わりとこうアムログ

宇多田ファンだけど結局安室ちゃんについて考えたり調べたりしたことを記録する羽目になった    「宇多田ファンによるアムログ」と同じ

安室ちゃんに日本語詞を増やしてほしいという話

FEELも_genicも、本当に素晴らしいアルバムだし大好きなんですが、最近の安室ちゃんのオリアルで唯一の不満点、それは日本語詞が少ないこと!

 遊び心とミステリアスさのあるあの詞が良いのではないか!

 

そういう意味では2004~2008年あたりが黄金期だったと思います。

そう、Nao'ymtとmichico&T.KURA夫妻がほとんどの楽曲制作を担っていた時代…

まあその2組に思い入れが強いだけなんですが(Queen of Hip-Popで安室ちゃんを知り→PLAYで初めてCDを買い→ベスフィクツアーでオタクになった)

 

てことで日本語詞のいいところを列挙。

 

①単純に歯切れがいい、リズミカルで気持ちいい

 

例1 WANT ME, WANT ME (2005) / Michico

"スミカラスミマデウラカラオモテマデドコモカシコモ"
こんなに早口かつキッチリかっちり日本語の音がハマるのすごすぎ。

 


例2 ALARM (2004)  / JUSME


この曲はとにかく歯切れの良さが異常。-ing の繰り返しとか、日本語英語日本語英語…というとっても小刻みな入り混じり方がその一因かも。実際歌詞を眺めてみても、日本語と英語の混ざり具合が眼に見えてわかる。


あと、「日本人の考えた英語」っぽさが皆無。
"I'm about to go"    "I'm about to off"

の舌で転がしてる感が超クール。

 


②語彙が二次元っぽくなって面白い

例1 Defend Love (2010) / Nao'ymt


"暗澹たる世界の霧は晴れるの?"
"情報に歪む位相が"
"独善的争い"
"正誤の境 まるで歌劇"


ナオさん節全開

小難しい熟語がポンポン飛び出すのも日本語詞の面白さだと思います。

 

個人的に好きなのは


"枯れて見える花にwater  それなら新しい方が"

 

日本語と英語を跨いだ韻はハマるとめっちゃ気持ちいいです。

 

 

③日本語の乗せ方が斬新すぎてすごいという感動


例1 Put'em Up (2003) / DALLAS AUSTIN, JASPER CAMERON, michico

いわずもがな。日本語詞はみちこさんですかね?

 

 

 例2 GIRL TALK (2004) / michico 

エスカレートするレイディースたちと

かまわずハメ外しておかないと

ってよくこの歌詞詰めようと思ったな~

普通あの部分にこの音数って時点で諦めません?

 

例3 Get Myself Back (2010) / Nao'ymt


ミディアムだからかあまり言及されないけど、
”涙でにじんでいっそうキラキラと”
とか、言葉の乗せ方が地味にすごいと思います。

 

例4 UNUSUAL (2011) / Nao'ymt

 

模範的な姿勢はまるでclassic 

日本語まじめに発音してなさがすごいwこれ山Pだからそう感じるだけかも知れないんですが(笑)。この部分文字で無理やり表すと

 

もは て な しせ はまるで cla ssic

 

って感じじゃないですか?(???)

母音省略してあえて英語っぽく聞かせているのか、詰め込むために一音一音しっかり音に乗せられなかったのか…


例5 Sit!Stay!Wait!Down! (2012) / Michico


これはタイトル聞いた瞬間、michico女史の遊び心あふれる詞が聴けるに違いない!と勝利を確信しましたよね。

これはBabyへの愛護?それとももしかしてエゴ?
どちらにせよyou can't go
BOW-WOW-WOW-WOW
君は癒しのDoggy-dog
顔見るだけでOkey-Dokey
だけど困らせるの時々 

天才。
いきなり「愛護」って単語選んでくる時点ですごく面白いし、そのあとの韻の踏み方、犬と飼い主になぞらえているテーマ性、、、
個人的に安室奈美恵史上最高に遊び心あふれる歌詞といっても過言ではないです。
こんなにストーリー性があって視覚的な歌詞なのに、PV作らなかったのはなぜ??

 

④そこ日本語だったの?!という面白さ

 

・Break It (2010) / Nao'ymt


"旧体制" かよ!

 

 

⑤メッセージ性が強くなる


Queen of Hip-Pop (2005) / TIGER

信じない ならば消えてPlease 

「消えて」という強い言葉と「プリーズ」の組み合わせ、有無を言わせぬ力強さを感じる。

あと好きなのがここらへんの「英語vs日本語」構図。

I'm on top  ついてこれる?
I'm so hot  間違いなく
I can't stop 上り詰める

1人で歌ってても掛け合いのような形になり、聴き手を煽りながらも自分自身を鼓舞しているよう。曲のテンポの速さも相まって疾走感が半端ないです。
Queen of Hip-Pop ”のタイトルにふさわしい勇ましさでも~~好き…

 

⑥キュートさ、キャッチーさが強調される

・Golden touch (2015) / Andy Love, Joacim Persson, Nikki Flores, Jahan Alkenas, TIGER 

(日本語詞はTIGERさん…??)


”二度とない true なromance
逃したら ain't got no chance
君以外 No thanks”

 

この曲、日本語がなかったらキャッチーさが全然違ってきたんじゃないかと思うんですよね。同じくらいハッピーそうな曲調のBirthday(全英語詞)と比べても、耳に残る度が違…いませんかね…?
PVは抜きにして、Golden Touchの奈美恵ちゃんBirthdayよりかわいくない??んなことない??

 

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とりあえず以上です。

 

安室奈美恵のすごいところの一つに、「洋楽をやる」のではなく「海外の音楽を取り込んでJ-POPにしていく」って点があると思ってます。
やはりどんなに少なくてもいいから日本語詞を入れてほしいんですよね~

ご検討お願いいたします・・・