自分がよくツイートしてしまう言葉に、「〇〇は名盤」というフレーズがあります。「〇〇が大好き」とも言い換えられるんですが、「名盤」という言葉でしか表せない微妙なニュアンスがあるような気がして、つい名盤名盤言ってしまいます。
「名盤」にいつも助けられているので、いっちょこの言葉ときちんと向き合ってみよう!と思い、私にとって「名盤」って何ぞや?ということを考えてみた。
---------------------------------------------
まず、漠然と「これは名盤」と思ってるアルバムを挙げてみます。順不同。
PLAY / 安室奈美恵
_genic / 安室奈美恵
COSMIC EXPLORER / Perfume
hellcat / 黒木メイサ
FAIRY TALE / 倉木麻衣
FutureSex LoveSounds / Justin Timberlake
the 20/20 Experience / Justin Timberlake
Elephunk / Black Eyed Peas
(次点)
Monkey Business / Black Eyed Peas
Favorite Worst Nightmare / Arctic Monkeys
the Entertainer / 三浦大知
FEEL / 安室奈美恵
幅狭いw
だいぶ偏ってますが、とりあえずこれが私にとっての名盤だってことにします。
そもそもアルバムって普通に楽曲の集合体なので
・好きな曲がそこそこ入っている=好きなアルバム
という定義は当然あるのですが、「名盤」って言うにはこれだけじゃ今一歩足りないと思うんですよね。
というのは、楽曲単位よりアルバム単位で聴いた方が魅力的だなと感じる作品が多々あるため。(私的にはElephunk、20/20 Experience、Blue Blood あたりが特にそう)
じゃあそれらに共通する特徴って何だろうと考えてみる、と、結局
・アルバム全体に流れるコンセプトが1つある
ってところに落ち着くような気がします。
この全体コンセプトというのも、
サウンド面でのコンセプト / サウンド以外でのコンセプト
に分かれるのかな。
例えば サウンド面で一貫していて良いなと思うのは
hellcat / 黒木メイサ
→ U-key Zoneサウンド
20/20 Experiences / Justin Timberlake
→(ジャンル名わからないけどなんかかっこいいやつ)
Elephunk / Black Eyed Peas
→ ファンク?
→ レトロ系R&B
Favorite Worst Nightmare / Arctic Monkeys
→(ジャンル名わからない(ブリットポップ?))
→ 打ち込み系
FEEL / 安室奈美恵
→ 聴きやすEDM
あたりですかね。
曲同士の境目があまり目立たないアルバムが好きです。
1組 or 少数のクリエイターが楽曲提供してる場合が多く、悪く言えば「似たような曲ばっかり」なので、好き嫌いは分かれるのかもしれません。
そういや「バラエティ豊か」っていう売り文句のアルバムはだいたい好きにならないなあ…
「サウンド面以外の一貫性」って視点だと、アルバムタイトル、ジャケ写、顔曲に一体感のあるアルバムは俺的名盤率高いです。ジャケ写とアルバムタイトルを中心にして、他曲がコーディネートされているような構成が好き。
例えば
・1曲目=アルバムタイトル曲
・タイトル曲およびアルバムの顔となる曲が抜群に良い&キャラ立ちしている
・ジャケ写がアルバムコンセプトを表している
・アルバム通してストーリー性がある
・アーティスト本人の持つイメージと合致する
みたいな特徴があるでしょうか。
こういった点ではFAIRY TALE(倉木麻衣)が秀逸かなと思ってます。
このアルバムは当時19歳の彼女の、子供から大人へと移り変わっていく葛藤などがコンセプト(だと思う)。
タイトル曲「FAIRY TALE」で"夢を捨てるのが大人ならばなりたくはない"と宣言した彼女がNot that kind a girlを経て不思議の国やFantasyへたどり着く流れがすばらしすぎる。この構成によって、アルバムのストーリーの中で成長した主人公の姿が見えるんですよね。そのタイトルが「おとぎ話」なのがまた良い。歌詞カードがおとぎ話っぽくデザインされている点もGood。key to my heart名曲過ぎかよ。
あと、COSMIC EXPLORER (Perfume)。
このアルバムの中で、THE宇宙探検な楽曲はCOSMIC EXPLORERとNavigateくらいです。(STAR TRAINもそうかも知れないけど毛色違うので除外)
が、そもそもPerfumeがスペーシーな音であるおかげで、COSMIC~直後に"チラリLook side way"と歌うかわいい楽曲来ても違和感ナシ。むしろ宇宙ステーションで暮らしてる女の子の曲かな?とかCOSMIC方向に捉えてしまいます。それもCOSMIC~という楽曲が強烈なおかげ。Perfumeのアリジナルアルバムにはこういうの求めてたんだよ・・・
そして超壮大なCOSMIC EXPLORER視点が、最終的にはいちばん近くにいる君への視線にたどり着く(Hold Your Hands)点も大好きです。"ガラスの心を伝う涙色の振動"という繊細さがたまらない。宇宙-あなたの手 という対が、お互いに引き立て合ってるよい構図だと思います。
「手」をよくモチーフにしてるという点、セカイ系っぽい点を含めて、旧世紀版エヴァを思い出します笑
(※以下宇多田好きアムラー並感)
そしていろいろ別格だと思うのが、
敢えて明確なコンセプトは設定していないものの、一貫した哲学・人生観が根底に流れているのが宇多田ヒカル作品。
そしてアーティスト自身がアイコンとして統一感を与えているのが安室奈美恵作品。
安室ちゃんが "Photogenic" " Queen"って歌い上げるからそのアルバムがまとまる、、ってとこあるじゃないですか。(人による)
PLAYは上記条件をかなりの割合で満たしているので、わりとこうリアルに名盤だと思うわけ~
(いろいろ書いたけど、全部思い出補正なんじゃねぇかという気がしないでもない)