを基本としたダンサブルなポップス、そういうのがどんどん流行っていった時期だと思います。我々も(安室サイドから)お誘いを受けたときに、これ売れなかったらシャレになんないよね、失敗したら俺らのせいだよね、って感じだったんで、これは何が何でもいいものを作って盛り上げたいなと。♪GOOD LIFE /SUITE CHIC feat. FIRST KLASZ:安室ちゃんって、彼女の長所でもあると思うんですけど、すごく伸びやかな、声張ってバーッといく感じ上手いじゃないですか。でもその頃のR&Bってあまり張らなくなっていて。コーラスをうまく積んでいって、とかそういうパッと聞きの聞こえのよさ、ふわっとした感じの時代だったんですよ。で、当時もそっちの方向性でいこうと思って。「全然声張らなくていいから!」「え、これでいいんですか?!」「大丈夫大丈夫!」みたいな感じでやってって。完全にディレクションは我々でさせてもらっていました。今のR&Bやろうよ!みたいな(笑)。彼女も張らないことに関して少し不安だったみたいだけど、コーラス重ねたやつを聞いたらすごいすごい!って。「こういうことなんですね!」みたいな。奥:記録的な売り上げにもなりましたね。Z:そうですね。完全にあそこからぐいっと安室ちゃん自体が波に乗ってった感あるので。スイシー終わって安室奈美恵メインに戻っても、全っ然遜色ない、全っ然同じような...つまり最初試してみたときは連名でやったけど、もう連名の必要ないってところまで行ったと。それ見て俺らもよかったな~!って(笑)。あそこから人脈も広がったと思うしいろんなプロデューサーと組んでいろんな表情を出せるようになったと思います。
奥:安室さんが戸惑いながらも楽しんでチャレンジした様子がZEEBRAさんのインタビューから伝わりましたね。
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ジブさんのインタビューかなり聞き応えありましたね。私もコーラス重ねるタイプの楽曲(特にミチクラ楽曲に顕著)が大好きなんですが、当時スイシーの皆さんと積んだ経験がそういった楽曲に繋がってるんだと思うととってもありがたいです